032 竜王の恩恵
032話
翔は暗闇の中で何が起こったのか一瞬、分からなくなった。
(皆、いるか?)
試しに聞いてみる。
(ふぁーい!)メロの思念。
(いるぞ)アメリアの思念。
(いますわ)イリスの思念。
(います)レイラの思念。
(居ります。翔様)アリスの思念。
皆いるようで安心する。
(アリス。これはどういう状況だ?)
(はい。竜王の作った封印の中に取り込まれたようです。一種の異空間でしょう。ここは閉ざされた空間のようです)
(アリス、“鷹目”はどうなったのだ?)
(ここにいるのは、私達とセーラ・ロンラードと名乗っていた龍族の女の子です)
(アリス。あの子と話せるようにしてくれ)
(承知しました。話せるようにしました)
(セーラ聞こえるか?)
翔が呼びかけると女の子の慌てたような思念が翔に感じられた。
(何だ? お前がしたのか?)
女の子は少し混乱しているようだ。
(お前のご先祖様の仕業のようだぞ)
翔が答えた。
その時だ。
《《我は竜王リュガナシー・イリである。我を封印から解き放とうとしたのはお前達か?》》
恐ろしく強力な魂のこもった思念波が翔達を襲った。その思念波は一種の復活障害のような効果を精神に及ぼした。
(((ぎゃー!)))
白銀の髪の少女、セーラ・ロンラードが恐ろしい恐怖と精神の衝撃に耐えきれずに叫んだ。
(アリス。彼と繋いでくれ)
(繋ぎました)
(竜王さんよ。あんたの末裔が苦しんでるぞ。威圧するのはやめろ)
《《人間。面白い奴だな。この空間で我に意見をしてきたのはお前が初めてだ》》
(だから。苦しいって)
翔は竜王からの恐ろしい魂に精神が飛んで行きそうにる。
(闘魂を抑えてくれ)
《《それはできぬ。我は封印を解き放つ者を試す。お前達は我の封印を破ろうとした。我は封印を破られると狂戦士化して復活してしまう。お前達は狂戦士化した我を止める事ができるか。さもなくば我の封印を強固に守るが良い》》
(俺達は、お前の精神攻撃に耐えられるがお前の末裔は無理っぽいぞ)
翔が指摘した。
(それにお前の封印を破ろうとしたのはあんたの末裔ちゃんだ。俺達は巻き込まれただけであんたの封印なんぞに興味は無いぞ)
《《何と情け無い。我末裔は、こんなに愚かに弱くなってしまったのか》》
(質問してもいいか?)
《《何だ?》》
(あんたは神さんに呪われて狂戦士化したんだよな)
《《オリュンポスのゼウスにやられた》》
(おれも天使に呪われている。あんたにはその呪いを解く事は出来ないのか?)
《《ゼウスは偉大な神だ。我の偉大な力を持ってしても敵わん》》
(それで自分を封印したのだな)
《《我の封印を解く事を望む者は復活した狂戦士化した我を倒す実力が必要だ。お前達ではまだまだ未熟だ》》
翔は竜王の強烈な魂のこもった思念波による会話から一つのアイデアを持った。
(竜王さん。あんたは本心は封印を解いて欲しいんじゃ無いか?)
《《その通りだ。夢燦河と我は血の盟約で繋がっている。夢燦河の今の惨状は我には耐えられぬ》》
(俺たちは夢燦河とは無関係だが、強くなりたい。考えたんだが、あんたとこうして話しているだけで俺たちは随分と修行になっている。あんたは相当なレベルだろう)
《《我はレベル582。お前達などは紙屑にすぎん》》
(お前より強くなればお前の封印を解けるんだな)
《《世迷言を。笑わせるな》》
(無理かどうか聞いてから判断しろ。お前はここで、封印を解く事ができる者か試すと言っていたな。この空間はお前が作った異空間なのだろう。この空間で修行はできないのか)
《《この封印の空間は外のは全く別の時間が流れる空間だ。ここでの時間は外では全く時間が流れていない》》
(それは好都合だ。俺たちはお前を倒すまで何度も何百度も何万回もお前に挑もう。可能ならその相手をして欲しい)
《《人間よ。直ぐに逃げ出すのではないか》》
(俺達を見くびるなよ)
《《ならば我からも頼みがある》》
(何だ?)
《《我の末裔たるその娘をお前達の仲間にして一緒に鍛えてやってくれぬか。その娘は確かに我の末裔のようだがあまりにもみすぼらしく見ていられぬ》》
(しかし娘は俺達より少しばかり弱いのでついてこれないだろう)
《《我も少々疲れ果てた。もし我の末裔を助けてくれるなら、この娘とお前達に我の力を分け与えてやろう》》
(それは願ったりだが、ちょっと待ってくれ。メロ、アメリア、イリス、レイラ、アリス。お前達はそれで良いか?)
(やった! 仲間。仲間)メロ。
(賛成)アメリア。
(よろしいですわ)イリス。
(セーラさん。ヨロシクお願いします)レイラ。
(翔様のよろしいように)アリス。
(私を仲間にしてくれるのか?)
セーラが尋ねた。
(一つ聞かせてくれ。セーラ)
翔だ。
(何でしょう)
(お前は何故、竜王の封印を解こうとした?)
(私達、竜族は力を求めて上に上に上昇しようとする生き物です。竜王は我々の力の象徴です。私は竜王の力を手に入れるために封印を解きに来ました)
(どうしてそんなに力を求めているんだ?)
(私は竜族の族長の娘。しかし私は竜族としては未熟な幼竜。早く成竜になりたかった。それには竜王の恩恵を受けるのが一番と考えたのです)
(そんなに力を得てどうする気なんだ?)
(村の実権を掌握する為に私を手篭めにしようとしたあの呪わしい卑賤な奴を八つ裂きにしたい。そして見ぬフリをしていた村奴ら全てを葬り去る)
セーラから恐ろしい怨念が感じられた。
(俺はお前の復讐には興味はない。俺のモットーは楽しく生きるだ。復讐などつまらんと思っている。しかし俺の仲間達もそれぞれ複雑な事情がある)
それから翔はメロ達の事情を話した。
(こいつらの事情についても俺はできるだけ助けてやりたいと思っている。仲間になるならお前もこいつらの事情を手助けすると誓え。そうすれば俺達はお前の復讐にも手助けしよう)
(誓う。そして私を助けてください)
翔は助けを求められるのに弱かった。
(分かった。全力を尽くす。アリス。彼女はこれから俺達の仲間だ情報の書き換えをしてくれ)
(書き換えました。セーラ・ローランドは“賢人会”及び“焼鳥”の正式メンバーとなりました)
《《よし。ではお前達に我の力を分け与えてやろう。そのぶん我は弱体化する。我を倒すのも早まるだろう》》
その時、彼等の前に竜王が姿を現した。そのあまりにも巨大で強大な姿を見た瞬間。翔以外の者達が失神した。
《《さすがである。我を直視して怯まなかったのはお主で二人目だ》》
(二人目?)
《《そうだ。その者はメスだった我はその者に恋をした。しかしお主達人族は、直ぐに死ぬ。その者は我に国と盟約させて死んで行った……。我を倒して我の封印を解くが良い。我は復活し。約束を果たす。それが我の願いだ》》
☆
竜王リュガナシー・イリは竜の固有技である恩恵を発動した。
竜王の恩恵を受けた翔達は全てのステータスが跳ね上がって行った、一方の竜王は体長が半分以下に小さくなって行った。
《《では、かかってくるがよい》》
☆
それから竜王との恐ろしい闘いが始まった。
異空間で死ぬと即座に生き返った。しかし、唯生き返るのではない。酷い恐怖と苦痛が彼等を襲い体力と魔力が全回復した。
翔は復活後、直ぐに『天使の癒し』を自分達にかけてダメージを回復させてからまた闘うのだ。
竜王は力を翔達に分散して、かなり弱くなったとはいえ強大で無敵だった。
闘いは一方的でほとんど瞬殺され蹂躙されるだけといった様相を呈していた。
復活して瞬殺された。
また復活して瞬殺された。
またまた復活して瞬殺された。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も何百度も殺された。
永遠に瞬殺と復活が繰り返され、数え切れないほど殺され続け、しかし少しずつ経験値が積み重なって行った。経験値の上昇に合わせてステータスが少しずつ上昇して行きレベルが上昇して行った。
竜王の攻撃の仕方は、いつも全く同じパターンを繰り返えした。
最初はいきなり『ブレス』の攻撃だ。広範囲の攻撃技で攻撃力は5000。一瞬で死んでしまう。
そのブレスを回避できるようになるまで何千回も翔達は復活を繰り返し同じ過ちを繰り返す。
左右に避けたり、後ろに下がったり。時には上に逃げたりした。
正解は、強い光を竜王に浴びせて僅かにできた隙に全身してブレスを避ける事だった。
しかし次の攻撃は羽ばたきだ。あまりにも巨大な竜王が飛び上がるための羽ばたきは、想像を絶する空気の圧力が翔達にかかる。それは突風などという可愛い現象ではなく鉄の塊を浴びせかけられるようなものだった。
それから何千回も復活して最善策を探した。最初からやり直しだという結論に達するまでさらに何千回も試行錯誤を繰り返した。
結論は、最初に皆が力を合わせて竜王の鼻に攻撃を見舞うのだ。その為には『天使の癒し』などをかける暇もなく苦痛を引きずりながら皆が同時に同じタイミングで攻撃をかけるのが重要だった。
闘いはさらに何万回も何十万回も続いて行ったのだった。
☆
復活。
翔は魔法の詠唱を始めた。ゆっくり確実に。
『我は橘翔。和の国の……』
翔が詠唱を始めた次の瞬間には、竜王はブレスの攻撃準備を開始している。
『……。天皇の勅諚に……』
メンバーで最も素早いアメリアが第八剣技『灼熱剣』を発動し目にも止まらない速さで竜王の鼻先めがけてミサイルのように飛んで行った。
その攻撃が竜王の鼻先を直撃し、大爆発を起こした。
竜王は鼻先で爆発した衝撃でブレスを中断した。
『……。天帝の詔勅を持って……』
翔の魔法の詠唱が続いている。
次に竜王に攻撃をかけたのは、イリスとレイラだった。彼女達はほぼ同時に竜王の右足に第八剣技『月撃』『魔炎斬』を浴びせていた。
竜王は体勢を崩して前のめり顔を地面に叩きつけられた。
次にアリスが第八グレイド魔法『破壊砲』を発射した。右手からは紫色の波動が迸り、竜王の頭を直撃した。
続いてメロが第九グレイド魔法『極大破壊』を発動した。
竜王と同じほどに大きな魔法陣が完成し『極大破壊』が竜王を襲う。強力な力場が竜王の全身を直撃した。
いつもはここで竜王の反撃の炎が吐き出される場面だった。いつもなら、竜王の反撃に対して翔は慌てて超階級魔法を発動するが竜王を倒す前に焼き殺されてしまうのだ。
竜王はその大きさからは想像も出来ないような素早い動きで首をもたげて大きな口を開こうとした、いつもならここで慌てて翔はいつよりも少しでも早く超階級魔法を完成させようと必死に術式を紡ごうと焦って魔法を展開しようとした。
まさにその時、竜王の末裔、セーラ・ランロードが光の玉となって竜王に体当たりした。
その攻撃により竜王の炎の攻撃が一瞬遅れた。しかしそれだけで十分だった。
「……『超新星』!」
翔の魔法が発動した。
全てが閃光の中に飲み込まれて行った。
☆
《《橘・翔。見事だ》》
(完全じゃない。唯の同士討ちだ)
《《人族として弱まったとは言え我を打ち破れれば重畳であろう》》
(しかし、竜王が復活しても仕留める力はないぞ)
《《それは心配するな。お前達は先にこの封印の空間から出してやる。そこでお前は魔法の詠唱する十分な時間をやる。時間さえあればお前なら完全に魔法を完成させる事も可能だろう。それから我は封印を解く》》
(それなら俺が最初に『超新星』を発動した時にその話をすれば良かったじゃないか)
《《お前達とは長い付き合いだ。お前達を一人前にするのも一興だ》》
竜王はそう言うといきなり視野が晴れた。封印の空間から出たのだ。
☆
見ると“鷹目”が慌てて翔達に走り寄って来た。
「どうしたのだ。お前達だけ急に消えたので驚いていた」
グアリテーロが慌てたような声で聞いてきた。
一瞬、グアリテーロは翔の顔を見て驚いて絶句している。
「どれ程消えていた?」
翔が聞き返したがグアリテーロは答えない。翔の顔を指差して口をパクパクさせている。
グアリテーロの後ろからパトリエ・バルシェ女伯が走ってきていた。
「十分ほど消えていたぞ」
パトリエ・バルシェ女伯がグアリテーロの代わりに答えた。
そのままグアリテーロの横に立って翔の顔を見た途端に彼女も驚きの顔をして目を丸くしている。
翔は彼等を無視して叫んだ。
「竜王が復活するぞ! 皆、俺の背後に集まれ。メロ、アメリア、イリス、レイラ、アリス、セーラ。魔法防御!」
翔は石碑に向かって先頭になって走りながら叫んだ。
少し呆然としていたグアリテーロとパトリエ・バルシェ女伯も翔の後について走り出した。
翔はすでに魔法の詠唱に入っている。竜王はあまりにも強大で普通の『超新星』や『次元障壁』などでは倒しきれないのだ。そこで翔はより強い超超階級魔法を完成させなければならなかったのだ。そのため複雑な術式展開をする時間と媒介としての詠唱が必要なのだ。
しかし、間も無く『超新星』と『次元障壁』の魔法の術式展開が終わり巨大な魔法陣が美しく遺跡の大空間の全てを埋め尽くした。
その時、竜王リュガナシー・イリが復活した。
翔は落ち着いて「……『次元障壁』……。『超新星』……」と唱えていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
グアリテーロは竜宮城の天守閣から遠ざかって行く定期船を見ていた。
「彼等は行ってしまったのだな」
グアリテーロの背後から言ったのは夢燦河の王、フォルチオ・ガストロフィーだった。
「是非もう一度会いたかった」
「しかし、彼等には驚きました。強いとは思っていましたが、まさか竜王を屈服させるとは」
パトリエ・バルシェ女伯が言った。
「ああ。あいつら出会った時から異質だった。今では半神英雄に匹敵する強さだろう。俺はあの少年の本性を最初から見抜いていた。悔しいが奴には何もかも負けた」
グアリテーロはイケメンの顔を少し歪めて悔しそうに言った。
「ミーロ坊っちゃま。私には坊っちゃまが一番素敵に見えます」
パトリエ・バルシェ女伯がグアリテーロの腕にすがりつくようにして囁いた。
フォルチオ・ガストロフィー王はそんな二人を優しい眼差しで見た。
☆
「翔。その顔。気持ち悪い」
メロが顔をしかめて言った。
「何を言う。これが俺の本当の顔だ。生まれつきだからお前が気に入らなかっても仕方ないだろう」
「いいえ。黒髪に黒い瞳。私と同じ。素敵ですわ。本当の兄妹みたいですわ」
イリスが嬉しそうに翔の腕にまとわりつく。
「はい。翔様は最初からスーパーイケメンです」
アリスが逆の腕につかまりながら言った。
「あなた達。この子がこんなに色男だって知らなかったの?」
竜族セーラが不思議そうに尋ねた。
「ああ。こいつは間の抜けたような普通の男の子だった。こいつは、天使レリエルに呪いをかけられたとか言っていたが全て本当だったのだな」
アメリアが説明した。
「翔様。その方がとても素敵です」
レイラがウットリと翔の前に座って見とれながら言った。
「お前。態度が一変したなレイラ。様って、今頃なんだ。身体を摺り寄せてくるなレイラ」
翔はそう言いながらも顔は満足そうだ。
竜王の恩恵と、それからの苦しい竜王との修行の成果で翔達は飛躍的にレベルアップした。その成果だろう。レリエルの呪いが解けたのだ。
翔は転生前のスーパーイケメンに戻ったのである。
「翔様。これでレリエル様に復讐できます。ようやくレリエル様よりも強くなられたのです」
アリスが薄緑の髪の毛をかきあげながら嬉しそうに言った。
「だから言っているだろうが、俺はレリエルに復讐なんてするつもりは無いぞ。しかしあいつがノコノコやって来たら思いっきりエッチなことをしてやるがな」
翔が宣言するように言った。
「翔。今のお前ではそんな事をしたらレリエルには褒美になるんじゃないか」
アメリアが豪快に笑いながら言った。
「とにかく、俺達は水晶迷宮に行ってブリュンヒルデさんからレベルアップ・トライアル・ルートの攻略の褒賞である三番目の職をゲットするぞ。まだまだレベルアップしないとアメリアの天敵の魔界の高級貴族バルバルス公爵には到底叶わないからな」
翔のその一言で皆の顔が引き締まった。
☆
夢燦河大陸の三分の一が海中から浮かび上がった。これは竜王が翔達に分け与えた力と残った力の量に比例していた。
しかしオリュンポス山は海底から浮かび上がらなかった。
夢燦河の国王は、アガリアン神聖国からの独立を宣言。フェロモン島の総督府は軍毎、夢燦河王国に降った。
ゴブリン軍との戦役で疲弊していたアガリアン神聖国は夢燦河の独立を認め有利な講和条約を締結する方針を取った。
アガリアン神聖国の内情としてはトリプルS級パーティー“大鷲”の不在や“鷹目”の寝返りなどが大きな影響を与えたと言われている。
それらの影に翔達が全て関与したとは翔達すら知らなかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【水晶迷宮で三個目の職を受けた後の翔達のレベルアップの状況】
○翔
レベル185
職業 魔術師、創造師、槍術師
レベルが上がりほぼ昔の魔法が使えるようになった。
○メロ
レベル173
職業 神使、魔術師、魔女
魔法の才能は翔を上回る。翔の魔術をかなり習得した。
○アメリア
レベル167
職業 至高者、魔術師、聖騎士
妖精王の力を発揮しつつある。最後の脱皮でかなり速度が上昇。
○イリス
レベル166
職業 魔物使、魔術師、魔騎士
出来損ないと思われたのも今では笑い話。次第に蝕の魔王に近い力を発揮し始めている。
○レイラ
レベル175
職業 戦乙女、魔術師、白魔導師
半神英雄になると言う当初の目的は達成したが翔と一緒にまだまだ強くなる事が目標に変わる。
○アリス
レベル180
職業 魔法情報師、弓師
世界樹の分身として次第に能力を発揮しつつある。木精霊王として情報を完全掌握しつつある。
○セーラ
レベル158
職業 竜騎士、魔術師
ドラゴンの王を目指す。ドラゴンの村に帰るまではまだ修行が必要。
注:アリスとセーラはブリュンヒルデから特別に一つ職業が与えられてダブルとなった。翔は転生前の能力を超えた。
【その後のその他の人達の状況】
○イレーネ・ハウザー
“Fとお供”を脱退後、新たに“隼”を結成してリーダーとなる。レベルアップ・トライアル・ルートの金剛迷宮の第百二十八層目を攻略中。レベル48、実力37修業中。
○アルマ・ベスト
引き続き剛腕リーダー。
レベルアップ・トライアル・ルートに挑戦中。
○バッシュ・コーエン
“稲妻”を解体し剛腕に編入する。アルマと結婚し一緒にレベルアップ・トライアル・ルートに挑戦中。
【魔道具の精製日誌】
二百八十五番。
(素材)
クラーケンのスルメ×オークの角
(結果)
フニャフニャの角ができる。
(メモ)
何故こうなったかは不明。今後に役立つ情報もなし。このまま合成の実験では何も得るところがないと思われる。教えを請うべきか。俺、才能ねぇの?
032 了
第一章 レベルアップ編 了
今回で第一部レベルアップ編は終わりです。
次回から第二部の始まりです。
第二部からは翔はメロ達の問題解決に邁進する事になります。




