単体系より広範囲系
さてとここが次の仕事場かな。
なんかゲームとかで見るダンジョンみたいな大きな入り口だが…。
「ん?ここに何かようですかな?」
観察していたら入り口付近で立っていた髭が整った男に話しかけられてしまった…いや、まあ良いか。
「えっと、冒険者ギルドから派遣されてきました、ゲンヤです!」
「ふむ…ああ、なるほど、あれのことですな、ではこちらに」
そう言われて男はダンジョンっぽい入り口に入っていくのでついて行く…。
しばらく下り階段を降りていく途中で色々とハーネットさんからここの話を聞いた。
ここはダンジョンではなく下水道の入り口で俺はここの地図にあるマークの所の掃除をすれば良いということで、ついでに出てくるベッタと言う小さいネズミの魔物をある程度駆除してほしい、というよりそっちがメインのようだ。
「バッタはとにかくすばしっこいし群れて襲ってくるから面倒くさいんですな」
「へー、じゃあとりあえず見つけたら駆除しておきますね」
「ええ、頼みますぞ、後、一応巣を見つけたならこの地図に場所を書いておいて欲しいですな」
なるほどだから地図と一緒にペン?を渡されたのか。
「では、自分はここで待っておきますので何かあれば大声で叫ぶように、決して無理せず安全に掃除を頼みますぞ」
「分かりました、行ってきます」
そう言ってハーネットさんと別れて地図を見ながら…えっとここが今いる場所だからあっちが一番近いのか…。
「で、ここを曲がれば…!」
「ギュ?」
マークの所に着いたと思ったらハーネットさんから聞いた特徴とドンピシャな見た目のベッタが5…いや6匹いた。
「ギュ!」「「「「「ギュー!!」」」」」
「ッチ、これならガイヤを呼んでいれば良かったか」
まあ、今更だ、とりあえず丁度良さそうな魔法は…火はダメだな酸素が無くなったりすると怖いし…いや酸素って今の俺にいるのか?
(特に必要はありません、魔法であれば弱点である光属性魔法光線もしくは広範囲系である光雨をおすすめします)
了解です!とりあえず
「光線!」
手のひらを相手に向けて魔法を放つと
ピュンッ
「ギ…」
「「「「「ギュ!?」」」」」
相手のサイズ(手のひらより少し大きい)を全て呑み込むほどの光が放たれ、当たった相手は蒸発した。
「おお!これは強いな、もう片方も使うか、光雨!」
相手が怯んでいる隙に、もう片方の魔法を使う。
すると手のひらから大きな光の玉が飛び出し、そして相手の真ん中あたりで止まった?
と思ったらその玉からさっき出した光線が四方に放出され、ベッタの群れを無慈悲に駆除されていった。
「…さてと、掃除するか」
そう思って汚れている所に生活魔法の清掃を使って綺麗にしていく………。
「清掃っと、これで最後かな…結構入り口から離れ…ん?」
地図を確認しながら帰り道を考えていると遠くから何かが聞こえたような気がした。
……ん〜…気になる。
しかしそろそろ夜になりそうだしなぁ……いや、行くとしよう、もしかしたらベッタの巣かもしれないしな。
そう思ってそちらに向かった………。
最後まで読んでいただきありがとうございます。




