表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雑記(8) 恐怖のドラッグストア

作者: ミュウ吉

 あまりにも人的被害が多いので、ほとんど外出はしないのですが。週二日だけ午前中だけバイトに行っているのです。


 軽作業ですが、これができなくなったならならいよいよお終いかなと思って首になるまではと思って勤めているのですよ。


 だから仕事の時は出たついでに買い物もするのですよ。普段はほとんどはネットかコンビニですが。


 ところがドラッグストアがな。よほど相性が悪いのでしょうね。


 人との接触を極力避けているのにどうしてこのようなことになるのでしょう。


 私は愛想を振りまいているわけではないのです。むしろ人との接触はたっているのですよ。


 それなのに。確かにこのレジの人はアンケートに答えてあげて化粧品の試供品はもらいましたが。


 それ以来ものすごくなついてきて。私の顔を見るとすぐ来るのですよ。


 どうしてこんなことになるの。


 普段の買い物のついでに浣腸を買いに行ったのですよ。


 胃腸薬の売り場にへたり込んでいたら、早速この人が現れて浣腸なんて買ってはいけないと言うのよ。


 「食欲がないのでどうしても詰まってしまうのです」


 「そんなことでは老人になってしまいます。この薬がよく効くので試してみてください。三食後にきちんと飲めば改善されます」


 言われなくても老人だし。まして食欲がないと言っているのに三食後などと。


 私だって何もしなかったわけではないのよ。便秘薬も飲んだし。あれは効果はあるのだけれど、かなりの腹痛を伴うので出たはいいけど二三日半病人になってしまう。


 だから物理的に出した方が体に負担がかからないのよ。


 そんな経緯を説明しようにも、この興奮状態では。


 だいいち私がイチジク浣腸を買おうが夏みかん浣腸を買おうが私の勝手でしょ。まして買うって言っているのだから。


 だけどこの人悪い人ではないのよ。本気で心配してくれているのもわかるし。


 これが甘いんだな、悪意があれば当然抗議するけれど善意であっても人的被害があれば抗議しなくてはいけない。


 「大腸のー、悪玉菌はー、善玉菌に変えなければいけないのですー」


 この人70キロは超えていそうな巨漢なのですよ。私は40キロあるかないかだし。


 迫られて圧死するかと思いましたよ。最後は手を合わせて拝んでいるし。死相でも出ていたのでしょうか。


「わかりました買います」


 何とか帰って来たけれどあのようなものが生息しているのではしばらくは行けないわね。


 しかしこの薬、食欲不振にも効果があると書いてある。食欲不振はあまり考えていなかったのだけれど。


 ご飯一口でもクラッカー一枚でも一食は一食だ。努力してみよう。


 だけどこの店品揃えはいいし安価だし捨てがたいのよね。木曜と日曜はポイント三倍だし。


 それで息子に頼んだのだけれど、息子もなつかれて困っていると言うのね。


 こういうものは遺伝するのでしょうか。


 

 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ