表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/74

第2章10話 『輪廻ノ炎帝 』

 特盛の牛丼にがっつく祐希と、美味しそうにカレーを食べる《不死鳥》。一方俺は目眩に耐えながらのミニ牛丼。コイツら神経図太すぎて心配。


「そうだ、自己紹介がまだだったな!俺は《不死鳥》の桑原(くわばら)快人(かいと)だ。よろしく!」


 カレーを食べ終えて話し出す彼は、20代後半に見える。


「ああ、よろしく。俺は夜桜潤。《統率者》らしい。コイツは《デミゴッド》の朝日祐希だけど、知り合いなのか?」


「今代の《統率者》が現れたって噂は前々から聞いてるぜ!朝日の話も聞いたことあるけど、直接話すのは初めてかもしれねぇな!」


 そうか。調停者同士とはいえ、全員が顔見知りってわけでもないのか。


「ーーところで、桑原さんの権能ってやっぱり蘇生……なのか?」


 もしそんなことが可能なのだとしたら、俺はーー


「いや、そんな方法どこにもありはしないよ。俺の権能はただの治癒!それと俺は特別しぶとい!」


「ーーそうか」


 あの惨殺死体の体は、死んだふりだったらしい。戦闘に不向きな彼なりの防御策だったのだろう。


 にしても、とんだしぶとさだな。めっちゃ痛そう。なんて、俺が呑気なことを考えているとーー


「それだよ。誰に対して死んだふりをしてたの?」


 ようやく牛丼を食べ終えた彼女が口を開く。ーー誰が調停者である彼を襲撃したのか。


「それがよくわからないんだ……!後ろから不意打ちで滅多切りにされて、振り向く暇もなかったからな!」


 自分が滅多切りにされた話をこんな元気にする人初めて見たよ、俺。


「けどひとつ妙なことを言っていたんだ!たしか……『滅殺混沌刃(カオス・カルネージ)!!』なんて叫んでいた覚えがある!!」


「厨二病ここに極まれり」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想(アカウント不要)・ブックマーク登録・評価(☆☆☆☆☆を★★★★★に)、 そしてレビューお願いします!
Twitterアカウント @HatsumiSatsuki でも小説を含め様々な発信をしていますので要チェックです!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ