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闇めくトレジャーハンター・ゼロ ~異能の原石で誰もが能力者になれる8つの世界が交差するとき、架け橋を【盗む】冒険の旅が始まる~  作者: ちーかま
第01章 ゼロvsピエロ編

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03話「道化」

 ―――俺の身体は、3発の弾丸に貫かれた。



 「卑怯とか思っチャった?いや、ソモソモ撃たせてなかったのはこっちの勝手だったヨネ」


 「あぁそうだな。―――俺はこんな理不尽、何度も経験してるが」


 「先人の知恵いいねェェェッ!!」


 ピエロのその言葉に煽動されたように、またも銃弾が飛んでくる。

 俺はなんとかそれらを避ける。

 そして、バルドレンジに命令する。


 「バルドッ!!自由行動を許可ッ!撃ち尽くせッ!!」


 「あいよォッ!!」


 バルドレンジが行動を開始した。

 軽やかな動きで警備員たちの銃弾を避け、ヘッドショットをかましていく。

 対する彼らも、なんとかバルドレンジを倒そうと銃を撃つ。

 彼らの意識がバルドレンジに向けられている今が、ピエロを倒すチャンスだ。



 「卑怯なマネしやがってェええええええ!!!!」


 ピエロは絶叫した。

 あまりにブーメランすぎるが。

 すると、ピエロが身体に纏うオーラがよりいっそう、凄みを増した。

 あのオーラは、感情の上下によって強さを増すのかもしれない。


 「もういい。お前、殺しテやるよ」


 更なる激闘が始まった。


 ピエロが殴るモーションをとる。

 すると、拳からオーラが伸びて、俺を捉える。

 初見の攻撃だが、なんとか左腕でガード。


 次に、反対側からもオーラのパンチが伸びてくる。

 右手そのものは欠損しているが、オーラは残ったままである。

 それを今度は避けつつ、ピエロとの距離を詰める。

 光剣を振って右腕を斬ろうとするが、華麗にかわされる。


 一度、バックステップ。

 すると、ピエロが空気を蹴る。

 伸びてきたオーラのキックを、両手をクロスさせてガード。


 だが、両手で視界が塞がれてしまった。

 ピエロもその隙を見逃さずに、距離を詰めてきて―――



 バンバンバン!!


 銃声が鳴り響く。


 バルドレンジがピエロに発砲した。

 警備員をすべて倒し、こちらの戦闘に加勢したのだ。

 ピエロは急な発砲に驚く。

 その身体のオーラが消える。


 そして―――


 「この道化がァッ!!」


 体勢を立て直した俺の拳銃から弾丸が4発、ピエロに向けて撃たれた。

 オーラを解除していたピエロは、面白いほどに全弾をくらった。


 そして、俺は距離を詰めて、攻撃する。

 光剣をピエロに振りかざす。


 右肩から左腰まで、ピエロの身体が切断された。


 「ぎェえええええええッ―――」


 そしてピエロは断末魔をあげ、そのまま絶命した。




 「ナイスアシスト、バルド」


 「あいよ」


 ウォッチにはめられたバレットストーンを時計回り(ポジティブ)に回転させると、バルドレンジは白銀の粒子となって消えていった。

 そして、ストーンをウォッチから外す。


 後には、ピエロや警備員たちの無数の死体と、俺だけが残った。

 ピエロの左手からゴーストストーンを回収しておく。

 そして、俺は身体に受けた無数の傷を治すべく、『ヒーリングストーン』をウォッチに装着する。


 「()()()()()


 そう言うと、俺の身体の外傷はすぐに消えていった。

 だが、疲労感だけは残っている。

 さっさと家に帰ってニコチンだ。


 「さぁ、探し物はどこかな」


 俺はマップ左上、路線の終点へと向かう。



 道中には、ピエロのような奴はいなかった。

 おそらく、あいつが最も強い警備員だったのだろう。

 そして、あいつが唯一のストーン使いだったのだろう。


 目的地に到着すると、祭壇のような造形物が設置されてあった。

 そして、分かりやすいような形で『ベクターストーン』が安置されていた。

 俺はそれを取り外し、服のポケットに入れる。


 「家に帰るまでが、トレジャーハンターのお仕事だからな」


 そう言って、帰路についた。




 ゼロは、誰からの依頼も断らない。

 そしてゼロは、依頼を一度も失敗したことがない。


 彼は、最強のトレジャーハンターである。


 しかし、彼は無数の依頼を解決しようとも、多額の報酬を得ようとも、満たされることはない。



 ゼロは、どうしようもない程に「からっぽ」だ。

 次からカイの物語、その第2章が始まります!!

 ちなみに、ピエロの実弾無効化(実体のある攻撃の無効化)は中々に強い能力です。

 これもまた、相手が悪かったのです。


 また、ヒーリングストーンが出てきましたが、これこそがカイの求めるストーン―――

 そして、ゼロはカイの未来の―――


【第01章完結記念として評価を頂ければめちゃくちゃ喜びます!!】

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