☆69話 マイペース従姉、マシュマロボディ従姉、最後の従姉、170cmのFカップ、ご褒美の膝枕
※2023/7/30文末に積木育子のイラストを追加しました!
※イラストが苦手な方はスルーで!
リビングに入って早々に出迎えてくれたのは、蜜葉のロケットタックルだった。
ただ、いる場所さえ分かってれば、蜜葉の奇襲はそこまで怖いものじゃない。
突っ込んで来る形の良い頭をガシッと、手で受け止めれば、無力化したも同然なんだから。
「と、止めやがったなぁ!これでも食らえ!」
反撃のぐるぐるパンチも、勿論想定の範疇。
受け止めてる頭から手を離さず、僕が少し後退すれば、一切当たらないんだ。
蜜葉は僕が後退してるのに気付かず、無我夢中で両腕をブンブン回し、1分後には息を荒立てて、お疲れモードに入った。
「ぜぇ……ぜぇ……な、なんでメガトン蜜葉スペシャルぐるぽんが……き、効かないんだ……ハァハァ……」
「いつか届くよ……蜜っちゃん。だから、今は休憩しよ……?」
「ハッ!だな! 婆ちゃーん!蜜葉!リンゴジュース飲むぅ!」
吉穂のナイスフォローで、リビングと繋がってる台所に、爆走してった蜜葉と、強引に連れられた吉穂。
このまま小休憩モードになれば、蜜葉は落ち着くだろうし、台所にいれば味見やら、料理光景に夢中になる筈だ。
今の内に体力温存と、仏壇でお参りしないとだけど、待ってるはずの空とか、他の従姉妹達の姿が未だに見当たらないや。
仏間に行きながら、縁側の方にも視線を向けてたら、不意に僕の名前を呼ばれた。
「あ~おかえり~洋くん」
「ん? って、日和ちゃん。寝てたの?」
「そだよ~空ちゃんとね~」
仏間の死角で、だらーんと寝そべりながら話すのは、従姉の積木日和ちゃん高校3年生だ。
寝る事が大好きな、おっとりマイペースを崩さない、ある意味掴み所のない人でもある。
黒髪セミショートをシュシュで纏め、抜群なスタイルでオフショルワンピを着こなし、姉さんと雰囲気が似てる。
そんな日和ちゃんの隣に、空が可愛い寝息を立てているのが、やっと確認できた。
元々朝に弱いのに、始発での長距離移動でずっと起きてたんだから、寝ちゃうのも無理ないかな。
「お参りするの~?」
「あ、うん。起こしちゃってごめんね?」
「気にしないでよぉ~スヤァ……」
「……ね、寝た……」
昔から寝姿を見る方が多かったし、然程驚きはしないけど、日和ちゃんの寝るスピードは誰にも負けないと思う。
2人の寝姿を横目に、仏壇の前でお参りを済ませ、ようやくリラックスモードになれた。
「ふぅ……文乃ちゃんと莉緒奈ちゃん、見当たらないな……」
一個上の従姉2人の姿が、未だに見えないのが、どうにも腑に落ちないんだ。
わざわざ文乃ちゃんの部屋を訪ねるのも変だし、虎二郎伯父さんが帰って来るの待たないとだから、大人しくリビングにいた方がいいや。
日和ちゃんと空の寝邪魔しないよう、リビングに戻ったら、さっきまで誰も居なかったソファーに、湯気をモンモン昇らせてる文乃ちゃんが座ってた。
「文乃ちゃん、いつの間に?」
「つ、ついさっきだ。しょ、正月振りだな!」
強気な割りに身体の小さい、従姉の積木文乃ちゃん高校2年生だ。
癖っ毛黒髪ショートと、小さいのにマシュマロボディなタンクトップ姿が相まって、かなりボーイッシュな感じだ。
暑がりで冬場も薄着が多く、肌露出もかなり多い方だ。
妹の蜜葉がやんちゃなのも、文乃ちゃんの影響が結構大きいんだ。
「ほ、ほら隣座れよ」
「あ、そうだね」
隣に座って尚分かる、ギリギリ150cmあるかないかの小ささは、空とどんぐりの背比べだ。
ただ唯一差があるとすれば、空の方が向こう側の景色が見え易い所かな。
本人の前じゃ、絶対に言えない事だから、心の内にしまい込んでいる。
言わずの誓いを改めてる内に、文乃ちゃんがスススと距離を縮め、ぷるんぷるん揺れる胸を一瞬見てしまった。
身長差がある分、目を合わせる時に、チラっと谷間も視界に入ってくるから、どうすればいいんだろう。
年々増す悩ましいコミュニケーションは、吹っ切れないとダメなんだろうけど、中々に難しいや。
肌露出の視認免疫を得たいと、強く思っていたら、もじもじとする文乃ちゃんから、いつでも嗅いでられる良い匂いがした。
いつもと明らかに違う匂いを、言葉にするべきなんだと分かってる。
以前、空がシャンプーを変えた時に、ちゃんと言葉にして気付いたと言ったら、喜んでくれたからだ。
思い出させてくれた空を見習って、文乃ちゃんに言わせて頂こう。
「ねぇ文乃ちゃん」
「な、なんだ?」
「良い匂いするけど……もしかしてお風呂上がり?」
「! さ、流石だな! 洋! 大正解だ! か、嗅いでいいぞ?」
薄手の胸元をパタパタ仰がせ、お風呂上がりの香りがより濃厚に鼻を擽って来る。
文乃ちゃんは昔から、目のやり場に困る部位に、視線誘導しがちだから、もう少し控えて貰った方が、僕としては助かるんだけどね。
でも、毎度毎度文乃ちゃん自身も顔を赤らめて、やけに恥ずかしがってるし、やる必要性が僕には全く分からないんだ。
「ど、どうだ? も、もっと近くで嗅いでみるか?」
「あ、い、いや……大丈」
最後まで言う前に、扉の開く音に意識が向き、スラっと手足の長い高身長のシルエットが視界に入った。
「あ、莉緒奈ちゃん」
一つ上の従姉、積木莉緒奈ちゃん高校2年生、最後の従姉妹だ。
サラサラな黒の長髪、黒ハイウエストスキニーが脚の長さを際立たせ、グリーンのブラウスで爽やかさを出してる。
性格は父親の一龍伯父さんに似て、冷静沈着で物腰が柔らかいのだけど、文乃ちゃんが同じ場にいるとそうじゃなくなるんだ。
実際、僕らを見た莉緒奈ちゃんから、苛立ち空気が湯水の如く溢れ、睨みを利かせながら接近してきてる。
「……洋。私のいない間に、変な事されてない?」
「な、何も?」
「おい! 前提でおかしいだろがぁ!」
烈火の如く怒りと一緒に、勢い良く立ち上がる文乃ちゃんと、莉緒奈ちゃんの超近距離睨み合いが始まってしまった。
子供と大人のような30cm以上の身長差に、横から分かる頂と平野とも呼べる胸囲の格差が、明確になってる。
「何か言った? チビ脂肪の文乃ちゃん」
「あぁ? のっぽまな板が」
「ま、まぁ2人とも落ち着いて……」
僕が横槍入れたところで、全然聞く耳立ててくれないのが、いつものパターンだ。
時間経過で自然と治まるけど、年々その時間が長くなりつつあるし、見てるだけで冷や冷やものなんだ。
ただただ見守るしかない状況の中、2人の間からぬるりと救世主が現れた。
「にゃ~にゃ~2人とも~仲良くだよ~」
マイペース女子の日和ちゃんだ。
自らがぬるりと割り込む事で、2人の物理的距離を離し、睨み合いを強制終了させた。
完全に2人のピリついた空気が晴れ、日和ちゃんのほのぼの空気に一瞬で取り込まれてる。
流石としか言いようがない日和ちゃんに、2人は日和ちゃんの体をじーっと見つめてた。
「……Fカップで」
「……170以上の高身長」
「「日和姉には敵わない……」」
「あはは~わたしの勝ち~でいいのかな~?」
文乃ちゃんと莉緒奈ちゃんをバランスよく合わせた姿は、確かに日和ちゃんになるかもしれない。
2人がガックリと肩を落とす一方、脱力感溢れる勝利ポーズで胸をゆっさり揺らす日和ちゃん。
何だかんだでいつも助けて貰ってるし、頼れる従姉だ。
「って事で~勝ったわたし自身に、ご褒美だね~」
ソファーにポスンと座り、ニコニコ笑顔を僕に向けつつ、太ももをポンポン叩いてる。
何だか嫌な予感が、背中の汗と一緒に伝う中、日和ちゃんのご褒美内容が発表された。
「ご褒美は~洋くんに膝枕する事で~す~」
「「ず、ズルい!?」」
2人の息ピッタリな反応を他所に、僕だけを見つめ続けてる日和ちゃんは、このままだと引き下がらない。
前にも、あーんをしたいから、ずーっと口横で待機してた事があるぐらいだ。
お風呂の時も、背中を流したいって理由で、脱衣所でバスタオル一枚姿で待機されたりしてるんだ。
今回の膝枕も逃げられないだろうから、せめて僕を選んだ理由を聞いてみたい。
「な、なんで膝枕なの?」
「わたしって、冷え性でしょ~? だから、洋くんが湯たんぽ代わり~」
「で、でも文乃ちゃん達の方が、体温は高いけど……」
「2人は熱すぎるから~丁度良い、洋くんがいいの~」
断るのにも困る、絶妙な理由と人選も、日和ちゃんならではの計算に違いない。
文乃ちゃん達の反対圧が凄まじいけど、この場を治めるには膝枕されるしかないんだ。
2つの鋭い重圧を感じながら、日和ちゃんのひんやりスベスベな太ももへと、頭をそっと乗せた。
「ぬくぬく~気持ちいいよぉ~」
「「ぬぐぐぐ……」」
暑がりな2人から、熱気がムンムン放たれ、可愛らしい顔が毎秒険しくなってる。
蜜葉でも誰でもいいから、早くリビングに来て欲しい、そんな僕の思いとは裏腹に日和ちゃんは、頭にポンと手を乗せてきた。
「ついでに撫で撫で~」
「「ぎぎぎぃい……」」
じわじわとご満悦になる日和ちゃん、阿修羅になりつつある文乃ちゃんと莉緒奈ちゃん。
やっぱり従姉妹達と再会すると、ただ事じゃ済まないんだと、身に染みて改めさせられた昼前だった。
リビングで早々に出迎えてくれたのは、蜜葉のロケットタックルだった。
ただ、いる場所さえ分かってれば、蜜葉の奇襲はそこまで怖いものじゃない。
突っ込んで来る形の良い頭をガシッと、手で受け止めれば、無力化したも同然なんだ。
「と、止めやがったなぁ! これでも食らえ!」
反撃のぐるぐるパンチも想定の範疇。
頭から手を離さず、少し後退すれば一切当たらない。
蜜葉は僕が後退してるのに気付かず、無我夢中で両腕をブンブン回し、1分後には息を荒立てて、お疲れモードになった。
「ぜぇ……ぜぇ……な、なんでメガトン蜜葉スペシャルぐるぽんが……き、効かないんだ……ハァハァ……」
「いつか届くよ……蜜っちゃん。だから、今は休憩しよ……?」
「ハッ! だな! 婆ちゃーん! 蜜葉! リンゴジュース飲むぅ!」
吉穂のフォローで、リビングと繋がってる台所に爆走する蜜葉と、強引に連れられる吉穂。
このまま小休憩に入れば蜜葉は落ち着くだろうし、台所にいれば味見やら、料理光景に夢中になる筈だ。
今の内に体力温存と、仏壇でお参りしないとだけど、待ってるはずの空とか、他の従姉妹達の姿が未だに見当たらなかった。
一先ず仏間に足を向け、縁側の方にも視線を向けると、不意に名前を呼ばれた。
「あ~おかえり~洋くん」
「ん? って、日和ちゃん。寝てたの?」
「そだよ~空ちゃんとね~」
仏間の死角で、だらーんと寝そべって話す、従姉の積木日和ちゃん高校3年生。
寝る事が大好きな、おっとりマイペースを崩さない、ある意味掴み所のない人だ。
黒髪セミロングをシュシュで纏め、抜群なスタイルでオフショルワンピを着こなし、姉さんと雰囲気が似てる。
そんな日和ちゃんの隣に、空が可愛い寝息を立ててた。
朝が弱いのに始発で長距離移動だったんだ。
寝ちゃうのも無理ない。
「お参りするの~?」
「あ、うん。起こしちゃってごめんね?」
「気にしないでよぉ~スヤァ……」
「……ね、寝た……」
昔から寝姿を見る方が多かったし、然程驚きはしないけど、日和ちゃんの寝るスピードは誰にも負けないと思う。
2人の寝姿を横目に、仏壇のお参りを済ませ、ようやくリラックスモードになれた。
「ふぅ……それにしても……文乃ちゃんと莉緒奈ちゃん、見当たらないな……」
一個上の従姉2人の姿が、未だに見えない。
わざわざ文乃ちゃんの部屋を訪ねるのも変だし、虎二郎伯父さんが帰って来るの待たないとだから、大人しくリビングにいた方がいい。
静かにリビングに戻ると、ソファーに湯気をモンモン昇らせてる文乃ちゃんが座ってた。
「文乃ちゃん、いつの間に?」
「つ、ついさっきだ。しょ、正月振りだな!」
強気な割りに身体の小さい、従姉の積木文乃ちゃん高校2年生。
癖っ毛黒髪ショート、小さいのにマシュマロボディのタンクトップ姿は、桃夏さんを彷彿させる。
暑がりで冬場でも薄着が多く、肌露出もかなり多い方だ。
妹の蜜葉がやんちゃなのも、文乃ちゃんの影響が結構大きいんだ。
「ほ、ほら隣座れよ」
「あ、そうだね」
隣に座って尚分かる、150cmあるかないかの小ささは、空とどんぐりの背比べだ。
唯一差があるとすれば、横からの景色の見易さだ。
本人の前じゃ、絶対に言えないから心の内にしまい込んでる。
文乃ちゃんがスススと距離を縮め、ぷるんぷるん揺れる胸を一瞬見てしまった。
身長差がある分、チラっと谷間も視界に入ってしまうんだ。
年々増す悩ましいコミュニケーションは、吹っ切れないとダメなんだろうけど、中々に難しい。
そんな文乃ちゃんがモジモジする中、いつでも嗅いでられる良い匂いがした。
以前、空がシャンプーを変えた時に、気付いたと言ったら喜んでくれたんだ。
当時の教訓を見習って、文乃ちゃんに言わせて貰おう。
「ねぇ文乃ちゃん」
「な、なんだ?」
「良い匂いするけど……もしかしてお風呂上がり?」
「! さ、流石だな! 洋! 大正解だ! か、嗅いでいいぞ?」
薄手の胸元をパタパタ仰がせ、お風呂上がりの香りがより濃厚に鼻を擽って来る。
文乃ちゃんは昔から目のやり場に困る部位に視線誘導しがちで、もう少し控えて貰った方が助かる。
その割に毎度毎度文乃ちゃん自身も顔を赤らめ、やけに恥ずかしがって、やる必要性が全く分からないんだ。
「ど、どうだ? も、もっと近くで嗅いでみるか?」
「あ、い、いや……大丈」
最後まで言う前に、扉の開く音に意識が向き、スラっと手足の長い高身長のシルエットが視界に入った。
「あ、莉緒奈ちゃん」
一つ上の従姉、積木莉緒奈ちゃん高校2年生、最後の従姉妹だ。
サラサラな黒の長髪、黒ハイウエストスキニーが脚の長さを際立たせ、グリーンのブラウスで爽やかさを出してる。
父親の一龍伯父さんに似て、冷静沈着で物腰が柔らかいものの、文乃ちゃんが同じ場にいるとそうでなくなる。
「……洋。私のいない間に、変な事されてない?」
「な、何も?」
「おい! 前提でおかしいだろがぁ!」
怒りを提げ勢い良く立ち上がる文乃ちゃんと、莉緒奈ちゃんの超近距離睨み合いが始まった。
30cm以上の身長差に、横から分かる頂と平野とも呼べる胸囲の格差が明確だ。
「何か言った? チビ脂肪の文乃ちゃん」
「あぁ? のっぽまな板が」
「ま、まぁ2人とも落ち着いて……」
横槍入れても全然聞く耳立ててくれないのが、いつものパターンだ。
時間経過で自然と治まるけど、年々その時間が長くなってる傾向だ。
だから見てるだけで冷や冷やものなんだ。
ただただ見守るしかない状況の中、2人の間からぬるりと救世主が現れた。
「にゃ~にゃ~2人とも~仲良くだよ~」
マイペース女子の日和ちゃんだ。
自らがぬるりと割り込む事で、2人の物理的距離を離し、睨み合いを強制終了。
ピリついた空気が晴れ、日和ちゃんのほのぼの空気に取り込まれてる。
流石としか言いようがない日和ちゃんに、2人は日和ちゃんの体をじーっと見つめてた。
「……Fカップで」
「……170以上の高身長」
「「日和姉には敵わない……」」
「あはは~わたしの勝ち~でいいのかな~?」
文乃ちゃんと莉緒奈ちゃんのいいとこ取りした姿は、確かに日和ちゃんになるかもしれない。
2人がガックリと肩を落とす一方、脱力感溢れる勝利ポーズで胸をゆっさり揺らす日和ちゃん。
何だかんだでいつも助けてくれる、頼れる従姉だ。
「って事で~勝ったわたし自身に、ご褒美だね~」
ソファーに座りニコニコ笑顔を僕に向け、太ももをポンポン叩いてる。
何だか嫌な予感が、背中の汗と一緒に伝う中、日和ちゃんのご褒美内容が発表された。
「ご褒美は~洋くんに膝枕する事で~す~」
「「ず、ズルい!?」」
2人の息ピッタリな反応を他所に、僕だけを見つめ続けてる日和ちゃん。
前にも、あーんをしたいから、ずーっと口横で待機された事があるぐらいだ。
お風呂の時も背中を流したいって理由で、脱衣所でバスタオル一枚姿で待機されたりした過去がある。
今回の膝枕もやるまで引き下がらない筈だ。
せめて僕を選んだ理由を聞いてみたい。
「な、なんで膝枕なの?」
「わたしって冷え性でしょ~? だから、洋くんが湯たんぽ代わり~」
「で、でも文乃ちゃん達の方が体温は高いけど……」
「2人は熱すぎるから~丁度良い洋くんがいいの~」
絶妙な理由と人選も、日和ちゃんならではの計算だ。
文乃ちゃん達の反対圧が凄まじい中、この場を治めるのに日和ちゃんのひんやりスベスベな太ももへと、頭をそっと乗せた。
「ぬくぬく~気持ちいいよぉ~」
「「ぬぐぐぐ……」」
暑がりな2人から熱気がムンムン放たれ、可愛らしい顔が毎秒険しくなってる。
蜜葉でも誰でもいいから、早くリビングに来て欲しい。
そんな思いとは裏腹に、日和ちゃんは頭にポンと手を乗せてきた。
「ついでに撫で撫で~」
「「ぎぎぎぃい……」」
じわじわとご満悦になる日和ちゃん。
阿修羅になりつつある文乃ちゃんと莉緒奈ちゃん。
やっぱり従姉妹達と再会すると、ただ事じゃ済まないんだと、身に染みて改めさせられる昼前だった。




