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積木君は詰んでいる2  作者: とある農村の村人
最終章 球技大会
126/131

126話 教室詰み、綺麗な背中に日焼け止め、脚全域マッサージ、肩揉み正面派

 1-Bの教室前へと着くと、女性陣の楽し気な声が、中から聞こえる。

 昼休みから10分ちょっと経ってるんだ。

 先に仲睦まじくお昼を食べてても、なんら不思議じゃない。

 雰囲気を損なわないよう、元気良く教室の扉を開いた。


「少し遅れちゃいましー」


 楽しいお昼ご飯光景ではなく、女性陣の絶賛着替え光景がそこにあった。

 数秒の沈黙後、ハッと我に帰り扉を閉めようとするも、背後から誰かの手が伸び、閉めるのを阻止された。

 同時に背中に柔らかな感触を感じ、恐る恐る後ろを振り向いた。

 妖艶な笑みを溢す、里夜先生の顔が目と鼻の先にあった。


「り、里夜先生……」

「ふふ、さぁ一緒に中へ入りましょう」


 グイグイ身体を押し付けてで強制的に入れ込まれ、教室詰み(着替え中)が。

 教室にいる10名弱もの女性陣は、白い目で見るどころか、ウェルカムな眼差しだ。


「いやーそのさ積っち? 更衣室で着替えるってなったらさ、激混み待ったなしじゃんか?」

「でーどうせ教室で昼飯食うならーそこで済ませちゃえば一石二鳥ーって感じー」

「洋が来る前に済ませるつもりだったが、皆の鍛えられた身体を見て触れて楽しんでる内に、こうなってしまったんだ」

「他意はないんだよ♪ ホントだよ♪」

「で、でしたら、今すぐ着替えに戻って下さい!」


 説明中も着替え途中姿なもんだから、聞く耳立てるどころじゃないんだ。

 多少隠すなりしてくれるならまだしも、誰1人としてそんな素振りはせず、着替え途中姿を晒したままだ。


 もし心許してくれてるのだとしても、異性としては心臓にとても悪いから、今すぐにでも考えを改めて欲しい。


 兎にも角にも、渋々と着替えを再開した女性陣に、ホッとした。

 かと言って、いつまで見てたらダメだ。

 教室の扉に向き直すも、行手を塞ぐように迫力ボディーの里夜先生が立っていた。


「何処へ行くつもりですか?」

「こ、こっちのセリフです。着替えが終わるまで教室の外に」

「その必要はありません。むしろ静観なさるべきかと」

「い、いやいや! ただでさえ、この場に男の僕が紛れてるだけでヤバいんですよ? それなのに静観するなんて絶対ダメんぷぅ!?」


 目にも止まらぬ動きで胴体に手を回され、グッと引き寄せて強制胸埋めをされた。


 ピーピー小煩い口を塞ぐには、胸埋めが手っ取り早かったに違いない。


「いいですか。球技大会の期間中、皆様は体に鞭打ち、頭も働かせ、心身共に疲れてます。そして彼女達は特に、心のオアシスとの時間を削られ、色々と溜まってるのです」

ふぉ()ふぉふぁふぃふ(オアシス)?」

「えぇ。ですので、オアシスであるつみき君に、彼女達は見て欲しいのです」


 クルッと身体を振り向かされた。

 愛実さん達も僕に視線を向け、見て欲しい空気を溢れ出してた。

 自分が今、赤面してるのが分かるぐらいに、顔が熱いけど、愛実さん達が望むのならば、もうやるしかない。


「わ、分かりました。さ、最後まで着替えを見届けます!」

「ふふ、それでこそつみき君です」


 女性陣にも聞こえた様で、嬉しそうに楽しそうに着替えを再開。

 ひたすら無心で静観するも、一つ一つの動きが色っぽく、視線を思わず逸らしてしまいそうになる。


「ねぇねぇ積木君♪」

「へ? な、何ですか瑠衣さん」

「日焼け止めで届かないとこ、塗って欲しいの♪」

「え」


 下着姿の前傾姿勢もあって、ググッと大きな谷間が強調されてる。

 水着には無い異性の色香に、動揺を隠せない僕に、ニコニコと何か手渡した瑠衣さんは、背を向けて下着を外し、まっさらな綺麗な背中を晒した。


「じゃあ、お願いね♪」


 手渡された日焼け止めクリームから、早く塗ってとプレッシャーを感じる。

 瑠衣さん自身も催促のくねくね動きと、チラチラと視線を向けてる。

 この手のシチュエーションは、今に始まった事じゃないんだ。

 平常心を保って、いつも通り接する様にやればいいんだ。

 背中にクリームを適量垂らし、手の平で優しく触れた。


「あっ♪」

「す、すみません!?」

「あはは♪ 気持ち良かったから、思わず声が出ちゃっただけだよ♪」

「そ、そうですか……」


 塗り広げる度に可愛らしい声を上げ、ピクピク身体が反応するものだから、平常心の足腰はガクブルだ。


「んっ♪ ふぅぁ……気持ち良かった♪ 上手だったよ♪」

「きょ、恐縮です」

「わたしも全身を隅々までやって欲しいと、切に思いました」

「り、里夜先生……」

「本気ですよ?」

「余計にダメです」


 残念そうな顔を見せ、Yシャツの胸元ボタンを開放し、準備だけ虎視眈々と進めてた里夜先生。

 そんな里夜先生とのやり取り後、ペタペタとした足音が、目の前で止まった。


「積木! オレもやって貰いてぇ事があんだけどよ!」

「あ、ありすさんも? で、でも立派に日焼けなさってますけど……」

「違う違う! オレのは脚マッサージだ! ほれ!」

「わ!?」

「そんじゃ、頼むぜ!」


 マッサージ用ローションをポイっと投げ渡し、近くの椅子を持ってドカッと座り、美脚を伸ばしてきたありすさん。

 足の指先を器用に動かして、急かして来てる。

 瑠衣さんと同じ要領でやる、たったのそれだけの事だ。


「ザッと足先からモモまでよろしく!」

「……や、やらせて頂きます!」


 脚全域というハード内容に覚悟を決め、美脚にローションを適量垂れ掛け、指先から足裏、ふくらはぎへ指先を滑らせた。

 幸い、瑠衣さんみたいな反応はなく、非常にリラックスした声が漏れてた。


「おぉ……いいぜー積木……専属のマッサージ師になって欲しいぐらいだぜ……」

「あ、ありがとうございます」


 褒めて貰えるのは素直に嬉しい限りだけど、次は問題の太ももゾーンなんだ。

 格好と箇所も箇所なだけあって、極力視界を外しても、青の下着がチラ見えするかもしれない。

 それでも最後までやり切るのみ。


「で、では行きます……」

「おぅ! っぉ」


 水泳で洗練された美脚は、しなやか且つ張りがあり、女の子にしかない柔らかな感触もしっかりとしていた。

 手先が思わず気持ち良くなれ、気付かない内に夢中に手先が動いてた。


「んっく……や、ヤバっ……く、クセになりそうだぜ……」

「……病みつきになりますね……」

「あっ……ちょ、ちょっとそこ弱いかも……っ」


 ありすさんがじわじわと太ももを閉じてこようとも、ひたすら付け根方面へと手を動かし続けた。

 そして青い下着が視界に入って数秒後、太ももが急に閉じられ、手がギュッと挟まれ止められた。


「あ」

「あ、あんがと! き、気持ち良かったぜ!」


 スポッと僕の手を抜き取り、タオルで脚を雑に拭き去ったありすさんは、珍しく顔を赤くして離れた。

 ぬちゃぬちゃな両手の僕に、里夜先生がソッとタオルを渡してくれた。


「ありがとうございます」

「いえ。今度は是非わたしがつみき君に、全身を使ってヌルヌルマッサージを」

「それ以上はマズいです」

「健全でも?」

「ダメです」


 いつの間にか下着姿の里夜先生が耳元で、誘惑する様に囁いてくるも、ダメなものはダメだ。

 豊満な胸を腕に当てて、更に甘く囁かれてる中、ヌッと人影が目の前に現れた。


「私も構わないかしら、積木君」

「へ? な、長平さんもですか? い、一体何を……」

「肩を揉んで欲しいの」

「へ? あ、肩ですか? いいですよ」


 両刀使いとして野球の主戦力になってる長平さん。

 肩揉みの一つや二つ、お安い御用だ。

 長平さんが椅子に腰掛け、長い脚を組んで向き合う形になった。


「さぁ、やって頂戴」

「……え。しょ、正面から……ですか」

「正面派なのよ」


 本当にそんな派があるのかは正直、表情変化が無いから全然分からない。

 けれど、特大級の胸を持ち上げる腕組みと、ジーッと見透かされそうな視線が、肩揉みの催促をしてる。

 一度引き受けてしまった以上、お引き取りするのはあり得ない。


 気合い注入の頬叩きをして、肩揉みを始めた。

 見た目じゃ分からなずとも、確かに硬さを感じて凝ってる様だった。


「上手ね。お金出してでもやって貰いたいわね」

「そ、そうですか?」

「えぇ。見ての通り、発育の良い大きな胸だから、疲れが出ると肩が凝るのよ」

「た、大変ですね」

「そうなのよ。だから、胸の周りも解して欲しいの」


 胸周りを解そうものなら、細心の注意を払おうとも、きっと触れてしまうのは目に見えてる。

 それでも長平さんのご希望ならば、一肌脱がせて頂くだけだ。


 数分後に肩揉みを切り上げ、1番被害の無さそうな上胸部から側胸部、そして下部の順に解しを開始。


 優しく繊細に動かす度、ふるふると胸が揺れ動き、軽く汗で肌が艶めいてるのもあって、谷間からたぱたぱと音が鳴ってる。

 気が気でない胸解しを数分こなし、相変わらずな表情のままな長平さんが言葉を放った。


「もう大丈夫よ」

「あ、りょ、了解です」

「……かなり楽になったわ。機会があれば、またお願いしたいわ」

「け、検討しておきます」


 スッと立ち上がった長平さんは、感謝の軽い胸埋めをしてきた。

 表情に出ずとも身体は正直なのか、体温が少しばかり熱く、心臓の音も早い気がした。

 長平さんが離れ、ホッと一息付く間も無く、重量感のある柔らかな感触が、肩周りに乗っかって来た。


「知ってますかつみき君。大きな胸はお手頃な所に乗せると、非常に楽になるんですよ」

「だ、だったら、僕の肩でなくてもいいのでは……」

「つみき君の場合は、お手頃ではなく特別なので、乗せないといけないのです」


 胸をグイグイ押し付け、嬉しそうな声を漏らす里夜先生に好き放題されてると、新たな人影が目の前に現れた。


「次ーあーしの番なー」


 足長美脚の後ろ姿を見せる霞さんは、一体何をご所望なのか思考を巡らせる一方。

 峰子さんや心菜さん達も、ソワソワと順番待ちをしていて、まだまだ終わりそうになかった。

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