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欠陥だらけの天才魔術師(副題:天災魔術師になった天才魔術師はスローライフを生きて行けるか?)  作者: Seisei
第二章 仲間編

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053 最初にメニューを見るのが常識でしょ

「橘君。どうしてくれるのよ」

 芹那せりなが翔に詰め寄ってきた。


 彼女はサタンを倒したため明らかに魔族化してしまったのだ。


「俺を恨むより『エロヒム』を恨め。お前を魔人にしてやるとあいつは言ったくせに魔族化してしまうのは約束違反だからな。まぁ、信じたお前も悪い。しかし、安心しろ、お前は十分可愛い」

 翔が真顔で言った。


 お前は可愛いと言うその一言であおい芹那せりなは急に機嫌が直った。


 今の芹那せりなは、魔人と魔族の中間くらいの容姿だ。背中から蝙蝠こうもりの羽が生えてるし、小さいが角もある。


 目は瞳が黒。しかし虹彩こうさいが金色で少し縦長だ。よく見ないと分からないがちょっと怖い。


 瞳が黒なのは普通の日本人では当たり前だがユグドラシルでは魔力の強い人間か魔人の特徴的な瞳の色でちょっと怖がられる。ちなみに頭髪が黒なのも魔人の特徴だとされている。翔もイリスも魔人とみなされるのはその特徴からだ。


(中途半端な奴だ。そこまで行くならズバッと魔族化してしまえば面白いのに)

 とは決して言えない翔の本音だった。


 さらに言えば、変身したのは芹那せりなだけじゃない。


 レイラが完全に女神化してしまったのだ。羽が左右で六枚生えてる。これは神格化してしまった天使に良くある姿だ。レイラはお姫様風から女神風にバージョンアップした訳だ。


 イリスは幼児の身長に豊満な胸が不自然だったが、少し成長してバランスが良くなった。特にますます胸が豊満になり完全に胸で翔の腕を取り込めるほどに成長した。


 セーラは、魔力がはち切れて竜化したが黄金色がタマムシのような虹色の竜に変身している。


 アリスによるとセーラは龍神化したのだそうだ。


 アリスは、緑色の髪の毛が少し薄い色になり、瞳の緑も色が鮮やかになったような気がする。アリスによると情報のアクセス権限が上昇したらしい。


 アメリアだが、今は大繭おおまゆになって変態メタホルモーゼ中だ。どのような美しい蝶となって出てくるのか楽しみだ。


 メロと翔は特に変化は無い。まぁ、普通の人間の二人には変化するという因子が無いのだろう。


 ただ、何もしなければ身体が自然に大きくなると言う変な特性が付いた。これはアリスによると半神英雄エインヘリャルが神格化しているためだと言う。


「レベル500は、ハッキリ言って神々や高級悪魔、上位精霊のレベルです」

 アリスが説明した。


「しかし、大魔王サタンはレベル700だったんだろう。俺達もまだまだだ。違うか?」

 翔が言った。


「はい。仰るとおりです。翔様はもっとレベルが高くなられるべき方です」

 アリスが目をウルウルさせながら言った。


 確かに翔達よりも遥かに強い存在はユグドラシルでもまだまだいるだろう。


 しかし、彼等がほとんどの存在の中でも頂天に近い存在だと言うことも事実なのだが、翔達にはそんな自覚が完全に欠如していた。


 何しろ、場合によったら創造神の横面を張飛ばさないといけないかもしれないのだ。そうなればどれ程レベルを上げれば良いと言うのだろう。


「まぁ。これぐらいのレベルになったら悪魔貴族のウコバクぐらいなら懲らしめる事はできるだろうな」

 翔は軽く言った。


 すでにウコバクを何度も懲らしめているが彼等は知らない。


 彼等は既に悪魔の大公爵級のレベルになっている上にユグドラシルには存在しない超階位(オーバー・コート)魔法の知識を持ち、さらに進化中なのだ。自分達がどれ程強いのか認識の欠如も甚だしい。


 アリスには正確な現状の認識があるのだが、彼女は翔を創造神のように崇めていると言うところで大きな問題があり、まともな思考に至らない。翔はもっと偉大であるべきだと考えているのだ。


 後のメンバーはそもそもが『残念』な人達だから、正常な認識など無理に決まっている。



 アメリアはまゆのまま放って置くことになった。


「伝言メモでも置いておけ」

 そう言ったのは翔だ。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


【村長の屋敷】


「そうですか、大魔王サタンは消滅しましたか」

 アベル村長は感慨かんがい深く言った。


「村長〜! 鑑定を教えて」

 メロが村長の前に出て言った。


「そうさな。ここまでして頂いたのじゃから、もはや教えて進ぜるのが礼儀じゃろうの」

 アベル村長は言った。


「うん。うん」

 メロが期待を込めて頷く。


「心の中で『メニュー・オープン!』って叫ぶのじゃ。差すれば鑑定ができる」


「へ?」

 翔と芹那せりなが同時に間抜けな声を上げた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


【翔達の変化】


○翔達


 本当に今更ながら、『メニュー』の能力を獲得した。


○アメリア

 変態メタホルモーゼ中。


 その後、マム村は解散された。彼等は新天地を求めて旅に出ることになった。


「爺さん。モーゼみたいだぜ」

 翔がアベル村長を称して言った言葉だ。


 ちなみにララとルルは可愛いので翔は二人を連れて行く事にした。


 翔は二人の勇者を手に入れた……



053 了

変態=メタホルモーゼとはサナギが蝶に変身するようなやつの事で、『残念』な方の変態とは意味が違います。念のため。


いつも読んでくださってありがとうございます。皆さんがアクセスしてくださる事でいつも勇気づけられて頑張れます。これもよろしくお願いします。

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