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【ゴーレムメイカー】  作者: beniten
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2話 ゴーレムメイカー


俺は家の裏庭から森の方面へ少し歩いた場所に来ている。


夜でありランプなど明かりも無く辛うじて月明かりが辺りを照らしている。


ここに来たのには理由があった。


俺のスキルゴーレムメイカーを試すためだ。


俺のスキルの存在はまだ俺しか知らない、このスキル自体どうやら憑依した段階で発現したようで今までアルスは特にスキルなど持っていなかったようだ。


アルスの記憶でもスキル持ちなんてのは村には2人しかおらず中々に珍しい存在らしい。


そのために人気のない夜の時間にわざわざ森の隅にまでやってきていた。


早速、試しにスキル【ゴーレムメイカー】を使ってみる。



➖➖➖➖➖ゴゴゴゴゴッ➖➖➖➖➖➖➖




信じ難い光景だった。


目の前で地面から無数の土が空中に集まり蠢くと3メートル程の歪な人型に形成される。


俺が呆然と見つめる中、それはゆっくりとした動作でこちらに向き片膝をついた。


常識的に考えてこんな現象ありえないことなのだがこちらは異世界なのである、頭を切り替え納得させる。



これを動かせるのかと思い、このゴーレムに色々指示を出して見て、分かったことがある。


まずこちらの指示通りに、ある程度動けるようだ。


前に進めといえば進み屈めといえば屈む、ただ空を飛べや目からビームなんてことは出来なかった。


またゴーレムは話しは出来ないがこちらの話してる事は分かるようで何を言っても返事はゴッという言葉しか言わない。


戦闘力を知りたくて試しに近くの木を殴ってもらったのだが細身の木ならば軽々とへし折った所を見るに人間とは比べものにならない力を持っているようだ。


ただ動きが素早いかというとそれほどでもない、重量を生かしたパワーファイタータイプなのだろう。


最後に森の奥深くに向かって、前進しながら魔物に攻撃されたら反撃して殺せと命令して見た。


ゴォォォと返事をするとゴーレムが森に前進し出したのを見てから俺も家へと帰る。


窓からこっそりベッドに戻ると目を瞑り今日のことを考える。


すると頭の中に小さな光のようなものが浮かび上がった。


方角的にどうやら先程のゴーレムの居場所が小さな光として表れているようだ。


ゴーレムの光はどんどん突き進んでいく小さくなっていく、その光景を思い浮かべながら俺は深い眠りへと落ちていった。

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