28 女隊長と少年の恋心7
オークロードそれは隊長や将軍クラスが居ないと討伐できないほどのモンスターだ。幸いにもこちらにはレムが居る。
「レム、勝てますか?」
「一体一なら何とかなるが……」
オークロードに連れられてさらに大量のオークが現れた。
「私にほかのオークを近付けるな。私はオークロードの相手をする。」
「「はい!隊長。」」
レムの指示の元第3部隊の兵士たちはオークロードとレムに近付けないように戦い出した。
(マルクは大丈夫でしょうか?)
マルクが少し心配だったが私はレムをサポートしようとした……がその時ホブオークが現れた。
「リズ、あいつの相手を頼む。」
「えぇ、わかりました。速く倒して助けに行きますね。」
そうは言ったものの本来ホブオークもかなりの敵だ。
(さてどうしましょうか?)
私がホブオークと戦い始めると同時にオークロードとレムも戦い始めた。レムとオークロード、どちらも大剣使いだ。お互いの剣がぶつかりかなりの爆音を出している。
(かなり厳しそうですね。すぐに片付けないと……)
私はそう思い本気の一撃をホブオークにぶつけた。
「龍の逆鱗」
かなりの魔力を消耗したものの幸いにもホブオークを倒した。私はすぐさまレムの助けに入ろうとした時、もう一体のホブオークが現れた。
「危ない!!!」
私の叫びも虚しくホブオークはレムを後ろから切りつけた……。