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~キニス食堂の常連さん~

「とりあえず、寝るか。」

この世界、かなり前の世界に近いらしく夜という概念も存在する。

その後、俺はお風呂に入り、そのままベッドに入った。


   ━━━次の日━━━

「ふああああ」

大きなあくびをしながら、僕はリビングにやってきていた。

「腹減ったな」

よくよく考えたら、このお金を使い切ったら俺はどうやって生きていくんだ?

「…畑でも作るか」

とりあえずは、お腹を満たそう。

その後に種やらいろいろ買って自給自足で過ごせる環境を整えよう。


   ━━━オトッキ町━━━

さて

「とりあえず」

キニス食堂に行こう。

やることは決まっている。

…あとは僕がどれだけ勇気を振り絞れるか、だ。


   ━━━キニス食堂━━━

カランカラン、と。軽快な音共に扉を開く。

「すいませーん」

店員さんに来たことをアピールする。

「はーい!」

すぐに元気のいい返答が返ってくる。

「あ、昨日のお客様!もう一度来てくれたんですね!」

「はい、ここの雰囲気が気に入ったので」

「それはよかったです!ぜひこれからも通い続けてください!」

「お腹が空いたときにちょこちょこ来させていただきます」

「それでは、こちらのお席にどうぞ!」

今日は、昨日の人のほかにも数人男がいた。

昨日の男の人もその中にいる。

「すいませーん」

「はい!ご注文をどうぞ!」

ご注文とは言ってないんだけどなあ。

まあ、注文するけど。

「コーヒーとカツサンドで」

「承りました!少々お待ちください!」

「ニアちゃーん!こっちにコーヒー二杯ちょーだーい!」

「ニアちゃん言うな!承りました!!」

ちゃんと注文は受けるんだね。

すると、常連さん?が手招きをしてきていた。

「…?」

自分に指をさして、「僕?」とジェスチャーを送ってみる。

「………」

頷かれた。

席を立ってそこに向かう。

「どうされました?」

「君、ここに通うようになるの?」

「はい、そのつもりですけど…」

「それじゃあ、君も我らの趣味に参加してみないかい?」

「…どんなものかによりますけど」

「じゃあ、話は聞いてくれるんだね?!」

「え、は、はい」

「それじゃあまずは、これを見てもらおうか」

そう言って取り出したのは、銃。

「………」

銃?!?!

「え、ちょ、はい?!」

「あ、本物じゃないよ?」

「あ、そうなんですか…よかった」

エアガン的なものだろうか?

「これはバネガンと言って、バネの力で球を射出できる銃なんだ」

まんまエアガンじゃん!

「これは自分でバネを引くタイプだけど、我らが使っているのはガスで射出するタイプなんだ」

本当に前の世界みたいだ…

「これを見てときめかないかい?」

そう聞かれてじっと観察してみる。

「…かっこいい」

「だよな!やっぱ男のロマンだよな!」

いきなり知らない男の人来た!

「お前素質あるぜ!こっちにこいよ!」

「楽しいぜ!」

また知らない人来た!!

「こらー!折角のお客さんを困らせるなお前らー!」

ニアさんが男たちにドロップキックを叩き込む。

「「「ぐえあああああああ!!!!」」」

…何この地獄絵図

「お待たせしました!カツサンドとコーヒーでございます!」

あ、そのまま渡してくるのね…

「あ、はい。ありがとうございます。」

…これがここの日常かな

「ニアちゃん!何をする!折角の同志が!」

「あんたらとこの人を一緒にするな!」

「だが、この方はこれの素晴らしさを分かっていた!」

「興味なんてないよね??ね???」

圧に挟まれてる…

「え、えと…興味あります」

「そうですか…残念です」

「それでは、これからは貴方もこいつらと同じ扱いにしますね?」

「一応俺らも客なんだけどなあ」

「うるさい!あんた達のその趣味のせいで何人の客が逃げたと思ってるの!」

…まあ、逃げるよな。普通

「そういうニアちゃんだって俺らのためにシューティングレンジを設置したくせに…」

「別にあんたらの為じゃない!私のために建てたの!」

ニアさんも同じ趣味だったのか…

「同志よ、こっちに来るならニアちゃんって呼んでいいんだよ」

「そこぉ!変なことを教えない!!」

「…ニアちゃん」

「おい!乗るなあんたも!」

本当に同じ扱いになってる…

でも…これはこれで楽しい…

今なら…償いながらでも楽しんでいいのかな…?

「………」

「同志?」

「はい?どうしました?」

「いや、ぼーっとしているようだったので」

「お・ま・え・らー!!」

あ、またドロップキックしてる…

「それでは同志!入会手続きをお願いします!」

「入会?」

「そうです!我らがミリタリーの会にぜひ!」

…まあ、どうせやることないし

「入会費や月謝はあります?」

「何か行事があるとき以外はお金は取りませぬ!」

「じゃあ、これからお願いします」

「はい!こちらこそ!」

「では、折角ですので愛銃を買いに行きましょー!」

「おい!その前に自己紹介と行こうぜ!」

「おー、そうだったな」

「僕はソドって言いますよろしく」

「俺はドーブルって言うんだ!よろしくな!」

「我はジョッチだ。よろしく」

「僕は」

そこまで言って気づいた。

…異世界っぽい名前じゃなくてもいいのかな?

まあ、そこまで深く考えなくていいか

「僕はアストって言います。よろしくお願いします」

「ほぉ、ちょっと珍しい名前なんだな」

「そんなことはいいから、アスト君の愛銃を選びに行きますぞ!」

「はい!よろしくお願いします!」

 ━転生してよかった

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