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フワフワ  作者: 花子
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立ちはだかる影法師

立ち向かう勇気すら持ち合わせていない

当たり前が当たり前じゃなくなる日

考える余裕すらないくらいに

震えている

小心者で情けないけど生きているって証を大事に

その日一日一日を大事に生きていこう

それしかないから

それを心の中に刻みつけて


 静けさに包まれた部屋の中

一人ホッと息を吐く

優しい陽射しに目を細め新しい自分が顔を出す

動き出すタイミングが間違っていたとしても

きっとそれは今じゃなかっただけ

勝手な勘違いで惑わされただけ

強い自分にバトンタッチして

そっと静かに眠りにつく

もう充分頑張ったよね


 降りしきる雨の下

ずぶ濡れの紫陽花から目が放せない

土が潤い美しさを手に入れ輝きを増していく

幼心に雷の光さえ綺麗なものに変化を遂げ

魔法の光を差す

雷鳴に心踊らせ

大切な時間を手に入れる

心の奥底の叫びはずっと鳴り続けている

感動のすべてを誰かに伝えたいのか?

それとも孤独な時間の過ごし方を

誰かに聞いてもらいたかったのか?


 境界線の向こうとこっち

今どっちにいるのか悩んでばかりいる

本当だったら

もっと肩の力を抜いて楽しみたいのに

それもできやしない

少しだけ楽に深呼吸できる場所が欲しかっただけ

少しだけ‥‥‥

 求めていたものは遥か彼方

シャボン玉みたいに弾けて消えちゃった

残ったポンコツでも上手くやっていけるかな?

やってみせるよ

今までだって上手くやってこれただろう

一人じゃないんだから二人だったらきっと

上手くやれるはず


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