第16話
私 谷原夕は非日常には慣れていた筈、そう非日常が日常に成る程には
其れでも…幾ら何でも此れは私の許容範囲外だ
城…どの様な形式の城かは分からないが私達はその城の広間に居る。
私達とは言ったが何時もの仲良くグループだけでは無く、大凡3桁にも及ぶ数のプレーヤーがいる。
流石にゲームが開始したとは考えられない、あのノイズで良く聞こえなかったがゲームの演出にしては余りにも不自然……其れに感触があるのも可笑しい幽妃が言っていたが、軍のシュミュレーションならあると言ってはいたけど…
其れよりも今はこの状況を如何にかしないと
自分の身体を見る、服装は赤と白の巫女服そして生気の無い色白の肌。
全体図は見えないけどこの身体は私のゲームキャラ『黒い女』だった。
なら、ステータスは?
確か…ステータスの出し方は声に出す『音声式』か『ウィンドウ式』の二つがあった筈。
取り敢えず、ウィンドウ式の方を試す。
が幾らやってみてもウィンドウは出現せず、まるで演奏をする人間が居ないのに必死に指揮棒を振るう滑稽な指揮者だ…辞めよう音声式を試してみる。
「ステータスオープン」
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名前 黒い女
性別 ]|?%$
種族 &¥@7(:-/&@¥?
職業 &¥@7(:-/&@¥?
所有スキル {#?€*$>~\\<^£$~#>?|}~]]<
所有武器 >~*5)9?.},>^+£<{|€
所有魔法 [{,^£<.,$^,$*<<%$+%?~3(),;(
名前 パペット
性別 女
種族 ケットーシ
職業 巫女
所有スキル 神降ろし、魔法習得向上、結界、物体操作
所有武器 根根丸(刀)、巫女棒
所有魔法 身体強化、他者身体強化
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言ってみれば私のステータスは異常、其れもそうだ私の黒い女のステータスは名前以外何を書いているのかは分からないし、今の私の身体は二番目のパペットの身体を使っている。
色々と可笑しいし規格外恐らく、黒い女を使えばこのプレイヤーどころか、この城に居る人間を纏めて殺せる事が出来る……筈恐らく。
私の実力は兎も角、先ずは……皆んなを探さないと