#44 挟撃-1対1対1-
戦いの続きです。
『魔物鑑定』、『天恵眼』発動!!
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レーヴェ
特徴:猫が魔物化したもの。体長約3mと大きく、体重も重いことから、攻撃の1撃1撃が脅威である。外見は立派な鬣があり、生半可な斬撃を弾き、刃が立たないこともある為、急所への攻撃は難しい。突進からのスピードがついた1撃は、盾で防いだとしても、気絶をする可能性があるので、避けることを推奨する。
レアスキル
・なし
スキル
・『気配察知Lv.4』・『気配消失Lv.3』
・『威嚇Lv.5』・『突撃Lv.5』
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だ~!!マジか!
こっちも脅威度ランクDかよ!!
しかも、ティガーより攻撃力強そうだし・・・
もう、魔法無しとか言っている余裕は無いな!!
前言撤回!
魔法は解禁だ!!
まずは、『身体強化』の問題…
地面が柔らか過ぎると、0からトップスピードに至ることが出来ない!!
「なら!!地面を固くすればいいじゃないってね!!
『地形操作』!!」
俺は『地魔法』を発動し、足元の地面を固くして、レーヴェに突っ込んだ。
・・・
何故、レーヴェか…
まず、吹っ飛ばされて近いからが1つ。
2つ目に、俺のスキル構成と装備から考えると、力が強い方が脅威になりやすい…と思う。『心眼』有るしね。
最後に3つ目、レーヴェが奇襲しようとして隠れていたからだな。奇襲で返してやれば相手が混乱するかなと考えた訳ですよ。…なんで分かったかって?そりゃ、俺の『気配察知』が優秀だからね!!先に発見して無視してたのですよ!!……誰に言ってんだ、オレ・・・
・・・
レーヴェに接近中、小太刀を抜刀…転けたからね…
その後、レーヴェに抜き胴を放つ様に首を狙い……
ビュッ…ギャリ!
「っ!!鬣に防がれて刃が立たなかったか!!」
右に抜けたが、防がれてしまった・・・怒ってるよ…
だが、これで2匹とも視界に収めれたので良しとしよう…
くそっ!
ティガーの野郎、肉を横取りしようとしてやがる!
『ウィンドアロー×10』
10本の風の矢がティガーに向かう……
「よし!!」
3本…右前足に1本、胴体に2本…当たった!!
お、倒れた…死んだのか?
と、その間にレーヴェが突進してきた。
俺は、レーヴェが振り上げていた左前足を左手甲で受け流し…
『すきと~る』!!
右手の小太刀で、見えていた心臓を突き刺した。
レーヴェは…立ったままこちらを振り向き・・・
ドウッ!
直ぐに倒れた。
ふぅ…終わっ!!
『心眼』に反応!!後ろ!!!
ティガー!…生きていたのか!!
ヤバッ!眼前に牙!!喰われる!!!
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どうするっ!
『アクセル』、『スロウ』を使っても間に合わない!!
どうするっ!!
魔法で首を切り飛ばしたとしても、余力で殺られる!!
どうするっ!!!
ティガー自体が居なくならない限り無理!!
居なくなる…『虚無魔法』!!
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『イネイン』!!
黒…光もない暗闇…に染められたティガーが・・・
消えた………
目の前には森が広がり……
ティガーの存在が無くなっていた…
次回、報告かな?




