表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第2章 覚悟の在処
80/329

#65 じ、尋問には屈さないぞ!!

逃げ切れるか!?


7/16:後書きに

所有奴隷

・セレスティア

の項目を追加しました。

「な、何のことかな?

というか、さっき状況説明の時にギルドカード見せたじゃないですか」


「確かに見せてもらったわ。でもね、そう思ったのには2つの理由があるの」


「え?」

俺、何をミスった!?


「1つ目は盗賊のボスの傷ね。貴方のスキルレベルを考えると、ランクC以上の敵を一撃(・・)で倒せるはずがないのよ」


「それは、相手が油断したのかも…」

誤魔化せるか!?


「油断はしてないわね。貴方自身が説明してたじゃない、連携して攻撃していたって…連携っていうのは信頼関係が必要よ。1人が油断していたら貴方が言っていたような連携は出来ないわ。

それに、盗賊のボスが死んだ時の表情を見る限り、自分が死んだことがわかってない顔で死んでいたわ。ということは、認識出来ない速さで殺したとしか思えないのよ。そう考えると、貴方のスキルレベルではほぼ不可能よ」


「それは、ほら、相手の『看破』レベルが低かったとか、俺が死にたくない一心で想像以上の力を出していたとかの諸々の偶然が重なって、そんな感じになったのではないかと…」

まだ…まだ誤魔化せる!!


「そうね。想像以上の力を出すことについては私も経験あるわ。まあ、それで倒せるとは思えないけどね…

では、2つ目の理由を示して話してもらいましょうか」

ふぉ…追い詰められてる…


「それは、私の『看破』が貴方を脅威(・・)だと感じているのよ。ランクSで貴方より圧倒的にレベルの高い、この私がね」


「え~、アイリーンさんのスキルレベルが低いってことは………ですよね~、あり得ないっすよね~。ランクSですからマスターやエキスパートがあってもおかしくないですよね~」

無言で首振られた…ちょっとコエー・・・

どうすれば誤魔化せる!?


「主よ。ランクCの我でもおかしいとおもっておるぞ。なんで我と変わらぬ力で1人で集団を圧倒できたのじゃ?それに、ギルドマスターの言ったことに加えると、盗賊のボス…ランクCを相手どって無傷で制するにはランクが2つ上、つまりAじゃな、それくらいないと難しいと言われておる。どう考えてもレベルが低すぎなのじゃ」

ティア、お前もか!!

くっ!!前門の虎、後門の狼か…


「どうしても無理?」


「無理ですよ。パーティーメンバーにならまだしも…」


「主、その言葉はカードの表示とスキルレベルが違うと言ってるようなものなのじゃ」

ティアが呆れた顔をしている。


「あっ・・・」

しまったーーーー!!


「自白…しちゃった…わね…プッ…そんな…意図…なかったのにっ…ハッハッハッ」

アイリーンさんは笑いのツボに入ったのか、思いっきり笑っている。


「くっ!!でも、教えませんよ!!」


「ハッハッ…ハ~…じゃあ、何かしら対価を用意すれば教えてくれる?」


「対価ですか…それに加えて、他人に公表しないという約束も出来ますか?」


「ええ、公表しないわ。不安なら契約魔法を使って縛ってもいいわよ」

む…そこまでするか…


「…いえ、契約魔法は使用しなくてもいいです。そこはアイリーンさんを信用します。

でも、対価は頂きます。対価は装備品がいいです。但し、今から見せる情報の価値をアイリーンさんが決めてそれ相応の装備品を用意してくれませんか?」


「いいけど…そんなに凄いスキルがあるの?貴方の顔を見てるとそう感じるんだけど…」


「自分で言うのもなんですが、ここにいる人以外が聞いているなら、証拠隠滅したくなるほどの情報と自分では思ってます」


「そこまで…」

アイリーンさんはさっきとは違い、顔を引き締めていた。

ティアに関しては、自分が聞いたことがそんなに大事(おおごと)なのかと驚いている。


「では、ステータスを見せますが、アイリーンさんはこのことを心に留め、ティアは「他人に俺の情報を与える」ことを禁止するので守って下さいね」


「わかったわ」

「了解したぞ、主殿」


「じゃあ、消音しましょうか。『秘密の部屋』」

『秘密の部屋』は『ルーム』と『風魔法』で作った『消音』と『消臭』を合成した魔法だ。外敵の侵入と外への音漏れを防ぐ魔法だ。

街の外ではこれに『隠蔽』を合わせれば、ほぼ100%見つかることはないだろう。


「「なっ!!」」

2人とも驚き過ぎじゃね?


「これって『時空間魔法』!?」

アイリーンさん…早速ですか…


「アイリーンさん、消音していたとはいえ、今のはいただけませんね」

少し怒った感じでアイリーンさんに忠告する。


「す、すみません…」

しょぼん…てなってる。


「まあ、対価にイロを付けてくれればいいです。但し、2度目はありませんよ」

そう言いながら、カードの『隠蔽』を解除し、2人の前に差し出した。



そのあとは想像できると思うが、驚きと質問のオンパレードでした。

俺は転移者--こっちでは渡界者というらしい--であることを明かし、先天的に『透過』を持っていたことや神という存在にあってイタズラされていたこと、スキルを貰ったこと、『すきと~る』や『天恵眼』などの作成方法と能力などについて話した。

情報を出したときに、『隠蔽』で魔力を隠して魔法の発動を他人に認識させないことが出来る、と分かったのは今日の成果と言える。さすがのアイリーンさんでした。

また、課題も見つかった。魔法のスキルはイメージ次第でどうにでもなる。しかし、武術系や生産スキルでレベル10になったものは、極めることが出来るけれども知識と実践、つまり経験が足りないので動きがおかしかったり、生産することが出来ないことが判った。少し練習すれば身体が慣れると感じてはいるが…


とまあ、こんなことを2~3時間くらい脱線しながら話した。疲れた………


「・・・と、こんな感じで今に至りますね」


「はー・・・これは、誰にも言えないわね。

他人のスキルが見えて奪えるとか、完璧な暗殺者に成れるスキル、ランクSと同じかそれ以上のスキル量とレベル………

それが貴方にしか出来ないとなると、絶対に拘束されるわね」


「そうじゃの。まあ、これで主がなぜ強いか分かったのじゃ」


「とりあえず、スキルレベルは8を基準にしておきなさい。それなら誤魔化しは利くから。とりあえず、6は低すぎるわ。」


「忠告ありがとうございます。早速変更しておきます」


「それと聖国で神の存在は出さないこと。変な戦いに巻き込まれるわ」


「了解です。巻き込まれるのはうんざりです」


「は~…にしても、この情報の対価って…結構なものを用意しないといけないわね。明日までに用意しておくから待ってくれないかしら?手持ちから探してみるから」


「はい。明日ティアと訓練場で訓練しようと思ってますので、その時にでも伺います」

俺やティアの日用品や旅に必要なものも買わなくちゃな。


「我は初耳なんじゃが…」

ティア…予定とは突然決まるもんさ。


「わかったわ。4つの鐘がなる頃に受付に言って私に取り次いでちょうだい。その時に盗品の換金も終わってると思うから、同時に私から渡すわ。盗賊の討伐料はすぐに渡せるから、帰る前に受付に行ってね」


「はい、わかりました。それじゃ、今日は失礼しますね」

俺たちは席を立ち、礼をして扉に向かう。


「気を付けてね」


「はい。失礼します」

「失礼したのじゃ」

俺は扉の取手に手を置き、魔法を解きながら退出した。

アイリーンさんがビックリした顔をしていたが、俺は急いで扉を閉めたので文句は全く聞こえなかった。


何をしたのか…早速、『隠蔽』を使って魔法の動きを感じさせずに解除してみたのだ。

警戒していない時に突然後ろから「ワッ」と驚かせたようなものだ…そりゃ、驚くわ。

ティアから「イタズラは、ほどほどにの…」と注意された。あっ、明日会うこと忘れてた…



・・・



受付に報酬を貰いに行くと、1000000モルと大金が出てきました。

今度はこっちが驚かされた。なんでも、商人や探索者が50人くらい被害に遭っていたから討伐料を上げたらしい。当然、預金した。持ち歩けるか!!

しかもそのあと、「次は賞金首の懸賞金です」といって2000000モルが出てきたので、また驚かされた。ボスがランクCを倒すほど強かったための賞金首になっていたんだと…まとめて出せよ!!


それと、ティアとパーティーを組んだのでカードの更新をした。

しかし、ここで問題が起こった…パーティー名が決められない!!

「早めにパーティー名を決めて申請してください」と言われて、その場は解散となったが、どうしよう…



・・・



宿に帰るとまたまた問題が…部屋がシングルでは小さいのだ。

追加で部屋を取ろうとしたら、すでに埋まっており、ツインの部屋を取ることになった。

ツインが1泊4500モルだったにで、シングルの2泊分に追加で3000モル払い、ツインを2泊分払った。因みにダブルは迷惑料も入れて1泊5500モルらしい。何の迷惑料かは言わせるな。

俺の自制心頑張れ!!


その後、食事や風呂を頂き、いつもの日課の魔力量アップの練習を行った。

ここで、ティアがまたもや「はー、主殿は魔力量も異常じゃな」と言っていた。

失礼な!!でも、呆れながらもティアは俺の練習に付き合ってくれた。いいやつだ…



やっと通常の日常に戻って安心したのか、その日は横になったら○び太君ばりにすぐ寝ていた。

ギルドカードのステータス


名前:トール

種族:ヒューマン

年齢:15

ギルドランク:D

犯罪歴:無し

レアスキル

・『威圧Lv.7(↑)』・『心眼Lv.7(↑)』

・『物品鑑定Lv.7』・『魔物鑑定Lv.7』

・『人物鑑定Lv.7』・『一撃必殺Lv.7』

スキル

・『算術Lv.6』・『体術Lv.8(↑)』

・『剣術Lv.7(↑)』・『投擲Lv.7(↑)』

・『並列思考Lv.7(↑)』・『魔力操作Lv.8(↑)』

・『看破Lv.7』・『物品知識Lv.7』

・『魔物知識Lv.7』・『接客Lv.7』

・『威嚇Lv.7(↑)』・『指揮Lv.7(↑)』

・『突撃Lv.7(↑)』・『気配察知Lv.7(↑)』

・『気配消失Lv.7(↑)』・『異常状態耐性Lv.7(↑)』

・『料理Lv.6(↑)』

魔法スキル

・『火魔法Lv.8(↑)』・『風魔法Lv.8(↑)』

・『光魔法Lv.8(↑)』・『無魔法Lv.8(↑)』

所有奴隷

・セレスティア


受注依頼[1/3]

・キャメロン商会護衛:約1か月半-王都まで


預金:3110345モル

※所持金:25000モル、計3135345モル

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ