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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第4章 死闘の果て
128/329

#6 1度ならず2度までも…

リアルの関係上、更新が3~5日に1回位になります。

「これが今回の報酬50万モルに追加報酬の50万モル、そして探索者の行方不明に関する原因究明とその原因となった盗賊(・・)捕獲の報酬150万モル。合わせて250万モルです。確かめて下さい」

ギルドに着いてすぐギルドマスターとの面会になった。メイナードさんからの書類を渡して暫くすると、今回の報酬全額を差し出されました。


多くね!!多くね!?


「えーと…考えていた金額より遥かに多いんですけど、間違ってないですよね」


「ええ、まずランドルフ公爵様から納品の早さや薬草の数と品質を鑑みての追加報酬が出ていますね。これは依頼の相手が公爵家なのと貴方たちが優秀であったから付いた金額です。

そして、盗賊(・・)の一件は重大な情報や生き証人など、少し状況が進展する結果になりました。無理矢理頼んだのでそのお詫びとして少し増額してますよ。

よって先程の金額に間違いはないです」

へー、イロを付けてくれたのか。


「そうですか。ありがとうございます」


「それではティアルミ聖国でのランクアップ試験はこれで完了となります。サインをしますのでカードを出して下さい」

おお、そういえばマレノ王国のギルマスからそういう物を貰ってたな。


「はい、これですね」

そう言って俺はカードを差し出した。


「では、少しお待ちを。・・・はい、終わりました。残りの試験も頑張って下さい」

ギルドマスターはカードを受け取るとサインをし、渡すときに労いの言葉を掛けてくれた。


「はい、ありがとうございます」

「「頑張るのじゃ(ります)」」

俺たちはその言葉に対してお礼を言い、お辞儀をした。そのあとは特に何もなく面談が終わり、俺たちは早々にギルドをあとにした。


その後、俺たちは次なる目的地、カーミュ魔国へ向かう為の準備をして宿屋に行き、今日は休息を取ることにした。


さあ、明日からまた移動だ。今日はもう寝ます!!



・・・



side ブレーリー侯爵


ガシャンッ!!


「失敗しただと!!それでランドルフの娘は!?」

先程、自分が持っていたグラスを叩き割った小太りの男…ハドリー・エチスン・ブレーリーは怒りの形相で自らの影に苛立った声で問いかけた。


「妨害は出来ず、薬は完成。薬は娘に投与され、完治する見込みです」

奇しくも、トールが薬の作成を見学したいと言ったことで、ブレーリー侯爵の妨害は回避されていた。

もしも、ジュディスが1人で作業を行っていたならば、ジュディスと薬草は闇に葬られていただろう。


「くそっ!!暗殺するにはリスクが高すぎる。私が共存派の皮を被っていたのも、使った金も無駄になったか…」

そうこの男、王族の気を引く為に長年自分を偽ってきたのだ。それが最後になって詰めを誤った。


「おい!!私の邪魔をした探索者に亜人の女が2人居たらしいな!?」


「はい。容姿も端麗だったはずです。拐いますか?」


「そうしろ!!私が使って飽きたら奴隷商に売る!!多少なりとも金の補填にはなるだろう」


「では今夜、実行に移します」


「失敗は許さんぞ!!」


侯爵の影は返事をすることもなく、その場から闇に溶けるように消え去った。



・・・



深夜、寝ていると嫌な感覚が全身に走り、目を覚ました。


「何だ?…」

俺はすぐに『マップ』を確認した。すると、約1kmの範囲に強烈な悪意を5つ見付けた。


「どうした?トール」

「何事じゃ?」

隣に寝ていたティアとエルザも俺の行動に疑問を持ち、起きてきた。


「悪い…起こしたか?」


「そんなことはどうでもよい。何かあったんじゃろ?」


「ああ、俺たちに敵意のある存在が5人接近中だ。時間にしてあと5分くらいだろう」


「で、どうするか決めているのか?」


「まあ、このタイミングから考えるにブレーリー侯爵の手の者だろう。目的は邪魔をした俺たちへの復讐かな?そこら辺を確認する為に捕まえようと思っている」


「どうやってじゃ?」


「なに、簡単なことさ…」

俺は2人に作戦を話し、準備に取り掛かった。



・・・



カコッ…

天井板の外れた音が小さく部屋に響いた。


天井から1人また1人と降りてきて計5人の影が部屋の床に映し出された。

リーダーらしき奴がジェスチャーで他の奴に指示を出している。


すると、武器と首輪を持った3人が動きだし、ベッドに居た俺たちを襲った…





『秘密の部屋』発動!!


俺たちは『隠蔽』での姿隠しを解除し、襲撃者の後ろから奇襲を掛けた。

ティアとエルザが2人を抑え、俺がリーダーを含めた3人を『雷磁』で一気に無力化。

ティアとエルザの様子を伺うと、敵の制圧は完了していた。どちらも殺さずに確保出来たみたいだな。


そのあとは武器や口に仕込んでいた毒などを回収して、各々『白世』送りにしておいた。

ふふふ、苦しむがいい!!


そうそう、寝て襲われていた俺たちはと言うと…跡形もなく消えていた。

いやー、便利だわ『分身』。

Lv.10ともなると本物との区別が付かないね。分身体が作れないティアとエルザには超特大魔石に『分身Lv.7』を付与して分身体を作って対応してもらった。奴らが来る頃には既に襲撃対策は完了してたって訳だ。


しかし、さっきの首輪…ティアとエルザを奴隷にしようとしてた訳か。

奴らにブレーリー侯爵の狙いを詳しく聞いて、早速乗り込みますかね。



2度も襲われたんだ…仕返し、してもいいよね?



殺しはしないさ。



ただし、地の底まで落としてやるよ・・・


闇属性魔石(小)312個

水属性魔石(小)4個、(中)31個

無属性魔石(小)37個、(中)3個


----------------------------------------------------

トールの所持金

・預金:408万2000モル

・所持金:5万モル


ティアの所持金

・預金:7万モル

・所持金:3万モル


エルザの所持金

・預金:145万モル

・所持金:5万モル


トールの支出

・準備代:5万モル、宿代(1泊):6000モル

トールの収入

・報酬:250万モル

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