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十八日目

私たちは朝起きて焼けた鳩和病院から結構離れた赤羽酒(あかばす)病院に移された。

幸華はついた後に寝て、私は起きたままだ。

そのとき、ふと幸華の枕元を見た。そこに、二つの紙があった。

思わず手に取ると、そこにはこう書いてあった。


  


 


 


あなたへ(english ver.)


 


 


You're no matter how bitter?


 


When you get irritated if I do not know


 


There is sometimes when I


 


But it was clear for me


 


Are you waiting for day by day


 


 


la la la


 


 


You tell you and do your best in mind.


 


I'm also bad return


 


Fight you fight me


 


Just after my life as you raise me up


 


Daily life war days of me and die


 


When the annoying every day who don't know that


 


I'll be when sometimes you win.But it's 8th grade I


 


Shortness of breath from


 


 


la la la


 


 


The protagonist of your bravado


 


What you don't and return


 


Do your best, you fight me


 


You feel free to shreds in my heart


 


 


Also be able to send something that I


 


You've all been there from


 


 


(Sequence 1-rust)


 


 


(Repeated 2-rust)


 


 


Thanks for crying out as I


 


You ignore the


 


Do you like a little


 


 


この紙は、前回の曲の英語バージョンのようだった。


 


もう一枚の紙にはこう書いてあった。


 


 


もう二度と戻らない日常


 


 


いつものコンビニのある交差点 当たり前の日常


 


なのに いつの間にか その日常も


 


泡のように消えて あのとき隣で笑ってた君は今もそばに…


 


 


五ヶ月後には消えてしまう存在だけど 


 


託された この命だけは 受け止めて 今を駆け抜けてゆくよ


 


君とともに…


 


 


あの交差点がある景色も遠く離れていき 


 


いつの間にか 見慣れない 景色


 


でもそのうちに 黄色い電車が テープをつけて走る景色になれて…


 


 


あと少しで消えてしまう存在だけど


 


託された この命だけは 受け止めて 今を駆け抜けてゆくよ


 


いつまでも…


 


 


ガムテープをつけて走る


 


あの電車がすでに 故郷のように溶け込んだ…


 


 


(1のさび)


 


 


これはどうやら新作のようだ。

そういえば、倒れる数日前から、浮かない顔してたっけ。

などと妄想している合間に、頭をかきながら、裕也が病室に入ってきた。

「あのさー、里奈さんのテスト、わからないんだけど。」

その後に、笑顔の里奈さんが駆け足で裕也に追いつき、

「すとーっぷ。翼ちゃんに聞くのは反則。あきらめて自力で答えてね。」

といった。

ああ里奈さん。完全なドSだ。

裕也はその背中を絶望のまなざしで見つめてから帰って行った。ああ、かわいそうに。

そして、昼頃。同室の女の子が病室に入ってきた。

「こんにちは。」

と声をかけると。

「知り合いでも無いのに、お声をおかけになさるのをやめていただけませんか?非常識でお恥ずかしい行為ですし、失礼に当たります。」

などとまじめくさった返答をしてくる。

くそ、恐らくためなのにまじめくさった返答しやがって。それに、失礼だとか言ってるが、そもそもそっちこそちょっと顔がいいからって馬鹿にすんなよ。こっちが失礼ならそっちは慇懃無礼なんだよ、と私は思う。

私は、トイレに行くついでに、顔をしかめ、舌打ちしてやった。

向こうも冷たい表情だ。

そして、病室に戻ると、

「あなた、私と全面戦争でもする気なの?」

「さぁ?」

全くなんなんだこいつは。人をキレさせる上での達人なんじゃ無いのか。

「あなた。ものすごくカジュアルなのですね。ひょっとして、それしか取り柄が無いとか?」

この女郎め!

私は、いつの間にかそいつを殴っていた。

「何するんですか。」

はぁ?状況わからんのかこいつ

「てめぇ…マジいい加減にしろよ!この頑迷固陋の禽獣夷狄が!!あんたって人の血が通ってないんじゃ無いの?」

「否定の連続…。間違った日本語…。」

私はそいつの胸ぐらをつかみ、思いっきり床にたたきつけた。

「この野蛮人ッ…!」

「野蛮人がなにさ?えぇ?暴力も使えないような無能なあばずれはとっととくたばれ!!!」

そこに里奈さんが来た。

「二人ともやめなさい。香奈ちゃん。ちょっときなさい。」

何だろう。今日の里奈さん。ちょっと怖い。

「あの野蛮人、私のことを殴りました。」

あいつ…。相当なチクリ魔だ。

その後に、だんっ!という大きな物音が聞こえた。

「あなたたちの会話は全部聞いてたわ。翼ちゃんもいるんでしょ。ちょっと入ってきなさい。」

背筋に冷や汗をかいた。でも、気づいたら体が動き出していた。

「翼ちゃん。あなたのことは怒らない。悪いのは香奈ちゃんの方だから。」

よかった…。

「それって、公私混同というものでは無いのですか?」

冷血女とはこいつのためにある言葉なのだろう。

「黙りなさい。あなたの入院は、ぜんそくのついでにあなたの性格も直してほしいという精神的な願いもあってのものだから。」

「私は、自分の器というものを崩壊させてほしくないだけです。」

あんたの器?なんなのよそれ?

「あなたの器など知ったこっちゃ無いわよ。」

「そちらの都合で決められても困るのです。私は、私の意志を貫きます。」

彼女は、部屋に毅然とした態度で戻っていった。

里奈さんと二人きりになった。

「翼ちゃん。彼女4ヶ月したらいなくなるから我慢して。」

「わかりました。」

4ヶ月もか….大変だな。

ようし、乗り切ってやるぅ。

「夕ご飯ね。」

といわれ、夕食をとり、私は寝た。


 


 


このとき、翼は知らなかった。幸華と香奈との両方の関係に悩むことを。




だんだん登場人物が増えていく…。

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