#33 ギルドマスターとの語り合い
いつの間にかPVが20000に…
いつも、拙い文章を読んで頂き、ありがとうございます。
今回は、「情報」についてです。
脳内会議
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1、2、3「オリさん混乱なるの早すぎ!!戻れ!!!」
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怒られた…
でも、冷静にはなれたな。
さて、
「あの~確かに資料では、エルフの女性がギルドマスターらしいですけど・・・本物です?
本物だったら、失礼にはなるけど証拠を見せて下さいよ。」
「本当に失礼ね(笑)。じゃあ、証拠を見せるわよ。」
お~なんか強気だ。本当にギルドマスターかも…
「ねぇ、ロ~マン!!私、ここのギルドマスターだよね~!!」
おいおい・・・
「・・・チッ!!そうだ…ですね。あんたはここのギルドマスターだな。ギルマスとそこの男!!資料室では静かにしろ!!!」
め、めっちゃ怒ってる(>_<)
ト、ア「す、スミマセンでした!!」
ローマンさん怖いっす!!
・・・って、
「ギルマス…威厳無いっすね…」
「し、仕方ないのよ~…あの子怖いんだもん!」
怖いから2人とも小声で話してるけど……はぁ
「だもん!って、子供じゃないんだから…
それに、証拠ですけど、ギルドカード見せれば証明になったりしないんですか?」
「あっ!忘れてたわ~・・・」
「はぁ・・・(なんかどうでもよくなってきたけど…)、ローマンさんのこ・と・ばで、だいたい分かりましたけど・・・一応、見せて下さい…」
「む!一応、ってなによ~…まぁ、いいわ。じゃあ、『ステータスオープン』・・・はい、コレ!」
ふ~…では拝見っと…
名前:アイリーン・アイドル
種族:エルフ
年齢:256歳
ギルドランク:ギルドマスター(元S)
犯罪歴:なし
「・・・確かに、ギルドマスターですね…」
「むぅ…なんか反応薄すぎない!?」
「イヤ、さっきのアレ見せられると……ねぇ…」
「・・・そ、それもそうね(悲)
でも、信じてくれたわよね?」
「あっ、はい。証拠が2つもありましたから…
じゃあ、次の質問です。」
はぁ、疲れた…たった1つ質問しただけなのに・・・
「うん?なにかな?」
「なんで、俺に声を掛けたんですか?
いいわね…って」
「あ~、それは資料室に長時間こもってる稀有な人が、窓から見えたからよ。」
稀有って…
「そんなに居ないんですか?…使う人?」
「ほとんどいないわよ…たま~に、少し薬草の絵を見に来るぐらいらしいわ。」
「え? なんで?
こんなに有力な情報があるのに?」
「そうよね!だから、私は貴方が「良い」とおもったのよ!!」
うを、ちょっと食い気味にきた!!
顔!!顔が近いよ!!!
も、もちつけ・・・いや、落ち着け!!
す~は~す~は~・・・
「?…そこでなんで俺が「良い」になるんですか?」
「うん。応える前に、ちょっと質問するわね。
トール君は、何についての資料を読んでたの?
そして、その資料を読んだ理由はなにかしら?」
「え~と、読んだ資料は、街周辺の魔物についてと、スキルと魔法の種類と説明、最後に種族についてですね。
読んだ理由は、まず探索者になったばかりなので、街周辺の魔物…つまり、自分の脅威となるものの特徴を確認して、対策を立てるためです。
スキルと魔法は、魔物や人が敵になった場合の対策を立てるための追加情報として、また自分に有利なスキルや魔法を探す為ですね。
最後に種族ですが、先ほど言ったように敵は魔物だけとは限りません。盗賊とかいますからね…なので、少しでも敵対種族の情報を持ち、優位に戦えればと思って読みました。」
「ふ、ふ、ふ……それよ!!その心構えが「良い」と思たのよ!!」
「え?情報は武器ですよね?……違うんですか?」
「「情報は武器」良い言葉ね~。今度使わせてもらうわ。
それはそうと、今の探索者はね、先輩からしか情報を聞かなくなってきてるのよ~。嘆かわしいわ~…
調べろって言っても聞かないし…何を生き急いでるんだか・・・
トール君みたいに1日くらい情報を集めることに専念すればいいのに……」
「そうなんですか…俺が思うに人伝の情報って主観が入りすぎてて、信用ならないんですよね~。人に聞くことが、悪いとは思いませんが…」
「そうなのよね~。資料は、色んな情報を仕入れて、ほぼ客観的に作成されているから、判りやすくなってるのに…手軽さを求めちゃってるのね~。」
会話にでてきた主観っていうのは、例えばこういうこと・・・
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ヴォルフと戦った先輩AとBがいたとする。
Aは「ヴォルフは弱かった。1人でも余裕。」と言った。
Bは「強襲されて、囲まれた。1人だと死んでた。」と言った。
この場合、Bの情報を聞いてると仲間を集めて、安全策を取ろうとするだろう。
だが、Aの情報だけだと、依頼達成時の金を分けなくていいので、1人で依頼を受けると言い出す奴もいるだろう。その時、Bの様な状況になったら、死ぬ確率が格段に上がる。
なので、他人の主観っていうのは、あまり信用出来ないと俺達は言っている。
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「何か討論になっちゃったわね(笑)
でも、そういう考えを持てるから、私は「良い」といったのよ。」
「そういう事ですか。ということは、俺は誉められていたんですね。ありがとうございます。」
「ふふ…どういたしまして。
そんなキミに資料には無く、経験者しか語れない情報を話てあげる。」
「?…どんな事ですか?」
「それは・・・
“死と殺し”
についてよ…」
その時、空気が重くなるのを感じた・・・
次からはちょっと重いかも…




