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伸ばした指の先に
未来が待っている
この空間の彼方で待ち受けるものは
自由なのか
戦いなのか
戦場に飛び込む勇気はないけど
役にたちたい気持ちはある
時の彼方から聞こえてくる
助けを求める声
救いを求める叫び
聞こえない振りをする
見て見ぬ振りを続ける
卑怯な塊は
いつか自分の身に降りそそぐ
止まった時を揺り動かすように
ブランコをこぐ
いつまでも流れない時に
置いてきぼりにされたのは
いつ?
声を発しても誰も答えてくれない
今更ありがとうなんて伝えるのは照れくさい
声に出さないと届かないのに
気づいているから深追いはしないけど
それじゃ通用しない時がいつか
訪れる
その時には遅いけど
気持ちは届いているかな?
遠回しな物言いは面倒
直接本人に伝えて
些細な出来事が亀裂の原因になるのは
嫌い
面と向かうことが一番
お互いを大事に想う気持ちがあるなら