相談
「あの、どうしてため息なんてついてたんですか…?」
「えっ?それは…私の学校があまりに変だから…」
「変?もしかして、同姓が普通じゃありえない事
をしている…とか?」
「えっ…?何で分かるの?」
「えっ?当たり?その実は僕の所もそうなんだ…」
「「お互い苦労してるね」」
「「えっ?」」
二人して笑い合う
「その、さ男女逆転させてみるのはどうかな?」
「えっ?それはつまり…僕が女装するの?」
「駄目…かしら?」
ぎこちなく笑いかける
「うーん、手続きとかどうするんだろう?」
そう言って笑いかけた
「まぁ、何とかなるわよ」
そう言って優しく笑いかける
そして私達は何とか互いの学校へ編入
出来たのでした
男装、女装入れ替わり学校生活が始まった
「えっと、私…鷹崎 凛と言います よろしく
お願いします」
周りはざわつき先生が静かにするよう促す
「鷹崎さん、よろしくね!」
「えぇ、よろしく」
「俺は、斉藤 光 よろしく!」
こちらもざわつき先生はいつもの事だと思いあまり
沈めようしない
男にしては華奢な姿、透き通る白い肌 それら一同は
歓声を上げる それと同時に目を光らせる
___彼を引き込もう___
そこに居た生徒全員が思った
授業が始まったと思いきや視線がやたらと突き刺さる
_なんだろう?この視線は…変に思われてるのかな?_
そう思ったが気にしないようにして授業に耳を傾ける
五分休憩に入り光の周りに男子が集まる
「ねぇ光、この中でいいなって思う人いる?」
「え?それってどういう事?」
本当は分かっているが知らないふりをした
「いや何でもないよ、これから仲良くなって
から決めてくれれば良いよ」
優しそうな笑顔で言われた
どのみち逃れられない
決めなければいけない選択