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旧・聖鬼神  作者: 時刻
第二章 戦乙女
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第十話 ドゥアール神殿、古の遺跡

やっと更新できました。今回はセリフが片言で読みにくい所があります、すいません。

 休暇が終わって二日、ギンリュウは今、リエとディルとアスカでナチュリコム南東にある熱帯林地帯のハブル川を三隻の船で目的地に向かっていた。

「いやー、すまないね、こんな辺境に連れ出してしまって」

「いいえ、これも“ガーディアン”の仕事ですから」

 リエは顔は笑顔になっているが、内面ではすこぶる機嫌が悪かった。理由は一緒に乗っている調査団が原因だった、この人達はこの森の奥に行きたいらしく“ガーディアン”に護衛の依頼を頼んだらしく、その任務が第十二部隊にきたっと言う事だ。調査団の七人内の約二名(言ってしまえばフードを被っているため性別が判断出来ない)を除いて全員が男だったため、男嫌いであるリエが不機嫌になるのもしょうがなかった。

「この森は前々から魔物が出るから危険だと聞いていたからね……」

「へぇー、では何故、このような危険な森に?」

「実はこの森の奥に遺跡があるのですよ」

 ギンリュウはそれを聞いて反応した。

「遺跡?まさかドゥアール神殿の事ですか?」

「ドゥアール神殿?」

「ほう、あそこをご存じでしたか」

 ギンリュウによると、ドゥアール遺跡は古来の文明があった形跡があるらしく、ギンリュウ自身も二回ほど入り口辺りまで来た事があった。中には濃密な魔力が充満しているらしく、そのせいで強力な魔物がうようよいるっと先住民達から聞いたらしい。

「あそこに行きたいなんて、怖いもの知らずですね」

「はっはっは、あそこは過去を知るのに必要な遺跡だからね、調査員としては一度は行ってみたい所ですよ」

「そうですか……」

 ギンリュウは好きこんであそこに行く人の気持ちがわからくはない、まだあそこは未調査部分も多く残っており、うまくいけば世紀の大発見になるかもしれないからだ。

「隊長!魔物が来ました!」

「ギンリュウ!ディネカル!戦闘態勢に入って!」

「「了解!」」

 来たのはミツノメチョウという、三つの目と四枚の羽で漆黒の羽毛に包まれた怪鳥にしては小さい魔物だった。

「くそ!船だと安定しない」

「はぁぁ……」

 するとディルは船からミツノメチョウに向かって飛び、一匹を全力で他のミツノメチョウにむかって蹴りつけて。剛速球と化したミツノメは他のミツノメにぶつかって、二匹とも川に落ちてしまう。ディルはそのまま船に着地した。

「よし!」

「すごいな……、ディル」

「ギンリュウ!よそ見しないで」

「あ、あぁ、すまん」

 ギンリュウは再び戦闘態勢に入る、そして、ミツノメチョウの群を倒しきった。

「ふぅー、なんとかなったな」

「なんとか、ねぇ」

 リエはディルが乗っている船を見た。

「あいつって、あんなに強かったの?」

「さぁ、俺もよくわからないけど、ミリアによれば、あいつは相当強いらしい」

「ふ~ん」

 数時間後、遺跡にほど近い村に着いたギンリュウ達は村長に会いに行った。

「バスカルさん、お久しぶりです!」

「オオウ、ギンリュウ!オ久シブリネ」

 上半身は裸で肌は黒色で長身で白いメイクを顔にほどこしたバスカルという村長は槍を使わせば村一番と言われいる、言葉はめっちゃくちゃ片言だが……。二人は握手を交わし合い、リエと交代した。

「“ガーディアン”ナチュリコム支部第十二部隊隊長、リエ・マレンデカルです」

「ワタシ、コノアーソル村ノ村長、バスカルネ、ヨロシクネ」

 早速、リエは今回の目的を話した、調査団がドゥアール遺跡を調査したい事、そして護衛のためにギンリュウ達は来た事を。

「ウーン、アマリ賛成ハデキナイ、アノ遺跡、トテモ危険ダカラネ」

「そこをなんとかできませんか?」

「デハ、必要イジョウニ荒ラサナイヨウ、ワタシガ監視デツイテイキマス」

「本当ですかありがとうございます!」

「バスカルさんがついてきてくれるなら助かりますよ」

「また、男が増えた……」

 リエはさらに不機嫌な顔をした。

「どうした、隊長?」

「なんでもないわ!」

  ギンリュウはなぜか申し訳ない気持ちになってしまった。


ドゥアーク神殿 入り口

「ここがドゥアーク神殿……」

 リエは圧巻した、入り口の両脇に置かれた石像の大きさ、そしてここにいてもわかる濃密な魔力がここまで漏れている。

「なんて、魔力なの……」

「オカシイデスネ」

「あぁ、どういう事だ?」

 バスカルとギンリュウはどうやら不審を感じた。

「どうしたの二人とも?早く行くわよ!」

「あ、おい!隊長!」

「ギンリュウ、慎重ニ行キマショウ」

「わかった」


ドゥアール神殿 内部一階

「おぉ!これが古の文明が残した遺跡ですね!」

「中に入ったら、またすごい魔力ね」

「……」

 ギンリュウとバスカルは不思議に思っていた、あれだけ魔力で魔物が一匹もいない。

「ここは、まさしく歴史の宝庫だよ!」

「たしかにすごいですね、なんて言うか……」

「って言うか魔物なんて一匹もいないじゃない、少しがっかりしたわ」

「いや、異常だよ」

 リエが不満をこぼすと、ギンリュウは鋭い目で真面目な顔で言った。

「どういう事よ?」

「ソモソモ、外二魔力ガアフレイル自体ガ異常ナノデス」

「えっ?」

「おい、一つ聞いて良いか?」

「はい、何でしょう?」

 ギンリュウは浮かれている調査団のリーダーに質問した。

「お前らは何者だ?」

「なに、言っているのギンリュウ」

「隊長は黙ってて」

 リエはギンリュウが何か悟った事に気が付いた。

「……どこで気づいたのですかな?」

「最初は何にも不信に思わなかったさ、だけど気になる事が二つ」

 ギンリュウは指を二本を立てた。

「一つ、遺跡に異変が起こっている事、そして……」

 ギンリュウは一つの指を畳んで言った。

「二つ、そこにいるフード野郎の気配が俺に似ている事だ」

「似ている?」

 リエはガゾーマの言葉を思い出した。

(戦乙女には気を付けて……)

「まさか!」

 リエも何か気づいた、すると調査団のリーダーは不気味な笑みを浮かべた。

「くっくっく、気が付いたようだな……」

「お前ら、まさか……」

 ギンリュウはさらに目つきを鋭くなる。

「“バジリスク”か……?」

「その通りだよ、そして彼女達が……」

 彼女達、フードを被った女性達はついにフードをはずす。

「戦乙女なのさ!」

 一人は黒髪のポニーテールで目つきが鋭い、もう一人は金髪のセミロングでクールな目つきをしていた。

「初めまして、聖鬼神」

「あらー、いい男じゃなぁい」

「へ~、俺の事を知っているんだ光栄だね」

 ギンリュウは“アースバーン”を取り出す。

「メアル、行くわよ」

「はい、ディーン」

 そして、戦いは始まる……。


さて、次回、よいよ戦乙女との戦闘です。

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