小説はエンディングから書け!
【小説はエンディングから書け!】
こんにちは、阿東ぼんです。
今回のテーマなんですが、初心者作家のみなさんは「設定や書き出しは思いつくんだけどいつもエタっちゃう!」ということが多いと思います。
いや、むしろ作品を完結させることが初心者の壁と言っても過言ではないでしょう。
その壁、ちょっと考え方を変えれば突破できますよ!
これを読めば誰でも簡単に小説を完結させることができます!
我ながらなんか胡散臭いですね。
まあ、そんなことはどうでもいいんです。
肝心なのは、小説を完結させるには実際どうすればいいのか? という点のみなのですから。
では単刀直入に言いましょう。
小説は結末から作ってください。
「……あ? おめぇ馬鹿かよ。そこに行き着くまで大変なんじゃねえかオイ」
そう思った方はいらっしゃいますでしょうか?
馬鹿はテメェだ。
結末がわからないから、そこまでの道筋もわからないんだろうが。
あなたは今、スタート地点から1本の線を引いています。
その線はどこまで引けばいいのか、どんなルートを辿っていけばいいのか、あなたはわかっていません。
これがつまり『設定や書き出しは思いつくけど完結させられない状態』です。
じゃあ、スタート地点と一緒にゴール地点もセットしておけばいいじゃないですか。
始まりと終わりの辻褄が合うようにイベントを置けばそれでストーリーは完成するんです。
『何が起こって、最後にはどうなったか』
これを説明できればいいんです。
例を挙げましょう。
『現実対虚構』というキャッチコピーを掲げる大人気怪獣映画がありますよね?(実名は伏せてますが、検索したら出ます)
あれは『謎の巨大な生物が人間を襲ったので、知恵を駆使してやっつける』というストーリーじゃないですか。
そのあいだにいろいろなイベントが挟み込まれているだけじゃないですか。
仕組みや理屈そのものはさほど難しくないはずです。
もう一つ、例を挙げましょうか。
あなたは『世界中から命を狙われているヒロインを主人公が守り抜く』というストーリーを書きたがっているとします。
そして、『主人公とヒロインが結婚して幸せに暮らす』というエンディングをセットしたとします。
『世界中から命を狙われているヒロインを主人公が守り抜く』
↓
『主人公とヒロインが結婚して幸せに暮らす』
これでスタート地点とゴール地点はセットできましたね。
なお細かい設定はお好みで結構です。
だったらあとはゴール地点から逆算して、
『ヒロインはなぜ命を狙われていたのか』
『ヒロインの命を狙っていた連中はどんな目的があったのか』
『主人公はどうやってヒロインを守ったのか』
などを考えればストーリーの出来上がりです。
具体的なアイデアが思いつかなければ遠慮なく他の作品からパクってください。
かくいう私の代表作『黒滅のラグナ ─嫌われ者の英雄譚─』も様々な作品をパクっています。
某死神バトル漫画のホロウ化とか、某仮面ライダー五五五のアク○ルフォームとか、テイルズオブ運命のソー○ィアンとか。
(気になる方は『阿東ぼん』でツイッター検索して私のプロフィールに貼ってあるURLから飛んでください)
話をまとめます。
【小説はエンディングから書け!】
読者が求めているのはあなたが一生懸命考えた設定ではなく、それらを使った上で紡がれる物語です。
しかし、始まりと終わりを決め、そのあいだにいくつかの障害を置けば、それだけで物語として成立します。
面白いとかつまらないとかはそのあとに言えること。
仕組み自体は変わらないので、まずは短編を書いてみたり、2次創作を書いてみたりして、徐々に慣らしていくといいでしょう。
エンディングから書き、そこから遡ってオープニングに繋げていく。
それさえこなせれば小説の完結なんてお茶の子さいさいチョチョイのチョイです。
では、よい執筆ライフを。