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【あと少しで完結します】狐の嫁入り  作者: タラバ虫
第三章 子育て そして戦争
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AS 第一話 南の大陸


 翔太のスキルに(カーチル言語)を追加しました。


 ─南大陸のとある都市─


 石レンガに囲まれた地下室の中、黒いローブを着た数人の人間の魔術師が魔法陣に魔力を注いでいる。

 もう数時間は注ぎ続けているが、魔法陣は淡い赤紫の光を発し続けるだけでなんの変化も見せない。

 少し離れたところから見ていた小太りの男とその側近も、もう飽きたのかうつらうつらしている。


 が、「うっ…!」と、魔術師の数人がうめきを上げたかと思うと、途端に魔法陣の光が目も開けられないほど強くなった。

 はっ、と男たちが目を覚ますと、そこには一人の少年がいた。

 ぽかんと口を開け、何がなんだかわからない様子だ。


 「ようこそお越しくださいました!勇者様!」


 乾いたよだれのついた口で、男が喋る。


 「私はドンパというものです。」


 続いて、少年が名乗る。


 「ぼ、僕は、翔太だ。」


 「では、ショウタ様、この宝玉に手をかざしてください。」


 そう言い、ドンパが丸い玉を出す。

 異世界召喚にあこがれていたのだろう、翔太は少し息を荒くし、目を血走らせて興奮しているようだ。

 そして恐る恐るといったふうに手をかざし、目の前に映し出されたステータスに目を見張る。 


 種族名 人間 レベル1/1800


 名前 ショウタ・タニナカ


 所持スキル(4/18)


 ・カーチル言語 ・想像召喚 ・剣術習熟速度超上昇 ・魔法習熟速度超上昇


 所持魔法


 ・纏炎 ・魔剣召喚 ・魔法剣


 所持称号


 ・召喚に応じし者 ・勇者


 「おおお!流石は勇者様!どれもこれも優秀なスキル・魔法ばかり!

 特にこの想像召喚はすごいですぞ!

 先々代の勇者が使っていたのですがな、これは想像したものを魔力に応じて召喚することが出来るスキルで、これで魔剣を大量に生産したのです!

 剣術・魔法習熟速度超上昇もなかなかのものですし、魔剣召喚は自分にしか扱えない魔剣を召喚するのです!

 ただ、どんな魔剣かはまだわからないのですが、今までもどれも強力なものばかりでしたぞ!

 しかも、纏炎は炎を纏って敵の攻撃を跳ね返しつつ攻撃するという攻防一体の魔法!これは、二代目の勇者が使っていました!

 最後に魔法剣!これもなかなかですし、希少で、今持っているのが学園都市の学長くらいのものです!これがまた強いのなんの!さらに───」


 ドンパが捲し立てる。

 ショウタはそれを食い入るように聞き、この話が終わるのは日が暮れてからだった。

 これは、ミアがこの世に出てくる前の事である。

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