なぜ、そこにこだわった
「よしじゃあ、飯でも行くか。藤原さんは金がないだろうから俺がおごってやるよ」
「ありがとう。あっあと藤原さんじゃなくて夏でいいよ」
「わかったよ。じゃあいくか、夏。うまい店教えてやるよ」
そうして俺はおしゃれな店に連れていってもらった。その店はイケメン店員が料理を作っていた。
「夏はなに食べる?ちなみにおすすめはおにぎり」
「なんでおにぎりなんだよ」
「クオリティーが高いから」
「わかった。じゃあおにぎりで」
「俺はこの濃厚シチューとトーストで」
「俺もその濃厚シチューも追加で」
あっという間にできてすぐに持ってきた。
「この早くできるのもゲームによるスキルらしい」
そういいながら海人はシチューを口に運んだ。
「へー確かにクオリティー高いおにぎりだな。掻敷までついてるし」
イケメンの店員が持ってきたおにぎりをまじまじと見ながら夏は言った。
「変なところにこだわってるよな。そのゲーム」
「確かに。もっと別の所にこだわれよって感じだな」
「まぁそのおかげでこの飯にありつけるから感謝しないと」
「まぁ確かにゲームの飯のクオリティーは超えてるな」
うんうんと頷きながら、海人はトーストを味わった。