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クラス決め


高身長の男は、自分の周りに浮遊している手のひらほどの尖った金属片を青髪に飛ばし、青髪がそれをかわす。青髪には角が生えていて、明らかに普通の人間じゃない。

青髪が金属片の中を掻い潜り、相手めがけて拳を振り上げる。


━━ガキン!

甲高い音が響き、強い風が再び吹き抜ける。

相手は金属片を集めて即席の盾を作り、青髪の拳を防いだ。

かんづめが興奮しながら言う。

「すごい迫力!目の前で戦ってるみたい!」

「そりゃ目の前で戦ってるからそうだろ」

相手は金属片を回転させ、青髪を斬りつける。

青髪はとっさに距離を取る。

相手はそれを見計らって金属片を飛ばして畳み掛ける。


どう見ても相性が悪い!このままではジリ貧で青髪が負けてしまうぞ。俺はいつの間にかこの戦いにのめり込んでいた。


青髪は壁を走って金属片を避け、再び距離を詰める。

相手は再び金属片を集めようとする。しかし金属片は壁に埋まって出てこれない。


なるほど!青髪が壁を走ったのは、壁に金属片を埋めてガードさせないようにするためか!


━━バキッ!

青髪が腕を振り被り、一撃。

「ぐふっ!」

相手が吹き飛び、闘技場の壁に激突する。

轟音とともに、壁にヒビが入った。

青髪の拳をまともに喰らい、相手はもう動けないようだ。

青髪も相当体力を消費したようで、その場に座り込んでいる。 


かんづめが目を輝かせながら話しかけてくる。

「いやー!すごい!あの青髪の人の機転は凄まじかったよ!」

「そうだな。ここが普通の学校でないことを改めて実感したな。とりあえず明日に備えて帰ろうか」

「そうだね!」

そうして、俺たちは闘技場を出て校門に着いた。

俺は視線を感じたが、そこには街路樹が揺れているだけだった。


翌日、俺達は昨日の教室に集まっていた。

周りは少しざわついていて、緊張していることが伝わった。もちろん俺もそうだ。

しばらくすると、氷室が教室に入ってきた。手には袋を持っている。

氷室は教卓に立ち、話し始める。

「ようお前ら。昨日はよく眠れたか?それとも緊張して眠れなかったか?それは置いといて、これからクラス決めを始める」

そう言って、氷室は袋からバッチを取り出した。

「お前らには、これからこのバッチを奪い合って貰う。ただし、殺しや必要以上の暴力はするなよ。制限時間は1時間だ。これで学園生活のカーストが決まる。各々が全力でぶつかり合うことを期待しているよ」

周りがざわつく。流石にカーストまで決まってしまうとは思っていなかったのだろう。しかし、少数の生徒は虎視眈々と獲物を見定めている。彼らは何を言われても動じない。黙々とのし上がることだけを考えるのだ。その強靭な精神力は何とも恐ろしいな。俺は彼らの獣のような目に恐怖を覚えた。

1人の男子生徒が恐る恐る手を挙げる。

「どうした?質問があるのか?」

「あのぅ……いきなりそんなこと言われても急すぎるっていうか……」

氷室はやれやれといった感じで肩をすくめる。

「あのなぁ……実技も何もなしで強くなれるわけがないだろう?100回練習したところで、実戦ではほぼ役に立たん。それがいやならここでのし上がることはできない。で、お前はやるのか?やらんのか?」

「やっやります!」

「それでよし。このバッチを一人ずつ受け取りに来い。この学校の敷地内なら何処を使ってもいい。しばらくしたらアラームが鳴る。それが聞こえたら戦闘開始だ」

俺達は氷室からバッチを受け取り、解散する。

教室を出て廊下を歩いていると、かんづめが近づいてくる。

「これからどうするの?」

「今回は目立ちすぎないように個人で動くぞ」

「了解」

そう言って、かんづめは階段を下っていった。

そろそろ、俺も移動するか……

俺は階段を登り、屋上に行った。

後ろで、戦闘開始のアラームが鳴った。

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彼が知るのは、自身の優越と自信か、或いは、絶望か。 賽は投げられた。彼は、実力主義の最高峰を、身を持って知るのであろう。
彼が知るのは、自身の優越と自信か、或いは、絶望か。 賽は投げられた。彼は、実力主義の最高峰を、身を持って知るのであろう。
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