第3話 聖女メイ
王女との縁談が破綻となり2年の月日が流れた。
そして月日が経ち俺は18歳になった。
だがまた、俺は新しい恋を見つけたのだ。
侯爵令嬢や王女だと破綻になると大問題なのだ。
だから今回は身分の低い者にアプローチすることにしたのだ。
シスターメイ(6歳)だ。
小さな体で、必死で祈りを捧げ、孤児院の畑で手伝いをして掃除道具を片手に街を駆け回る可愛い天使
それがシスターメイなのだ。
なんで知っているって?
決まっているだろう。
俺は毎日シスターメイを見守っているのだ。
教会で祈りを捧げることも、待ちで買い物に出かけることも、教会で掃除をしていることも。
彼女のことを毎日目に焼き付けるのが俺の日課になっていた。
なんせ俺はメイちゃんを見守る会の会長なんだから →それはストーカーです
そしてメイちゃんが買い物を頼まれたのか篭を持って街を歩いていた。
すると柄が悪い少年達がメイちゃんを囲んでいたのだ。
おのれ許せん!
俺は権力を行使して街の近衛兵達に少年達を捕らえさせたのだ。
なんとメイちゃんは近衛兵達に捕らわれた少年達を助けるためにメイちゃんは俺に掛け合ったのだ。
自分に絡んでいた人を助けるなんて、メイちゃんは天使だ。
俺は近衛兵に命じて少年達を解放したのだ。
メイちゃんの願いを叶えてあげたしこれで好感度アップだ! ←怖れられるだけです。
そして俺は錬金術を研究して前世の知識と組み合わせてカメラ型の魔導具の開発に成功した。
俺は天才だ。
これでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れる
これでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れる
これでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れるこれでメイちゃんの写真をいつでも見れる
買い物をするメイちゃんの写真、畑を手伝うメイちゃんの写真、修道院で祈るメイちゃんの写真、
街で掃除するメイちゃんの写真、修道服を着たメイちゃんの写真、孤児院の中で歌うメイちゃんの写真。
王子の私室はシスターメイの写真が部屋中に貼られていたのです。
王子付きの侍女はドン引きでした。
彼女は忍の一念で仕事に取り組んだのです。
しかし事態は一変したのだ。
なぜならシスターメイは聖女認定を受けたのだ。
どうやら勇者と共に旅立ち魔王を倒すと信託を受けたのだ。
このままではシスターメイは聖王国に連れて行かれてしまう……。
そして俺は教会に火を付け混乱しているところで聖女の救出を行ったのだ。 ←それは拉致です
俺は王子の権力を駆使して彼女を王城にかくまった。
しかし彼女は泣き叫んでいた。
泣き叫ぶのが止まらないなんて精神が不安定なんだな可哀相に……
俺が不安を消す魔法を掛けてあげよう
するとシスターメイの瞳ハイライトが消え静かになった。
彼女は俺に従順になったのだ。 ←闇魔法による洗脳です
なぜ俺がそんな魔法を使えるかだって?
ちょっと顔色が紫色で気味が悪い奴だったが俺に魔法書をくれたいい奴がいたのだ。 ←それは魔王の手先です
10年の時が経ちシスターメイは誰もがうらやむような美女に成長した。
それは同時にアルベルトの興味から外れたことを意味した。
アルベルトの興味が外れ洗脳魔法が切れたときシスターメイは逃げ出したのだ。
そして教会に保護されたのだ。
彼女は王城に拉致されたと教会に報告して
聖女を拉致するなんて何事だ! ウエストランド王国は教会から猛抗議を受けた。
教会は我が国だけではなく周辺国にも強い影響力を持ち、大陸の中央に本拠地を築く宗教国家が後ろ盾だったのだ。
教会関係国から包囲されて攻め込まれそうになったが、転生してから開発したカメラとICレコーダーを駆使して聖王国関係者達の痴態を周辺国にばらまいたのだ。
そうしたら周辺国も疑問に思っただ。
教会が信用できるのか?と
周辺国も馬鹿ではないので真偽を確かめたのだ。
教会の腐敗が知れ渡り、加盟国達は教会から脱退したのだ。
そして教会がある聖王国は孤立してしまったのです。
魔王がチャンスとみて聖王国に攻め込みあっという間に聖王国は滅ぼされてしまったのだ。
周辺国はそれに危機感を持ち強固に団結してしまったのだ。
しばらくして勇者と聖女が旅立ち魔王は倒されてしまい、聖女拉致事件は有耶無耶となったのでした。