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pandemonium

人は言う。

「歩く姿は殺戮兵器」

閉まりきってない戸を蹴り開け、外に出る。


家の周囲を囲っている壁。そこについているたった一つの出入り口。


重厚な鉄の扉。


鍵を外し、少しあける。


少し離れ、勢いよく扉を蹴った。



「ギャワッ」


何かが飛んでいく。


人のようなものだった。


人型の何かは受け身を取り、獣のような体制を取った。


その何かは体表が見えず、灰色の鱗のようなものでおおわれている。


腕も、足も、全身が。


だが顔の一部は違う。機能を果たせているかわからない白く鋭い目。


そして猛獣のような牙を見せる口。



人であり、人であらず。



この「ヒノクニ」に突如現れたそれは




「シカバネ」


リバーソーを両手に、そう呟く。


「生者がシカバネになることはない、それは今までの調査から明らか」


力を加減しながら、両手のリバーソーを大きく回転させていく。


鋸の空を切る音に加え、鉄線が空を切る音が聞こえてくる。


「どんなに攻撃を受けても、死ななければいいのよね」


動きの無かったシカバネが突如、跳ねた。


ショウコに向かって突撃する。


まるで獲物を狩る肉食獣のように。



「さあ、屈辱におぼれなさい」



両手を広げ、目の前に閉じる。


リバーソーもそれに合わせ、シカバネを目がけ進む。


二刀両断。


二つの鋸は両脇からシカバネの頭部を切り、頭部を真っ二つにしたところで刃が停止した。


「ギャァアア!」

「ギャァアアア!!」


シカバネの悲鳴、それにかさなるもう一つの叫び声。


ショウコの左手から2体、シカバネが迫ってきた。


「なるほど、確かにリバーソーは止めてしまえばただの針よ……」


そういいながら、ジーパンのベルトに手をかけ、引っ張った。


だが、ベルトは動いていない。


しかし、手には確かに何かをつまんでいる。


「だけど、まさかそれだけが武器だとは思ってないわよね?」


そういいながら、手に持った何かでシカバネを薙いだ。



グヮングヮングヮン……



不思議な音が聞こえる。


まるで、金属がたわむような……



1秒後、シカバネは数多の部品に解体された。


地面には、赤色の血がついた糸。


「どこでも切れる糸のこっていえば分かりやすいかしら?」


糸のこ――名はストリングソーという――を再びベルトにしまい、地面に投げっぱなしにしていたリバーソーを拾う。


「ま、好奇心の塊よ」


そういいながら、蹴り飛ばした扉に鍵をかけ、ショウコは歩き始めた。


「ふふふ、そろそろシカバネ達も頭がよくなってきてるわ」


命のやり取りを楽しんでいるように。

「パスプミルも大事!でもこっちは設定資料を無駄にしたくない!ううううおおおオオオアアアアアアアアーーーーーーーー!」


ということで全身全霊を賭けて平行更新をがんばります。


ただ最近忙しいので異様にテンポ遅いと思いますが・・・・・・。

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