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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第3章 王国の戦友
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#33 すごくおっきいです…

何も言うまい・・・

「約束の物をトール殿へ…」

王様がそう言うと執事さんがお盆に載せて、鍵と地図を俺に持ってきた。


「陛下、ありがたく頂戴致します」

俺はお盆の物を受け取ると、王様に向かって一礼をした。


「場所は地図を見てもらうと判るが、その屋敷は市民街と貴族街の境目に位置している。トール殿たちにはどちらにも行きやすいので不便という不便は無いだろう。まあ、馬車があるに越したことはないがな」

不便は無いって言っても、王城やギルドまで歩いて1時間くらいかかりそうですけど…


「はい、質問です。屋敷と言っていましたが、大きさってどのくらいなんでしょうか?3人くらいで管理できます?」

前まで家って言ってませんでした?王様にとって家と屋敷は一緒なんですね…


「出来ないこともないが、君たちは探索者だ。家を空ける期間も長いだろう?

ならば最低でも管理を任せる執事と家事を任せるメイドを1人2人雇った方がいいだろう。ああ、庭もあるので庭師と警備に門番2人ほど居た方がいいかもしれん」


「あ~マジか…募集するしかないのか?」


「トール、奴隷を買えばいいではないか。エルザ殿が仲間に加わったのだ、戦闘奴隷を買う必要は今はなかろう?」

おー、そうだった、戦闘奴隷用の金が浮いてるんだ。


「そうだな。店長にはエルザのことで迷惑をかけたから恩返ししますか」


「ふ、ふむ、大丈夫なようだな…私も迷惑をかけてしまったのでこちらでもお礼をしておこう。

他に何か質問はあるかね?」

俺がチラッと王様を見て意図を察したのか、王様もテリーサ店長に迷惑料を払うことにしたみたいだ。


「特にありません。皆は?」

俺はティアとエルザを見る。


「我は特に無いぞ」

「私も無い。というか、あとは現地を見てみないとなんとも言えんな」

エルザの言う通りだな。何が必要か等は見てみないと判断出来んな。


「ふむ、無いようだな。これで恩賞の授与は終わりとする。

さてトール殿、この前のように食事の用意を進めている、一緒に食べていかんか?」


「…はい、頂きます」

俺は2人が頷いていて了承したのを確認し、王様に返答した。

まあ、急ぐ用事も無いし、1日くらいいいだろう。


「では、時間までゆっくりしておいてくれ」


俺たちは時間までゆっくり…しようと思ったが、クリフに訓練へ強制連行されたので、結構疲れた。王都を出発するまでに時間があるなら、訓練に参加して欲しいとクリフだけでなく騎士団長からも言われたのは若干びっくりした。まあ、時間があったら参加してみるか…


その後は食事を頂いたが、ここでも疲れた…今度は精神的に。ティアとの関係や他の恋人の有無、今後の活動方針等々…結構根掘り葉掘り質問された。色々濁したけどね…



・・・



まあ、そんなこんながありつつも宿に戻ってきた。しかし、休む場所で何故疲れなきゃならんのだ…女の戦いを止めるのにあんなに体力と精神力をつかうとは・・・


「我とトールは既に閨を共にしておる!!エルザ殿は今のところトールに受け入れられただけで、それ以上には至って無いはずじゃ!!じゃから、シングルでよいではないか!!」

ティア…受付でその手の話を大声で叫ばないで・・・


「別に一緒でもいいだろう!!私はトール殿になら抱かれてもいい!!別々にする必要は無い!!」

エルザ…ぶっちゃけ過ぎ・・・


「あの~2人共、ここでそういうことを話すのは止めない?」

俺が引き気味に忠告すると、2人は俺をキッと睨み…


「「じゃあ、トール(殿)が決めるのじゃ(なさい)!!」」

俺に決定権を委ねてきた。どうしろと…


「えーと…とりあえず俺たちは残り4泊ダブルをとってるから、その間だけエルザにはシングルにしてもらう。残りの期間でそのあとどうするか決めよう」

ティアを尊重しつつ、エルザもほったらかしにしない方法だと思うが…どうだ!!


「「う~ん」」

迷ってるな…あ、そういやあの話のあと色々あって忘れてた。


「というか結局、拠点が手に入ったんだから1日2日くらいさっきの案でよくないか?」

クリフと王様のせいで拠点のこと今まで忘れてた。


「「う~ん…」」

まだ迷うか!!これ以上の案は無いぞ。


「まあ、いいじゃろう」

「仕方ない…」

よっし!!俺の勝利!!


とまあ、最終的にシングル4泊追加という結果に落ち着いた。

早めにエルザのこと考えないといけないな…あとは俺の心次第なんだし・・・



・・・



次の日、16日になりました。


で、昨日貰った拠点を見に来たんだが…ナニコレ!


「なあ…これは広すぎないか?」


「う…む…これは我も予想外じゃ・・・」


「そうか?これくらい普通じゃないか?」

え・・・俺らが庶民派だけなだけ?


屋敷の外観はシンメトリー、門から玄関まで50mくらいで裏手に行くと庭は25mプールが軽く入る広さを持っていた。

屋敷自体は2階建てだが、部屋が10以上ある…そんなに使うかな?やっぱり広すぎるよ。


中も見てみたが、俺たちが来るまできちんと管理されていたみたいで、ほとんど埃はなくきれいになっていた。庭の方も草ぼうぼうでは無かったしね…よかったよ大掃除から始まらないで。


1階はダイニングやキッチン、倉庫、風呂場などの水場が設置されていて空き部屋も幾つかあった。2階は寝室や客室、書庫など執務やプライベートに使う部屋が配置されていた。


「うん、見て回ったが俺には管理出来そうにないな」

広すぎる…探索者しながらじゃ無理!!


「何を言うかと思えば…分かっておったことじゃろうに」

「トール殿、必需品の買い物に行くぞ。早く住めるようにしないと…」

ティアが呆れ、エルザは欲望に忠実に行動し始めた。


「まあ、エルザの言う通り買い物行くか」

えーと買うものは…

執事、メイド2人、庭師、門番2人の奴隷を計6人。テーブル、椅子、キッチン用品、ベッド10台、風呂用品、食材等の日用品全般ってとこか…多いな。



今日中に全部回れるかな?


トールの所持金

・預金:873万600モル

・トールの所持金:5万モル

※計878万600モル


・宿シングル4泊追加:12000モル

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