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番外編

短編集にアップしていたものです。

ミミック達は宝箱に擬態していると思われがちだが、実は違う。何も人間だけを捕食している訳では無い。


獲物を甘い香りで誘い、蔦で絡めて箱に閉じ込めたり。非常に美味な粘液を周囲に放出し、更に求める獲物を箱に閉じ込め溺死させたり。


今日もダンジョンにてミミック探しをしていると、赤い箱を見つけた。

その側には、兎のような白くフワフワな生物がピョコピョコ飛び跳ねている。非常に可愛い動作だ。だが、その生物からは一本の長い紐が箱と繋がっている。初めて見るが、これは面白い罠だ!


生物に触ろうと近づくと、ピョンと跳ねながら一定の距離を保ちつつ箱に誘導してくる。これは良い。

素直に誘いに乗り箱に近づくと、待ち構えていた箱から触手のような手が無数に出てきた。私を掴むと中に閉じ込めてくる。


「…この触手からは消化液が出てくるのか。面白い。」


少し中を堪能し、詳しく調べてから手でこじ開けて外に出る。箱は私の力に驚いたようで、大人しく箱のフリに徹した。

白いフワフワも離れた所で固まっている。それぞれ別個体のようで、どうやら共存しているようだ。まだまだ調べ甲斐があるな。


「楽しかったよ。ありがとう。」


私はミミック達に礼を言い、早速資料を作成する為来た道を戻る。また食べられに来よう!







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