第25話 出口はあちらです
?「ふっはっはっはっ
我が名は」
ス「うるさい」
王「!!!」
キ・大臣「!はやっ」
その場にいた全ての者が
?の存在を認識した時にはすでに体を二つに分けられていた
それだけの速さで俺は敵を倒していた
さすが勇者である俺
まじ俺つえぇ
ス「全く
魔王が復活するとか
王がボスじゃないとか訳のわからん事ばっか言いやがって
結局、何をすればいいんだ俺は」
王「うむ、西の大陸にある魔王を封印した丘がある
そこで魔王を倒して来るのだ」
ス「西の大陸ってどうやって行くんだよ
船とか使うのか?」
王「そんな面倒な事はせん
わしの力で一瞬で丘まで送ってやる」
ス「は?」
王「大臣、バット持って来い
んじゃあお前らはケツをこっちに向けろ」
ス・キ「え?いや、ちょっと待て」
王「何ケツをこっちに向け
いやいやわしが言ったんだな
最近どうも忘れっぽくて
よし、行くぞ勇者はるくによ」
ス「や、それは、ま」
王「どっせーい」
ス「覚えてろぉぉぉぉ」
キ「いたぁぁぁぁい」
キ「んん〜ん、本当に丘まで着いた」
ス「あのジジィ覚えてやがれ
ぜってー討伐してやる」
魔王「何者だ貴様ら
我が魔王と知ってここまで来たと言うのではあるまいな」
ス「じゃあお前が魔王あんたロースか
ふざけた名前にしやがってぶっ飛ばすぞ」
魔王「我が名は魔王タンタロース
冥府より戻り全世界を掌握し神への報復を目論んでる魔王なの
変な名前で呼ぶな
あのクソ生意気な勇者を思い出して腹が立つ」
ス「そう、そうなんだよ
あのジジィ、人にふざけた名前を付けやがって腹立つよな」
魔王「ほう、貴様も名前をいじられた口か
どう変えられたのだ?」
ス「はるくにだよはるくに、勇者はるくに
なんだその名前は
俺にはスターライト・デロリアス・パラドイア・グリッパール・エンドナイト・ユウースタール・オニオンリング・デストロイヤー・スワヒリス・オルガってかっこいい名前があるのに」
魔王「ん?すまんもう一度名前を言ってくれ」
ス「スターライト・デロリアス・パラドイア・グリッパール・エンドナイト・ユウースタール・オニオンリング・デストロイヤー・スワヒリス・オルガ
かっこいいだろ」
魔王「なげぇよ
魔王の我からすれば勇者はるくにの方がありがたいは
魔王の掟として勇者のフルネーム言わにゃならんのに
魔王は魔王で勇者の掟も守っとるのに」
ス「なんだよ魔王の掟と勇者の掟って
勇者である俺に倒される事か?」
魔王「勇者が我下に来るまで手を出さない事だ
もちろん選ばれし勇者に限るがな
さて、勇者はるくによ茶番は終わりだ
我が貴様を倒し
あの腹立つ自称勇者の王をぶっ殺してやる」
ス「待てせめて勇者スターライトにしてくれ」
ついに始まった勇者と魔王の戦い
果たして勇者は世界を守る事が出来るのだろうか
次回
早すぎた戦い




