#15 神様との最後…転移
とうとう・・・です。
そうかとうとう転移か…
聞きたいことかね…
あっ!
「俺の他にも記憶を持ったままの転移者っているんですかね?」
もし、居るんなら会ってみたいな。
「時々、人が言う神隠しと言われる現象で、人が異次元を渡るときがあるんだ。でも、先にも言った通り世界をわたる際に、罪の精算をしなければならないのは覚えているよね。で、大抵の人がその時のショックで死ぬか、記憶喪失になってしまう。その為、記憶を持ったまま転移している者は、現在君の行く異世界には存在していないんだよ」
そっか。記憶ありの転生者も同じ理由でいないよな…ん、『現在』は?
「過去にはいたんですか?記憶を持った転移者…」
「居たよ。その時に刀の知識とか、料理とか色々伝わってるから君の服装も変ではないんだ。完璧な知識ではなかったから、1000年くらい経って色々オモシロク変化しているモノもあるから体験してみるといいよ」
ぉふ…興味はあるが、なんか怖いな。
「他に何かあるかい?」
「…では最後に、ここまで優遇してもらえる理由は何ですか?何かしら目的があるんじゃ…」
結構優遇してもらえてるよね?あとが怖いんだけど…
実際、俺自身目的もないからどうしていいか不安なんだけどね~。
「何もないよ」
「へ…??」
「マジで!どうしたらいいんだよ~」
何も考えてないぞ!!
「とりあえずGo to スティア~」
神様がそう言うと、俺の視界が真っ暗になった。
こうして地球で終わった人生が、神の計らいにより別の人生として始まりを迎えた。
「これもイタズラの一つなんだけどね。神にとっては一瞬の人の生……次はどういうカタチで会えるかな?」
1章順調に終わりました。




