第4話 勇者ユウナ
「俺はウエストランド王国王子のアルベルトだ」
初めて会った勇者は16歳の少女だった。
12歳くらいから女性が俺の好みからほとんど離れていく年齢だ。
だがこの子は至高だった。
16歳なのに幼い顔立ち小柄な体躯。
口ぶりが大人じみたところが気になるが、どストライクだ。
5年ほど前に大陸東部に突如魔王が現われた。
大陸西部に位置している我が国はほとんど被害がなかったが、大陸東部の被害は甚大だった。
俺は陰ながら見守り続けたのだ。
魔王討伐の旅をするユウナちゃんを。
街道を歩くときは街道の片隅で、宿に泊まるときも天井裏から、
もちろんお風呂に入るときもブッ……鼻血が止まらん。
とにかく俺は陰ながら勇者を見守っていたのだ。 ←それをストーキングという
障害になる魔物たちを倒していたのだ。
ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。ユウナちゃんに手を出すのは許さん。
そして勇者ユウナは苦心の末魔王の本拠地にたどり着き魔王を倒したのだ。
まさか魔王が過去視の能力を持ち俺の前世のことを勇者に吹き込むとは……。
パパの敵と叫んで俺に斬りかかってきたので、
俺は異世界召喚をアレンジした異世界送還の術でユウナちゃんを元の正解に送り返したわ。
死ぬかと思ったぜ……。
――それからさらに3か月後
俺の寝室に転移魔方陣が現れたのだ!見覚えのある女の子の姿があった。
勇者ユウナ!
俺は必死に送還魔法を使ったのだ。
再び勇者は元の世界に戻ったと思ったが。
俺の前に再び魔法陣が現れたのだ。
「送り返してもムダだよ。あなたに異世界から元の世界に戻されてから再び異世界にわたる魔法を開発したのだから」
俺は衛兵を呼んだが、衛兵たちも勇者に斬られ倒れ伏した。
おれは逃げた。
「次はどこに逃げるの王子様?」
勇者ユウナの気配が途絶え、勇者ユウナの姿がないことに安心した俺だったが、気が付いたら目の前に勇者ユウナの姿があった。
そしてまた俺は逃げた、勇者は追いかけきた。 俺は逃げた、勇者は追いかけてきた。
「アルベルト王子は私のことをストーキングしてましたよね、
逆にストーキングされる気分はどう?」
気が付いたら俺の腹に剣が生えていた。
激痛で意識が遠くなり 俺は再び死を迎えた。