日常
転校してから数日
今までと差ほど変わらない日常だとしても
これにはどうも慣れない
「ゆ…いっ…………んっはぁ……大好き……っもっと……
愛して…!」
「うふふ、私も純が好きよ? ううん、愛してる」
「ゆいっ……あぁん……んっ……うれしっ……あぁぁぁ
ぁあぁん」
甘美な声 独特な音 そんな音さえもあっちこっち
聞こえてくる
だから彼女もここが気にくわないんだと思った
「なぁ、光」
「ん?なに」
「いや、確か凛ちゃん?だったけ その子
と知り合った経緯を知らないなって不意に思って
気になったんだけど どんな感じだった?」
パックのジュースのストローを軽く加えた状態
で俺の方を向く
「出会いは近所の公園でさ その時悩み事してて近くに
人が居るのなんて気づかなくて
自然とため息ついてたみたいでお互いに驚いて
気まず過ぎて俺走って逃げたんだけどカバンに
つけてたストラップ落としたに気づいて慌てて
戻ったら凛がそれに気づいてそれからかな
仲良くなったの
因みに凛から声かけてくれたんだ」
その話をするその子の目は恋する女子って感じで
嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになった
光はそう言った後どこかへ言ってしまった
「こんなメールきたらそりゃ気になるよ」
___瑠衣、お前に頼みたいことがあるんだ
自分勝手で本当に悪いと思ってる
実は男装した女子を俺の代わりに守ってくれないか?
かなりの自由人だしそれに突拍子もないことをする
やつで手を焼くかもしれないけど…可愛いやつなんだ___
そこには春から送られてきたメール
「はぁ、春お前ってやつは…酷な事を俺にさせやがって」
壁にもたれ掛かり独り言を呟いた
「…い……………ぃ……瑠衣!」
ハッと顔をあげると光がいて驚いた
目を閉じ瞑想していたらいつの間にか
寝てしまったようだ
光は俺にパックのジュースを差し出した
「眠いのか?だったらこれ飲んで午後も頑張ろうぜ」
「ありがとう光」
差し出されたコーヒーは
普段飲まないせいか凄く甘く感じた