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俺は平凡な人生を送りたい  作者: ハズカシダリア
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神様は大変なようだ

「どうやら知り合いなのか…」


 しまった…いや、それは隠してないしバレたところで問題はない………はず。


「…それで、俺に何か?」

「できれば君にも王都について来てもらいたい」


 まあ、話の流れ的にそうだよなぁ…王都か。

 漫画とか小説とかじゃ、主人公が居る街にモンスターが攻めて来てどうこうする…なんてあるけど…まあ、そんな事ないか。


(可能性は大いにあります)


 ……ええ…。

「ええ…」

「?何かこっちで用事でもあるのかい?」

「あ、いや、そういう訳じゃ…」


 神託さん!どういう事ですか!?心の声漏れちゃったじゃないですか!


(申し訳ございません)


 あ、いや……んん、それで何が起こったらそんな漫画みたいな可能性が大いにあるんですか?


(はい、先日のゴブリンによる襲撃の際に説明しましたが、ゴブリンキングが生まれる話に追加で補足をします)


 あ、そういえばそう言う話もありましたね?

 それとどう繋がりが?流石にゴブリンキングと言っても今日会った、めちゃくちゃ強そうなジョゼンさんみたいな人にかかればチョチョイの


(()()()()()()()()()()()()()そうでしょう)


 チョ………まさか!


(はい、王都周辺にキング種になり得る魔物が続々と生まれており、あと2日もすれば王都並びに周辺の街の戦力をも圧倒するほどの魔物の軍勢が出来上がる事でしょう)


 ……ファーーーーー!?!?


「?どうしたんだい?いきなり驚いた顔をしているが…」

「え、いや、えーっと………不味いなぁ…」

「?」

「少し考えさせてください…」

「ああ、何か相談があるならのるが?」

「いえ、大丈夫です…」


 まあ、流石に俺1人で対処できるにしても、そんなあり得ないことがあり得てしまうって言うことは、誰かが意図してやってるんだろうなぁ…。


(その通りです)


 神託さんは犯人は目星ついてますよね?


(はい)


 …ちなみにそれは邪魔して良いやつ…と言うか、俺が直接動いても良いやつですか?


(もちろんです、神々もゲンヤ様の自由を阻む事はしません)


 そりゃよかった…それじゃあ改めて…犯人は?


(グーレス教、教祖グラスロ=ウェズの指示により動いている教徒でありこの国の主要貴族の1人ディラズ=ビーです)


 …まさかの黒幕の黒幕まで……それでそのグーレス教の目的は?


(グーレス教の神、神グーレスの復活です)


 まーそうだよねー…グーレス…なんかヤバい神様なんですよね?


(え?あ、そうですね…たしかに現界すればこの国は神グーレスによって慌ただしくなるでしょうけど)


 ?珍しく慌てて…どうしたんですか?


(そうですね、ゲンヤ様はもし神々が地上に現界したとするならどうなると思いますか?)


 え?そんな、急に言われても……まあ、良い事なんじゃないですかね?


(いえ、かなり大変な事なのです。

 まず、神々が現界すれば、その現界した島は神域として島の所有権が神に移ります。

 すると、その島に住む者、人からそうでない者まで全て神の所有物…良くて遣いとなります)


(神の所有物または遣いとなれば、それらは既に生命として生きることができず、自由を支配されるのです)


 え!?不味いどころの話じゃないですか!?!?

 あ!でも、神様がそこを神域にしなければ


(いえ、神々が現界すれば神々の規則に従い、必ず神域にしなくてはならないのです。

 その規則を破れば、神々も力を失ってしまうので逆らう事はできません)


 ええ……その事ってグーレス教とか一般人に知られている事なんですか?


(いえ、1万2千年前であれば広く知られている事なのですが、既に伝承が途切れ、今では神域こそが人が目指す楽園というのが地上における殆どの宗教が掲げているほどです)


 ………なるほど…あーでも神様的にはそっちの方がい


(いえ!絶対!絶対に!断固!拒否します!!)


 お、おおう…そこまで……


(はい、確かに地上に神域があれば神としては一人前以上ですが、神々には地上を管理するほどの暇はそこまでないのです。

 第一に人からそうでない者達が配下になったとしても、その配下に命令や仕事を振り分けなくてはならず、さらに自身の力を少し分け与えなければ、その仕事ができないといい、さらに力の使い方まで説明するとなるととてもでは無いですが時間が足りません!)


 …な…なるほど……じゃあ頑張ってどうにかしてみせます、はい。


(是非、神々もそれを望んでおりますので!)


 が、ガンバリマス……はぁ…。

 なんか、聞かなきゃ良かったけど、それもそれでなぁ……。

設定メモ

神託さんについて

神託さんは創造神直属の配下の1柱であり、神託さん自身には配下は居ないものの、他の神々の相談事(愚痴)を良く聞いている。

その為、神々にとって現界=新人配下が増えるという事であり、今回出てきた神グーレスも

「今でも多くの配下を持っているのにこれ以上は無理」

という相談事を聞いている。

ちなみにゲンヤの立ち位置は神託さんと同じく配下の居ない創造神の創った新たな神?という位置付けにはなっているので、他の神々よりかは少しだけ位が上ではある。



次回:???

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