第一話 白い世界
「うわぁぁぁぁぁぁーーー!!」
「…………あれ?、、、、ここどこだ?」
何故か俺こと鈴木ハルトは目覚めると真っ白な場所にいた。周りを見ても何も無い、ただ白い世界に。
「確か俺、車にひかれたよな?なんで体に傷一つ無いんだ?」
そう、俺は中学3年で学校から帰る途中に車にはねられたのだ。…………まじでどうしよ。
「取り敢えず歩くか。ここがどこかも分からんし。」
そうして俺は歩き始めた。んーーーーやっぱり何も無い。だがもう少し進むと階段があった。これも白色だ。
「おーーい。そこの君ーーー。」
「ん?誰かの声?」
「君だよ君、こっちに来なさい。」
そうして、俺は階段を登っていった。そこには………
「どうもどうも、君迷ってるみたいだね?助けてあげてもいいよ?」
変な翼のはえた人間っぽい奴が居た。
「誰???」
「僕かい?僕はいわゆる神様ってやつだよ。たくさんの人がお祈りしてる。」
えぇ、、そんなことある????コスプレじゃん…。まぁでもリアルっちゃリアルだな。
「ほんとに??」
「ホントさ。信じれないならここが何処か教えてあげるよ。それが証拠になるさ。」
「じゃあ、ここは何処なんだよ。」
「ここは…天国………死んだ人が来る場所さ。」
「……………は?」
何を言ってるのか全く理解出来なかった。ここが、天国??………でも、体とか透けてないぞ?普通死んだら幽霊みたいになって透けて見えたりするんじゃないの????
「天国ってことは俺、死んでんの???」
「そうだね、死んでる。心当たりはあるんじゃないかな?」
「あっ……。」
そうだ、俺…車にはねられてんじゃん。あの時に俺………死んだのか?、、、
「あるみたいだね。まぁでも安心してよ、どうせ転生させるから。」
「えっ?転生???あの、アニメでよく見るやつ?」
「そうだけど?問題あるかい?」
「いや、別にないけど…状況についていけない。」
「そうか、なら教えてあげる。」
「まず、ここは天国。君は車にはねられて死んでしまい、ここに来たんだ。そして、僕は神様。天国に来た人を管理している。ただし、別の世界に転生させる予定の人だけね。別の世界に転生させる人は適当に決められる。まぁそれに選ばれたから君はここに居るよーってゆうこと。」
「これ……マジなやつ???」
「マジなやつ。」
まじかよ。え?天国ってマジであるの?でも…内心ちょっと嬉しい。なぜならまだ俺は中学生、そうゆうのに憧れる時期なのさ。
「ちなみに何に転生すんの?」
「それは自分で指定出来るぞ?そしてそれに合う世界に行ける。君は何になりたいんだ?」
最高じゃん………なら、、、、
「魔王の右腕的なやつになりたいです!!!」
「オッケー、分かったよーー。じゃあ行ってらっしゃい。」
「うおおぁぁぁぁぁぁぁぁ」