詩 後ろへずっと歩き続ける
笑われてる
誰かに
きっと馬鹿にしている
笑っている
誰かが
おそらく馬鹿にされている
耳をふさいだ
聞きたくないから
心を閉じた
後ろへ歩いていく
よく見えないけど
前に歩いていくよりはまし
あの声の元へ行くよりは
このまま下がっていけば
何かにぶつかるかもしれない
どこか怪我をするかもしれない
それでもいい
もし下がっていった先に
崖があって 落ちてしまうとしても
不幸になる道を歩いていくよりましなんだ
言い聞かせた
約束された不幸よりも
不安定な生きる道
誰かが馬鹿だと言っても
この道しか生きられない
生きられる道が見えない