エントリーナンバーワン
エントリーナンバーワン。『あ』
こいつはひらがな界の一番槍。
ひらがなの代名詞とも呼べる一文字だ。
データとして文字を打つときの手軽さから
「あああ」
と適当に使われるほどのポピュラー。
エントリーナンバーツー。『ゆ』
圧倒的なリラクゼーション。
説明は不要でしょう。
歳を取れば取るほどに熱狂的ファンが増えていく間違い無しの人気者。
エントリーナンバースリー。『ぬ』
待ってました。ひらがな界のいぶし銀。
「いぬ」以外にほぼ使うことがない。
低使用頻度ランキングだったら圧倒的一位。
その実力は、果たして。
エントリーナンバーフォー。『ね』
際限無きかわいさ炸裂。
とりあえず語尾につけることで可愛さの演出ができる実力派。
それは「ねこ」に由来するのかもしれません。
エントリーナンバーファイブ。『そ』
流れるような書き心地。
その書くときの速度たるや、いと早し。
スピード狂の皆様から熱いエールが送られております。
さぁ出揃いました。
今宵の人気ひらがなランキング。
「ベスト・オブ・人気ひらがな」に輝くのは果たしてどの文字なのか。
おぉーとここで、乱入者です。
そのひらがなは『を』だー。
使い方が難しい玄人の頂点。
これは一体、どんな展開が待っているのでしょう。
観客席の『ゐ』は、『を』の姿に涙目になっております。
──という妄想を『ゑ』は辞書の隅でつぶやいた。




