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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第4章 死闘の果て
140/329

#Ex03 Backstage-エルザ-

閑話です。


やっと更新ペースを週1に戻せそう?


また不定期になるやもしれませんが、今後とも宜しくお願いします。

私はマレノ王国第4王女エルザ・コリント・マレノ。

現国王であるウィルフレッド・ホワイトウェイ・マレノと第3王妃ユリアーナ・E(エーデン)・コリント・マレノとの間に出来た第2子だ。

兄は第3王子であるクリフォード・コリント・マレノで、私の最も尊敬する人だ。特に戦闘に関しては同年代で兄に敵うものはいない…そう思っていた。

私の大切な人に出会うまで…



・・・



あの日、「日月」は私の驕りを正し、運命を変えてくれた。


私の驕り…

それを一言で言うならば、「井の中の蛙、大海を知らず」だ。

これは、かつて我ら王家を諭した渡界者が遺した言葉で、ことわざと言うらしい。


この言葉をあの日は嫌と言うほど実感させられた。

模擬戦でティアに圧倒されたこと…

兄がトールに手も足も出なかったこと…


いやはや、今思えば恥ずかしいな。



その後の「日月」の活躍はトールたちには内緒だが、歴史書に記載されることになっている。

考えてもみろ…300体のアンデットを一瞬にして殲滅、ランクAのアンデットを瞬殺、ランクSのリッチを倒した国の救世主、しかもこれらを無傷で成し遂げたとなれば国の英雄譚になるのも確実だろう。

街でも噂になっていたくらいだ…吟遊詩人がどんな内容の詩を唄うのか楽しみだな。広まったらトールをからかってやろう。フフ…



まあそのあとは、トールとのやり取りで一喜一憂されられたりはしたが、最終的にはティアとリーンの手助けで無事トールと結ばれることが出来た。男が喰われる様を見たのは衝撃的だったな…まぁ私も参加したんだが・・・



・・・



こうして私も「日月」として行動するようになると、このパーティーの異常性がよーく判った。


ティアルミ聖国に着くまでに魔法スキル全種類取得するとか、レベルが上がり難いスキルのコツを教えて貰っただけで簡単に上がるとか…


おかしいだろー!!


って海に叫んだのはいい思い出だ。

まあ、今では慣れて私も気にせず、訓練に参加している。


だが、この経験でリーンがトールの心配をする理由が判ったな。

初めて結ばれたあの日、リーンはこう言っていた。



・・・



「ティアは判っていると思うけど、エルザもトールのことを常に気にかけておいてね」


「うむ」

「どういうことだ?あれだけ強ければ迷宮でない限り、敵になるものは居ないと思うが?」


「ええ、そうでしょうね。でも、敵わなくとも彼の敵になる人はいると思うのよ。それに強い者は厄介事を引き寄せるのも強いらしいのよねー。私でもそうだし」


「そのようなものなのか?」


「そのようなものなのよ。まあ、分かる時が必ず来るわ。覚えておいて」



・・・



リーン…よく判ったよ。

こうも簡単に厄介事に巻き込まれるものなんだね…


ティアルミ聖国では王子の婚約者問題に意図的ではあるが巻き込まれ、ランドルフ公爵家の当主と友好関係を確約。

カーミュ魔国ではギルドマスターのイタズラのような策略により、魔王の面接に挑むことに…


これが強者の受難なのか!?

極め付けは先日のアレだ・・・


ハイエルフとの死闘。

確かに厄介事だったが…あの時ほど自分の無力さを悔やんだことは無かった。



・・・



「エ…!!エル…!!すぅ…エルザーーー!!!」


「うひゃっ!!」

私はティアの大声で覚醒させられた。


「やっと起きたか…」


「やっと…って、そうだ!!思い出したぞ!!」

依頼主のトリスタンに会っていた時、紅茶を飲んだら急に眠くなったんだ!!

くっ!!油断した…


キンキンキン…キーン!!


「なん…だ、アレは・・・」

音のした方を振り向くと、私の目では捕らえることの出来ないスピードで斬り合っているトールとトリスタンが居た。


「ティア、何でトールは戦っているんだ!?」

私は震える声でティアに問うた。


「それは私が説明致します」

そう言って私たちの会話を遮ったのは、トリスタンのメイドのドミニクだった。

ドミニクはこの死合が始まった経緯を話始めた。



「狂っている…」

話を聞いて私はそう思った。


「ええ、客観的に見れば旦那様は狂人の類いに入るでしょう。

しかし、私にはあなた方のリーダー程の力は無かった…止めることは不可能でした」


「じゃが、お主は最も身近にいたのだろう?言葉で諭すことは出来んかったのか?」


「試みはしました。ですが、若輩者の私では凝り固まった価値観を崩すことは出来ませんでした。

私がここに来たときは既に、力で人を見るようになっていたのですから…

私を買い取って育ててくれたのも、一種の気紛れだったのかもしれません・・・」

ドミニクは表情は変えないながらも、悲しい雰囲気でこう語った。


この間にも戦いは続き、そして・・・



・・・



あとのことは知っての通り、死合にはトールが勝ち、トリスタンが負けて亡くなった。


トリスタンが遺した言葉、トールにも起こり得る恐怖、ドミニクの決意…

様々な感情や物事が入りが混じった中で、私たちはそれぞれに得るものがあっただろう。


少なくとも私はトールを支える為に、トールと同じところに立つ…そう決めた!!

トリスタンのようには絶対にさせない!!

(いただき)は既に見えている…私が諦めなけれ必ずたどり着ける!!


力不足を嘆いてる暇など無い!!



私は「日月」のエルザ…

不屈の盾として皆を、トールを支えることをここに誓う。

次回から新章です。


4章終了時(ドミニクは次章で記載)

ステータス

---------------------------------------------------

名前:トール

種族:ハイヒューマン

年齢:15

ギルドランク:B(限定)-パーティー:「日月」

犯罪歴:無し

保持者(ホルダー)

・『魔神』・『武神』

・『神手(かみのて)』・『神隠(かみかくし)

・『心神(しんじん)』・『神眼』

・『神体』

所有奴隷

・ドミニク

受注依頼[1/3]

・マレノ王国王都ギルドマスター指名依頼

 -ランクアップ試験:2年以内(3/4完了)

預金:521万8000モル

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

名前:セレスティア

種族:エルフ

年齢:167歳

職業:探索者-ランクB(限定)「日月」

犯罪歴:無し

マスタースキル

・『奪取(↑)』・『性技(↑)』

レアスキル

・『心眼Lv.8(↑)』・『融合Lv.7』

・『すきと~るLv.9(↑)』・『天恵眼Lv.8(↑)』

・『隠蔽Lv.8(↑)』・『アイテムボックスLv.6』

・『人物鑑定Lv.7(↑)』・『物品鑑定Lv.5(↑)』

・『魔物鑑定Lv.7(↑)』・『薬剤Lv.5(↑)』

・『服飾Lv.3(↑)』・『一撃必殺Lv.7(new)』

・『威圧Lv.3(new)』・『マップLv.5(new)』

・『鍛冶Lv.5(new)』・『調理Lv.5(new)』

・『罠使いLv.4(new)』・『海人Lv.4(new)』

・『芸術Lv.2(new)』

スキル

・『弓術Lv.8(↑)』・『杖術Lv.5』

・『気配察知Lv.9(↑)』・『気配消失Lv.8(↑)』

・『看破Lv.8(↑)』・『魔力操作Lv.7』

・『並列思考Lv.7』・『接客Lv.5(↑)』

・『算術Lv.4(↑)』・『異常状態耐性Lv.7(↑)』

・『魔物知識Lv.5(↑)』・『物品知識Lv.4(↑)』

・『調合Lv.3』・『異常状態付与Lv.6(↑)』

・『裁縫Lv.2(↑)』・『合成Lv.6』

・『透過Lv.8(↑)』・『剣術Lv.7(↑)』

・『体術Lv.6(↑)』・『突撃Lv.5(new)』

・『威嚇Lv.5(new)』・『指揮Lv.1(new)』

・『測量Lv.1(new)』・『罠術Lv.2(new)』

・『鎚術Lv.3(new)』・『彫金Lv.1(new)』

・『木工Lv.3(new)』・『料理Lv.2(new)』

・『鞭術Lv.1(new)』・『調教Lv.3(new)』

・『詐術Lv.5(new)』・『漁法Lv.3(new)』

・『水泳Lv.7(new)』・『航海術Lv.1(new)』

・『斧術Lv.1(new)』・『演奏Lv.1(new)』

・『歌唱Lv.2(new)』・『舞踏Lv.2(new)』

・『美術Lv.1(new)』・『複製Lv.1(new)』

魔法スキル

・『無魔法Lv.7』・『水魔法Lv.7』

・『風魔法Lv.5』・『光魔法Lv.7』

・『火魔法Lv.6』・『地魔法Lv.5』

・『闇魔法Lv.9』・『時空間魔法Lv.5』

・『虚無魔法Lv.5』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

名前:エルザ(・コリント・マレノ)

種族:ハーフビースト(ヒューマン+獣人)

年齢:14歳

職業:元マレノ王国第4王女

   探索者-ランクB(限定)「日月」

犯罪歴:無し

レアスキル

・『心眼Lv.7』・『融合Lv.6(new)』

・『アイテムボックスLv.6(new)』・『人物鑑定Lv.7(new)』

・『物品鑑定Lv.6(new)』・『魔物鑑定Lv.5(new)』

・『一撃必殺Lv.6(new)』・『威圧Lv.5(new)』

・『採取Lv.5(new)』

スキル

・『気配察知Lv.7』・『看破Lv.7』

・『算術Lv.6』・『異常状態耐性Lv.6』

・『魔力操作Lv.6』・『舞踏Lv.6』

・『接客Lv.6(↑)』・『魔物知識Lv.3』

・『物品知識Lv.4』・『並列思考Lv.6』

・『剣術Lv.7』・『盾術Lv.7』

・『突撃Lv.5』・『威嚇Lv.6』

・『騎乗Lv.4』・『指揮Lv.4』

・『体術Lv.5』・『槍術Lv.7』

・『斧術Lv.3』・『鎌術Lv.3』

・『鞭術Lv.3』・『鎚術Lv.3』

・『弓術Lv.3』・『棒術Lv.3』

・『杖術Lv.3』・『性技Lv.6』

・『合成Lv.6(↑)』・『投擲Lv.2(new)』

魔法スキル

・『無魔法Lv.6』・『火魔法Lv.6』

・『水魔法Lv.5』・『風魔法Lv.5』

・『地魔法Lv.5』・『光魔法Lv.6』

・『闇魔法Lv.5』・『時空間魔法Lv.4』

・『虚無魔法Lv.4』

---------------------------------------------------


お金

---------------------------------------------------

トールの所持金

・預金:521万8000モル

・所持金:5万モル


ティアの所持金

・預金:7万モル

・所持金:3万モル


エルザの所持金

・預金:145万モル

・所持金:5万モル


トールの支出

・宿代(1泊):6000モル

・準備金:7万モル

・家(奴隷たち)へのお金:10万モル


トールの収入

・川賊討伐etc.:128万モル

・(トリスタンの遺産:鉱石、魔石、資料etc.

 ⇒但し、お金はドミニクへ)

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