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俺は平凡な人生を送りたい  作者: ハズカシダリア
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山賊:調子に乗る科

テンプレ1丁!

 しばらく進んでいると少しひらけた場所が見えてきた。

 お!石畳の道か!結構すごいな……もしかしてこの道は荷馬車が走り易いようにした商業路か!


 て言う事は地図のどちらかが都市でもう片方は商業が盛んな街なのかも…神託さーん


(その通りです。

 東に進めばクラゼス王国の王都クラゼス、西に進めばクラゼス王国の商業拠点の1つであるクラバスです)


 はあ、地図で見る時限り西はこっちか……どっちが治安がいいとかあります?と言うかどっちが近いですか?


(どちらにも良いところと悪いところがありますので、一概にどっちらが良いと言うのは言えません)


(クラゼスの方が近いですが、コウノ様であればどちらとも1時間もかけずに往復できます)


 な…なるほど、じゃあとりあえず


 ゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ


 ん?なんかやってきてるのか?


(東からいくつかに生命体が迫ってきています。

 13秒後にここまで来ます)


 え!?ど、どうすれば!?


(回避、迎撃どちらをとりますか?)


 か、回h


「ど!どいてくれ!!!」

「フォア!?」


 物凄い勢いで荷馬車が迫ってきていた。

 驚いた拍子に少し、硬直してしまい回避が遅れ、馬に撥ねられた。


 い、いてぇ……いや、どこも痛くもないけど、なんかいてぇ…。


 しかし、そんな俺を無視して2つの荷馬車が通り過ぎていく。

 その後、それを追うように、10人くらいの騎乗したまるで山賊のような団体がやって来た…と言うより囲まれた。


「ちっ!なんで荷馬車に撒かれるんだよ!クソが!!」

「ボス〜落ち着いてくだせぇ」

「ああん!まあいい、おいテメェ!金目のものを出せ!」


 うわぁ、どうしよう、囲まれたわー。

 テンプレに巻き込まれたわー。

 マジないわー、ありえん。


「おい!!聞こえてんのか!!」


 むー…強面なおじさんに囲まれるとは…まあ、美女に囲まれても困るからどっちも遠慮したい。

 こう言う時ってよく倒したら、ヤベェ凶悪な山賊でした〜って言うのが多いけど、そこまで強そうにm


「聞いてんのか!!!!」


「うぉ!刃物を向けないでくれよ…俺は刃物を抜けられるのが嫌いなんだ…」


「んだと!!」


「と言うより、どっからどう見ても金とかを持ってない村人にしか見えないだろ?

 俺を狙うより、さっきのを追った方がいいと思うんだけどなー」


「うっせえ!!!なら服を寄越せ!!」


「えー男の裸に興味あるとか引くわー」


「え!ボス…」

「なんでだよ!!聞こえなかったのかよ!!服を寄越しゃいいんだよ!!!ついでにその袋もだ!!」


「あー分かった分かりました。

 はい、服、袋は譲りもんだから渡せねぇ」


 そう言って袋から替えの服を渡す。


「これでいいんだろ?」


「何言ってやがんだ、テメェの着ている服もだ!!」


「…あまり、調子に乗るのはダメだと思うんだ…いや?山賊の習性で調子に乗るのが当たり前なのか?」


「あぁん?なんだと?」


「まあどうでもいいか…いま引き返すなら、替えの服はやるけど…調子に乗るとキレるからな?」


「何ゴチャゴチャ」

「ボ…ボス、辞めときましょうよ〜。

 今、あっちの班から連絡が来て、引っかかったらしいですから」


「ッチ!ならコイツをぶっ殺して!」

「オーケーならば戦争だ…ただし一方的な…」

「は?」


 とは言ったものの別に俺はぶっ殺すと思ってないので、ひっ捕らえて一網打尽にしてやろうと思うので、何かバインドみたいなのはないですか?


(闇属性魔法の拘束(バインド)が無難かと、全員を拘束する場合は目で見える範囲を補足します)


 ありがとうございます、んじゃあ。


「テメェn」

拘束(バインド)


呪文名を言うと、目の前に出した手から幾何学模様出てきて、そこから出てきた黒い帯状のものがそのまま相手の身体全体を縛り付けていく。


「んが!?」

「ボ!」

「もう一丁拘束(バインド)

「ぐ!?」


 これで全員か…抵抗しようとしてるけど破られそうにないな。


(コウノ様の方が強くコウノ様が解かない限り、コウノ様のMPが尽きるまで解ける事はありません。

 なお、拘束(バインド)は常時使った本数だけMPを1本につき毎分10消費します。

 補足としてこの1000本使ってもMPの自然回復が追いつきます)


 はーなら全然魔法を主体に使っても良いかな。

 まあ、攻撃魔法を使ってないから主体にするか怪しいけど…。


とりあえず、全員の帯の端っこを持つ……帯がそこそこ伸びるおかげで、全員の帯を掴んで少し離れても切れたり、引っ張られたりする事はない…逆に引っ張ることができるようだ………!良いこと思いついた!


「じゃあ!このまま引き摺り回すかー」

「「「「「「「!?」」」」」」」


「俺早いっぽいから馬は使っても良いけど、無理させたら承知しないからなー」

「「「「「「「!?!?」」」」」」」


「じゃあ、馬君達ーイクゾー」

「「「「「「「ヒヒーン(オーー)」」」」」」」

「「「「「「「!!!」」」」」」」


 あ、やっぱり馬の言葉も聞こえるんだ…とりあえず走ってもう1団体様を潰しに行くか!

キレるとキャラがブレる系主人公


次回:どちらから見ても怖い


少し加筆しました。

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