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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第2章 覚悟の在処
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#45 俺の命の価値

いつもよりは長いです。

ハァ…ハァ…ハァ…


「危なかった~」


全属性使えること知ってて、これほど良かったと思ったことはないね!


「だっる~動けね~…」


魔力がほぼ無くなって、今にも眠りそうだ。


「仕方ない、ジョウマ草食うか・・・」


ムシャ…ムシャ…


「まっず・・・」


ムシャ…ムシャ…ムシャ…ムシャ…・・・


吐きそう…




「あ~とりあえず回復したけど…ジョウマ草が20本から12本になっちまった・・・まあ、依頼は達成してるからいいか…」


ハーゼは血抜きが終わったから、解体してっと……

あ、レーヴェの剥ぎ取りもしなきゃ……



「今回の反省点は、戦闘中に気を抜くなってとこか…」


殺し合いなんだ…死んだのを確認するまで、気を抜くことは厳禁だ。

死んでからの「たら」、「れば」は無意味だからな…


「解体終了っと…」


---------------------------------------------------

今日の成果

・フツキ草(品質:最高)×23

・ジョウマ草(品質:最高)×12

・ハーゼの肉(品質:普通)×53

・ハーゼの皮(品質:普通)×53

・無の魔石(小)×53

・レーヴェの牙(品質:最高)×4

・レーヴェの爪(品質:最高)×18

・レーヴェの皮(品質:最高)×1

・無の魔石(中)×1

---------------------------------------------------



「さて、早く帰らんと門が閉まっちまうな」


ステータス確認は帰ってでいいか…



・・・



5つの鐘が鳴る頃、俺はギルドに到着した。

・・・疲れたよ…魔力切れそう……


「依頼達成の確認をお願いします」


受付にいたのは、30代後半のふくよかな体型のヒューマンの女性だった。ロゼッタさんは居なかったよ…


「はいはい、カード出してね~…って、なんかあんた疲れてるね…大丈夫かい?」


「あ~はい、大丈夫です。寝れば治りますから…はい、ギルドカードです」


「そうかい?…依頼は3件だね。じゃあ、この籠に依頼品を出して…ハーゼの肉は、受付の横に籠があるから、そこに出してね」


受付さんはカードを魔導具に通し、籠を2つと受付の横を指差した。


「はい、…フツキ草23本と…ジョウマ草12本です。ハーゼの肉は、多くて籠に入らないと思いますが、どうすればいいですか?」


「多い?どんだけあるんだい?」


「50です」

3つは非常食用に残しておきます。今日の昼みたいにならないようにね……


「50!?どんな無茶してんだい!…だから、そんなに疲れた様子なんだね……無茶は命を縮めるよ!自重しな!!」


「はい、肝に命じます。ただ、5つの群れのハーゼが一緒に居たんですけど、何でなんですかね?」


「あ~それは多分《魔力溜まり》だね。そういうとこで、変異種が生まれやすいんだよ。見る限り変異種は居ないみたいだから、そこまで《魔力溜まり》が濃くなかったんだね。探索者続けんなら注意しときな」


「はい、ありがとうございます。あの、それで…」


「あ~籠ね!あと2つ同じやつ持ってくるから、入る分入れちゃいな」


「はい」


1、2、3、・・・



・・・



「50っと、これでお願いします」


「はいよ。ちょっと時間掛かるから素材売ってきな」


「了解です」



・・・



「クロイスさん、素材の買い取りお願いします」


「承りました。こちらの籠に素材を入れて下さい」


「すみません。素材が多いので1つ大きい籠か、同じ籠をもう1つお願いします」


「えっ!今日1日でそんなに素材を集めたんですか!?」


クロイスさんが、話ながら籠を追加してくれた。


「ちょうど《魔力溜まり》に集まってたハーゼを狩りまして……」


素材を出しながら言い訳中・・・


「それでも、ランクFでこの数のハーゼを相手にするのは、やり過ぎですよ…」


「ははは……自重します。「命は大事に」ですね。はい、これで全部です」

さっきも注意されましたよ…


「その通りです!…はい、換金するのでお待ち下さい」



・・・



「トールさん、お待たせしました。

品質が普通のハーゼの皮が53枚で4240モル

小の無属性魔石が53個で5300モル

品質が最高のレーヴェの牙が4個で780モル

品質が最高のレーヴェの爪が18個で2340モル

品質が最高のレーヴェの皮が1枚で6500モル

中の無属性魔石が1個で1000モル

合計で20160モルです。

よろしいですか?」


「はい、大丈夫です」


「では金貨2枚、銅貨1枚、鉄貨6枚ですね。お確かめ下さい」


「・・・はい、あります」


「…トールさん、ちょっとした疑問なんですが…ハーゼとレーヴェの皮の剥ぎ取りが、同じくらいきれいなのに、品質が違うんですよ。何故か分かりますか?」


「えっ!?・・・すみません、分からないです…」

まさか・・・


「そうですか…こんなこともあるんですね~。

お手数を掛けてすみませんでした」


「はい、失礼しました」

・・・多分、『すきと~る』のデメリットじゃね!?

違いはスキルを盗ったかどうかぐらいだし……

は~検証項目がまた増えた……



・・・



「すみません、依頼達成の結果は出ましたか?」


「あ~あんたかい。出てるよ。

最高品質のフツキ草10本に13本追加だから2990モル

最高品質のジョウマ草10本に2本追加だから2340モル

品質が普通のハーゼの肉10匹分に40匹分追加で15000モル

合計で20330モルになるよ。

で、これが硬貨ね。確かめておきな」


金貨2枚、銅貨3枚、鉄貨3枚…

「はい、あります。ありがとうございました」


「今度は無茶すんじゃないよ!」


「ははは…はい、分かりました」



今回の稼ぎ40490モル・・・




これが俺の命の価値………

トールの所持金:51740モル

(金貨5枚、銀貨1枚、銅貨6枚、鉄貨14枚)


次回、転移後4日目の夜

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