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1人目 プロローグ 100年ぶりの2者面談
普通に戦って、普通にご飯を食べて、普通に生きて、普通に朽ちる。
それが出来なかった。
あいつの助けを借りようとしたけど、もう全てが終わった後だから、彼がどこにいるのか分からない。
〝ある場所〟の管理を任されてから長い長い年月が経った。誰かと会話をしたい。
僕が視認可能なのは、牢獄という変な世界。そこから出るための階段。そしてこの部屋。
日々を退屈に過ごしていたら、4人の見知らぬ人間が牢獄にいた。
階段を上っているうちの1人をこの部屋に【呼び出し】た。見ていて気になった1人を。
誰かと話すのは久しぶりで、自分の喋り方を忘れてしまった。取り敢えず部屋の装飾をしておこう。
あ、彼が目を覚ましそうだ。ここは、ジョークも交えて歓迎しよう。