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ドッペルゲンガーと会ってはいけない

作者: 水谷 聖香

 春分の日だというのにまるで真冬のよな寒さと風が強いに起きた事です。私は外から帰宅すると、先にシャワーを浴びる事にしました。シャワーを浴びて外に出た時、玄関の扉が開く音がしました。「誰か家に入ってきたのかな?」と思い、リビングへ行くとそこに母がいました。


 母は料理を作っていて、「あら?あなた、今帰ってきたばかりじゃないの?」と言いました。私は母に「私はさっき帰って来て先にシャワーを浴びてたんだよ」と言うと、驚いた顔をしました。母は、「えっ、だってあなたさっきただいまーと言って部屋に上がって言ったじゃない」と言うのです。


 私は「そんな訳ないでしょ?なら今ここにいる私は誰?」私は慌てて自分の部屋に行きました。部屋には誰もいませんでした。「ほらっ、やっぱり誰もいないじゃない」私は母に一杯食わされた気分でした。私は気にせずそのまま部屋で過ごし寝る事にしました。一階へ降りるとバスルームから水の音がしました。「お母さんかな?」と思いましたが、母は居間でテレビを見ていました。


 「えっ?じゃあ誰?」私はバスルームへ恐る恐る近づき扉をノックしました。でも返事はありません。私は思い切って扉を開けました。すると、シャワーが出っ放しになっており、誰もいませんでした。ようやく私は異変を察して部屋に戻りました。私は鍵を掛けベッドに横になりました。外は風が強く吹いていました。突然扉のノックする音が聞こえて飛び起きました。


 「誰?」と声をかけても反応がありませんでした。朝になり、扉を開けると床は濡れていました。まるでお風呂場から出て来たように。私はもう一人の私とすれ違ってしまっていたのでした。

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