表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コント『ロボットのお仕事』

作者: しいたけ

客「最近は何でもロボットでよぉ……あーあ、ここのラーメン屋もロボット式になっちまったか」

ロボ「いらっしゃいませ。スキャン開始──」

客「いきなりなんだよ。不審者じゃねーぞ俺は」

ロボ「ピポピポピホ……ピン!」

客「なんだよ!」

ロボ「──お一人様ですね?」

客「そうだよ! スキャンしてまで調べる事かよ!!」


ロボ「ご注文は?」

客「ラーメン」

ロボ「何ラーメンですか?」

客「チッ! だからロボットは面倒なんだよ! ラーメンっつったら普通は醤油ラーメンしかねーだろ!?」

ロボ「スキャン開始──」

客「今度はなんだよ!!」

ロボ「ピコピコピコ……ピン!」

客「早くしろよ急いでんだよ」

ロボ「──お一つですね?」

客「お一つだよ!! 俺一人で二つも食えるかぁ!!」


ロボ「麺の堅さを選んで下さい」

客「あー……普通で良いよ」

ロボ「1~100までの数字でお選び出来ます」

客「そいつはすげぇな。そういう細かい所は流石ロボットだわ。じゃあ70くらいで」

ロボ「だいたい70ですね」

客「だいたいってなんだよ!! 今細かいって褒めたばかりだそ! 俺の尊敬の眼差しを返せまったく……!」

ロボ「スープの濃さをお選び下さい」

客「これも1~100か?」

ロボ「0~100000000までです」

客「細かすぎるだろよ!! なんだよ0って! お湯か!? お湯なのか!?」

ロボ「指はお入れ致しますか?」

客「いらねぇよ! ロボが水に指入れんなよ!! 体張りすぎだろ」


ロボ「2分17秒。茹であがりです」

客「相変わらず細けぇな」

ロボ「麺の脱水に入ります」

客「湯切りって言え」

ロボ「ウィンウィンウィンウィン……」

客「おいおいお湯こっちに飛んできてるぞ!!」

ロボ「すみません……サービスでメンマ増やしておきます」

客「なんだそのお詫びプログラムは」

ロボ「ごメンマさい」

客「コイツプログラムしたやつ出て来い!!」

ロボ「完成です。お待たせ致しました」

客「お、見た目は美味そうじゃん。いただきます」

ロボ「スープから味わって下さい」

客「細けえってより、うるせえ頑固オヤジみたいだなコイツ」


客「ごちそうさま。まあまあ美味かったわ」

ロボ「ありがとうございました」

客「いくら?」

ロボ「醤油ラーメン一つでお会計700円です」

客「あ、一万円しかねぇわ」

ロボ「一万円入りまーす!!」

客「誰も居ないのにやる意味あるのかそれ?」

ロボ「スキャン開始──」

客「偽札じゃねーって」

ロボ「えーっと……10000円ひく700円は……ピロピロピロ……ピン!」

客「おいロボしっかりしろ!! 一番ロボらしくしなくちゃなんねー部分じゃねーか!!」

ロボ「──4700円のお返しです」

客「スクラップになっちまえ!!!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 指……。 ロボットの指…消毒してれば問題なさそうな。そして人間と違って我慢してるの?!という疑問がない。 (*´ー`*)…アリっちゃ、アリかなと。
[一言] このロボット相手なら時そばの手が通用しそうです。 64ビットのパソコンのくせにどう見ても8ビットみたいなフリーのゲームが処理落ちするのと同じようにロボットが計算が出来ないのは近未来の感じがし…
2022/03/23 19:06 退会済み
管理
[一言] ダジャレの方が能力が高くて、計算は電卓以下なんですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ