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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第3章 王国の戦友
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#30 言の葉爆撃…女性だから許されるんです!!

まだリーン邸

6の月14日

両手に花…両腕に美女…最高です。


「・・・トール、おはよ」

俺が目を覚ますと、左腕の美女…リーンが挨拶とキスをしてきた。


「む…トール、おはようなのじゃ」

右腕の美女…ティアがリーンに対抗するようにキスをしてきた。


このあと5分ほどキスのエンドレス・・・


「そろそろ唇がふやけそうだし…我慢できないかもしれないし、起きようか」


「そ、そうね」

「う、うむ、そうじゃな」

2人も自制心が効いたのか、名残惜しそうにベッドから出ていった。


「ハハハ…ちょっとベタベタするから一緒にお風呂に入ろうか」

俺は2人の反応に苦笑いしながらも、気分を変えるために2人に提案した。


「そうじゃのう、行こうか」

「いいわね、入りましょう」


その後、お風呂場で気分が盛り上がり、4回戦したことは余談として流そう・・・



・・・



「それにしてもトールの精力って異常じゃない?底なしなの?」

と、リーンが朝食の最中にも関わらず、シチュエーションに似つかわしくない質問を放ってきた。


「我もそう思うぞ。一昨日もして昨日だけで20回近くも出来るとは…普通じゃないのう」

ティアも乗らなくていい会話に乗らないでよ・・・


「は~…今する話じゃないからあとでね」

俺が注意をすると2人は恥ずかしそうに顔を伏せ、残りの朝食を食べ始めた。


食後のブレイクタイム…


「さっきの話だけど、レアスキルの『絶倫』が関係してるよ。まあ、文字通りって感じだね。行為の最中は全く萎えないんだよ」


「「へ、へ~」」

真面目に話してるのに恥ずかしがるなよ…俺も恥ずかしくなる。


「そうなると…ティア!」

「うむ、リーン殿!!」


「「私たち(我ら)の仲間は多い方がいいわね(のじゃ)!!」」


「は!?」

なに言ってんの、この人たち!!


「いやね、沢山シテくれるのは嬉しいんだけど、こっちが持たなくてね…」

「我らはもう少しゆっくりシタいのじゃよ…昨日も気絶したからのう。微睡みながらトールの顔を見て眠りたい時もあるのじゃ」

リーンは頬に手を当て困り顔で首をかしげ、ティアは腕を組みながら目を閉じてコクコクと頷いていた。


「ハハハ…さいですか」

乾いた笑みしか出てこねー。


「だから皆を愛してくれるなら、何人お嫁さんが居ても私たちは文句を言わないわ」

「なので思う存分、恋人を増やしていいのじゃ!!ただし、我らが見極めをするがのう…」

うん、逆らえない雰囲気デスネ…


「うん、そういう人がいたらね…」

もうどうにでもなれ!!!



・・・



「あ、そうそう、私ギルドマスター辞めるから」

さっきの話が終わり、家から出ようと準備していたら、またもやリーンが爆弾を落としてきた。


「え!!なんで!?」


「む~私と一緒に居たくないの?」

「トール…」

リーン睨まないで…ティアは呆れないで下さい。


「ご、ごめん…察するべきだよな。俺も一緒に居たいよ。でも、ギルドマスターってそんなに簡単に辞めれるの?」

所謂、支店長の立場だよね…そうそう辞めれないでしょ。


「まあ、すぐには無理よね。でも、辞めれない訳じゃないし、後任も今の副ギルドマスターでもいいから3か月もあれば引き継ぎ出来るでしょう」

とばっちりの副ギルマスに合掌!!


「じゃあ、3か月後にまたここに来ればいい?」


「ダメよ」

「トール、それはないのじゃ」

リーンさん怒らないで…ティアさん心底呆れないで…


「一緒に居たいって言ってるのに、3か月も待てないわよ。せめて2日…いえ、5日に1回は会いに来て!!便利な魔法があるんだから…」


「はい!!先ほどは思慮が足りず、すみませんでした!!」

やべーよ…女心の地雷踏みまくりじゃね。


「じゃあ、今日にでも宣言してくるわね。貴方たちは今日にでも奴隷商に行くんでしょう?」


「そうだな。そのあとは武器を求めて鍛冶屋、明日くらいには拠点が手に入るな」


「そうねだったわね。ああ、そうだこれ上げるわ」

リーンはそう言うと道具袋から金色のインゴットを4つ取り出してきた。


「なにこれ…」

イヤな予感しかしねー。


「神鉄…オリハルコンよ」


「なっ!?こんな高価なもの貰えるわけないだろう!!」

オリハルコンって迷宮の深部にしかないらしいじゃん!!


「でも、貴方の力に耐えれる武器は魔鋼でも厳しいんでしょう?」

そうなんだよな…ガントレットは耐えてたけど、品質が最高から普通まで一気に下がってたからな・・・


「だからこれで良い物を作っときなさい。武器を毎回壊すのは金銭的にも精神的にも不安でしょう?それに貴方が生き残れるならこんなもの出費の内にも入らないわよ」


「リーン…そうだなありがたく貰っておくよ。でもリーンには必ずなにかお返しするから」

ヒモはダメだ…ヒモは…


「そうね、楽しみにして待っているわ」

って言ったものの何にしよう…服がいいかな?それともアクセサリー?分からん!!

そん時になって考えよう。


「じゃあ、私はギルドに行くけど、今度からここの客室に直接来ていいからね。誰も使ってないし」


「了解。確認させてもらったから問題ないよ。じゃあ、今度は5日後の19日に来るよ」


「ええ、今から待ち遠しいけど…一緒に行くために仕事の引き継ぎを早く終わらせないと!!」

「頑張るのじゃリーン殿!!我はトールに変な虫が付かないように見張っておくからのう!!」

「ええ!!頼んだわよ、ティア!!」

2人はガッチリ握手した。

仲良いね、君たち…


そうして激しい一夜は過ぎ、俺とティアは王都へ戻り、リーンはギルドへと行った。


余談だが、リーンの辞職願受理とその日嬉しそうな顔をしたリーンを見て、ギルド内で「春が来た」と噂がたち、多数の男性探索者と職員が血の涙を流したらしい…


当事者の俺たちは知るよしも無かったが…


次回やっと奴隷商

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