~ゲーム開始前のお約束!~
━━━キニス食堂内の練習場━━━
「さて、アスト。これから構え方から説明していくぞ」
「先に保護魔法からかけようぜ」
「そうですぞ、先に保護をしなければ失明しますぞ」
ナニソレコワイ。
「でも、アストは魔法を知らないからまずは魔法の基礎からじゃない?」
「…ご迷惑をおかけします」
「別に、誘ったのは私たちなんだからいいわよね?」
ニアちゃんは周りを見渡す。
皆がコクッと頷く。
「じゃあ、私はちょっと魔導書を持ってくるわね」
「「「了解」」」
なんだこの連携…凄いなミリオタ。
そう思っている間にニアちゃんはもう姿を消していた。
行動が早すぎる…
周りの人たちと話しているとニアちゃんが帰ってきた。
「お帰りニアちゃん」
「あんたまでニアちゃん言うな!!」
そう文句を言いながらも一冊の本を手渡してくる。
「これを読みなさい」
そう言われたので本を開いてみる。
「………暇だから俺らは一戦行ってきていいか?」
「はあ…あんたらってやつは…」
「勝手にしなさい」
「「「よっしゃーー!!!」」」
そう言いながらネットの奥へ男たちは姿を消していく。
「ほら、あんたはちゃっちゃと読む!」
「うぃす」
━━━30分後━━━
「えっと…こうしてこうして…こうすりゃいいのか?」
…よし。多分これでいいはず…
「一回使ってみたらどう?」
「…魔力的なのに限界はないの?」
「あるにはあるけど…まあ、保護魔法くらいならあまり減らないから心配しなくていいわよ」
なら、使ってみるか…
「じゃあ、いくぞ!」
「!!!!」
………………
………?
「…ニアちゃん、これ…成功してるの…?」
「ええ、成功してそうね。しかも、あたしたちが使ってるのよりもよさそうなやつを一発で」
「あんた、よくできたわね」
…これ、凄いのかな?
「…本当に初めてなのか疑うレベルね」
「とりあえず、これで構え方を教えてもらえるんですよね?」
「まあ、構え方よりもルールのほうがメインだけどね」
━━━更に30分後━━━
バンッ!バンッ!バンッ!
「…こんな感じ?」
「そうそう、基礎はできてきてるからあとは実戦で慣れましょうか」
「分かった」
「…それじゃ」
『はーい!あんたら戻ってこーい!!アストとあたしも混ざるわよーー!!!』
いきなり上から放送みたいな声質でニアちゃんの声が聞こえた。
そして、更に五分後。
ぞろぞろとネットの奥から男たちが騒ぎながら帰ってきた。
「とりあえず…馴染みやすいようにチーム戦でいいわよね?」
「「「了解」」」
本当に凄い連携だな…
「じゃあ、とりあえず…フラッグでいい?」
「「「了解」」」
「それと…復活ありでいいかな」
「二人が復活のポイントにHITして集まったら復活ってことで」
「「「了解」」」
「チーム分けは…そうねえ」
「三つ巴にしてみましょうか」
「私とアスト。ソドとドーブル。そしてジョッチ。」
「こんな感じのチームでいいかしら」
「「了解」」
「なんで我だけ一人…」
「あんただけ実力が飛び抜けてるからよ」
「そんなぁ…(´;ω;`)」
なんか…ちょっと可哀想だな…
…そうして、ゲームが始まったのだった