虫と鳥と人間と爬虫類と両生類と動物 その2
カエルが増える代償っていうのもやっぱりあります。カエルが増えると、それを食べるカラスやヘビが増えます。
毎年、2〜3匹は蛇を見てますし、手乗りサイズの蛇から、2メートル程の蛇まで様々です。
お仕事してくれるので助かってますが、お家の中に入ってきたり、納屋の中で涼を取るのは、心臓が止まりそうなので勘弁してもらいたいです。
その蛇も、死骸が畑に落ちてたりします。カラスが食べたのか、ほかの猛禽類がやったのか、はたまたテンが食べたのか分かりませんが、身体の一部が欠けてほったらかしにされてます。
杏の木が庭にありますが、そこには6月あたりにアブラムシがわんさか集まってきます。それこそ鳥肌が立つほどに。
こちらも、あまり殺虫剤をかけることはしてないです。たまに潰したりしてますが正直キリがありません。
アブラムシの天敵はてんとう虫さんです。この方がきたら、アブラムシの数も減っていきます。全く居なくなったら、てんとう虫さんも何処かへいなくなります。他にも、虫の苦手なハーブを置くことで被害を少なくすることが出来ます。
こうやって見ていると自然は上手いこと出来ていて、下位の生物が増えすぎれば、上位が現れ下位の数を抑制してくれます。
全く数は、ゼロにはならないので被害が0になることはないですが。
この環境を見ていると昨今の熊谷や猿、天然の動物が都市に出てくるのを見て、上位種がいないのか?と思う訳です。
また、都市部に来なければならないほど、に山間部に餌が少ない。餌となる動物、植物、木の実がないともいえます。
それは結局、人間が山間部付近を開発し、下位となる虫の餌場を減らしたことが主な原因になるのでしょう。
熊や猪が増えすぎるのは、こちらも上位者がいないからでは?と思ったりもします。本来日本には日本狼が沢山いたと聞きます。オオカミといえば、肉食動物、人間や家畜を餌にしていたのでしょうか?
自分達の身を守るため、肉食動物を倒すことは、別段悪いことではありません。でも、必要以上に上位種を狩って仕舞えば……。絶滅させて仕舞えば……。
上手く回っていた生態系が壊れてしまいます。上位者がいなければ、中位の生物は餌がある限りどんどん増えます。どんどん増えるので、下位の餌が少なくなり、餌を求めて、町まで降りてきます。
これが現在起きている現象の一端ではあるのでしょう。
現在、熊や猪が襲っているのは、ハナハナ問題です。降りてきているのを片っ端から殺してしまうと、別の問題が自然から返ってくることになります。
その自然のしっぺ返しは、大概、人間がやれば、手間で手間で割に合わない作業になります。私達は、自然と上手く共存していかないと、手痛いしっぺ返しを食らうことになります。
畑をしていると特段、そんな考えが頭によぎります。
人間が襲われるのにゆうちょなこと言うなと言われそうですが、それをしてしまうと、更に多くの人が被害を受けることになります。
自然なのですぐにではなく、時間をかけて、しかも因果関係が直接見えにくい形で。
そうした時に気づいて対応しても、元の環境に戻すにはそれ以上の時間と手間がかかることになります。