2025年 夏野菜 その4
●長芋
芽立ちは、簡単で育てるのは難しく、収穫するのは容易い。意味不明な農作物です。
長芋の破片を土に埋めても育つことは、ある。
長芋のツルに出来る肉の芽、ムカゴを埋めれば高確率で発芽する。
プランターでも栽培可能であるがその際は水やりが不可欠な上、一定以上の土の量がないと生育が止まってしまう。
牛乳パックをカットして、ツルの生えた長芋の苗を移植してみたが、水やり忘れて、枯れてしまった。幸い、それまでに元の芋も肥大化し、ムカゴも2個ほど採取できたので、試験運用はバッチリなのだ。
長芋は、梅雨前に植えておけば、どんどんどんどんツルが伸びる。2〜3mは軽くいく。支柱を立てて誘引すれば、それに巻きついて伸びていくものよ。
それは、グリーンカーテンになる可能性も秘めている。葉っぱが小さい為、朝顔よりかは、向かない気もするが。長芋のグリーンカーテンは、食えるし、日陰を作るし最適なのだ。土に植えればおそらく水やり不要で栽培が可能。
ただや」問題になりそうなのが、ツルに6月ごろから出来る黒い種である。これは成長し、灰色の種のムカゴになる。
一ツルに数十は実。そして、それが地に落ちれば、来年そこからツルが伸びてくる。そう、雑草のごとく、増えやすい性質を持っている。
しかし、このムカゴ実は食べられる。調理方法が少ないのは難点ではあるが、ご飯と一緒に炊くムカゴご飯はホクホクとして美味しい。素朴な味である。
本日はネットで見た、ムカゴのトロロを作ろうと思い、ムカゴをスライスして、すりつぶししてみたが、トロロには程遠い黒い物体が出来てしまった。
でも、元はムカゴ、そのまま熱を通さずに食べるのは抵抗があったので、レンジでチンささて1分間。トロロの粘り気はなく、乾燥してしまった暗黒物質。口に入れると、味は悪くはない、しかし、家族は誰も口にしてはくれなかったー。
塩茹でにするか、ムカゴご飯にするかどちらかでした方が無難である。
さて、肝心の長芋であるが、収穫時期は、10月から11月の葉っぱや茎が枯れてからになる。
ムカゴから育てはものは、小さな長芋になる。どれくらいの小ささか?スーパーに売られている市販品には程遠い。
サイズ的には、爪切り、鷹の爪の大きさである。それでも長芋は長芋。すればちゃんとトロロになる。
でかくしたければ、肥料をやり、ムカゴではなく長芋を植える。それを何年か続ければ市販品のように大きくなる。
グータラ農作物選手権に出場出来る一つである。