融雪剤
冬の、とても寒い日。
家から一歩外に出ようとすると寒風吹きすさぶ世の中だ。
とはいうものの仕事に行かないといけない、と思い外へと歩き出す。
途端、何かに滑った。
ツルーンと滑り、思わずこけてしまう。
「あてて………」
何事かと思って道路を見ると、これは見事に凍っていた。
そういえば、バスが遅れるかもしれない、と書いてあったのを思い出す。
一度家へと入り直し、スマホで確認をすると、市が融雪剤を撒いているらしい。
そのうえでさらに調べていくととうとうバスが運休したようだ。
電車だってあちこちで遅れている。
今日は出勤しない方がよさそうだ。
そう判断して上司へとラインを送ることにした。