32 女隊長と少年の恋心 後日談
マルクがオークロードに勝ったあと他のオークたちは戦意を失い、第3部隊の勝利に終わった。決着が着くとすぐさま瀕死のレムとマルクを連れて王国に戻った。幸いにも王国には白魔術のエキスパートであるアーシアさんが居り、2人とも一命を取り留めた。
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「レム、回復したようで何よりです。」
「いやぁ、リズのおかげで何とか助かったようだ。ありがとう。」
「いえ、お礼ならアーシアさんとマルクに言ってください。」
レムは持ち前の体力ですぐに回復をし、こうして私の部屋にお茶をしに来ていた。
「アーシア様にはもうお礼を言ったよ……」
「で、マルクには?」
「も…もちろん、マルクにも助けてもらったからな!でも……」
「はぁ、このようじゃマルクも大変ですね。」
「な、なにおぅ」
「もう少し自分に素直になることです。」
「まぁ、マルクが私に勝てたら考えてやらんこともないが……」
「私は、大変としか言ってないのですが、心当たりがあるようですね。」
「リーズ!!」
なにはともあれレムが回復してよかった。それにマルクももう時期復帰できると聞いた。二人の仲はこれから大変だろうがきっとうまくいくだろう。
(きっと……)