#48 トラブル…テンプレ?
ちょっとした騒動です。
翌日、俺は普通に起床し、普通に朝飯を食べて、ギルドに向かった。
ようやく、この世界に来て「日常」と呼べる下地が出来てきたと感じていた…のに、
「決闘だ!!受けないとは言わせないぜ!!」
関わるべきではなかったかな!?
・・・
俺は宿を出たあと、ギルドで一昨日に受けた薬草2種の依頼を再度受注して、門に向かいながら屋台で昼飯を買おうと思い歩いていた……
「やめてください!!」
女性の怒気を含んだ声が聞こえてきた。
「ん、なんだ?」
お、人が立ち止まって見てるな…
あっちか・・・
「いいじゃねーか!!付き合えよ!!」「悪いようにはしないからさ!!」
チンピラ臭プンプンですな。
なんで誰も止めないんだ?
聞いてみるか…
「すみません」
ちょうど近くにいた、おっちゃんに話しかけてみた。
「ん、なんだ?」
「どうして誰も止めないんですか?」
「あー、あいつら《草原の狼》っつー、パーティーなんだが、変異種なんかを狩れる実力を持ってるから、下手に手を出せないんだよ。だから、衛兵待ち」
探索者で迷惑掛けてんのか…ギルドルールって確か…
「お、あんた、あいつらと同業者か!なら止めてくんないか?」
えー、面倒くさいなぁ……
と、思いつつ止めに入るため、前に進みだした。
「お、おいあんちゃん…」
この時の俺は「衛兵待ち」と聞いて安心でもしてたのかもしれない……
おっちゃんも冗談で言っていたのだろう…多分
「おい、あんたら他人の嫌がることはするなって教わらなかったのか?
それにギルドルールにも街中での迷惑行為は起こすなとあっただろうが…」
「あ?なんだてめーは!」
「邪魔すんな!!」
おう、ヤンキーの定型文…もうちょいなんかないのかい・・・
「ほらほら、その手を離して…あげなさいっ!」
と、言いながら、男の手を女性から離す為、手首を打った。
「いてーな!何しやがる!!」
「何しやがるって…迷惑掛けてんのはそっちでしょう」
「うるせー!!」
と言い殴り掛かってきた
「っと!」
俺は、男の手首を取って、ひねりながら押し倒し、押さえこんだ。
「衛兵が来たぞー!」
やっと来た。
「迷惑掛けてる奴はどいつだ!」
「こいつらです!」
男を押さえこみながら、俺は衛兵を呼んだ。
「おい、こいつらを連れていけ!
それで、君は?」
衛兵は仲間を呼び、騒いでいた男共を引っ張っていった。
「通りすがりの探索者です」
「ちょっと事情聴取させてくれ。なに、時間はとらせん」
「わかりました」
「それと被害者は…あなたですか。同じく聴取しますので同行願います」
「はい」
俺は衛兵に同行し、詰所に向かった。
俺と話していた衛兵は、フーゴという牛獣人で分隊長らしい。めっちゃ、体が大きかった。
絡まれていた女性は、マルタという狐獣人でキャメロン商会で働いているとのこと。「今度、お店でサービスしますね」とお礼と一緒に言ってくれた。
事情聴取は昼前には終わり、昼飯を食った俺は依頼のためにイースの森に突撃した。
・・・
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今日の成果
・フツキ草(品質:最高)×15
・ジョウマ草(品質:最高)×13
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急いで集めて、5つの鐘が鳴る頃には帰ってこれた。
疲れた~…
ギルドに報告する為、向かうと…
「やっと見つけたぜ!!」
「げ!」
なんで居るんだよ!!
「決闘だ!!受けないとは言わせないぜ!!」
なんでそーなるの!!!
トールの所持金:42520モル
(金貨4枚、銀貨2枚、銅貨5枚、鉄貨2枚)
※昼飯:320モル
次回、決闘するか?
ちょっと忙しいので更新が遅れるかもしれません。




